第1980回 鳥の羽根のこと
①https://www.nishikawa-store.com/c/column/umou_column01より引用の鳥の羽根のダウンとフェザー
前回では、鳥の羽と羽根の違いをお伝え致しまして、色んな鳥に生えています羽と羽根の違いとその羽がもたらす機能をご紹介致しました。この回では、①のタイトル写真のように「ダウン」と「フェザー」はどう違うのかです。は、水鳥の胸毛の部分で、ニワトリなどの陸鳥にはありません。一方「フェザー」とは軸のついた羽根のことをいいます。この二つを比べてみましても、ダウンはフェザーよりも軽く、たくさんの空気を含んでいるため断熱層がつくれる。だから暖かく、寒くて冷たい冬の水辺には必要不可欠な羽毛です。
②-1.https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141218/428972/?ST=m_columnより引用の鳥類の中で正羽の本数が一番少ないノドアカハチドリ(体長約7.5〜9㌢)
③-2.https://abikoyacho.org/gallery/201609/2016.htmlより引用の正羽の本数がお腹より頭部の方が多いアオバト(体長約33㌢)
③-3.http://morino385.blog.fc2.com/blog-entry-1380.htmlより引用の鳥類の中で一番正羽の本数が多いアメリカコハクチョウ(体長約140〜160㌢)
鳥類の正羽の本数を調査致しましたら、
1. ノドアカハチドリ(体長約8.5㌢) 940世界最少
2. ツバメ(体長約17㌢) 1,500
3. ホオジロ(体長約16㌢) 2,763
4. トラツグミ(体長約30㌢) 3,088
5. キクイタダキ(体長約10㌢) 3,100
6. ツグミ(体長約24㌢) 4,657 7. アオバト(体長約33㌢) 4,715 (腹825、頭930)
8. ヤマシギ(体長約35㌢) 5,107
9. カケス(体長約33㌢) 6,500
10. ヤマセミ(体長約38㌢) 6,836
11. ニワトリ(体長約60㌢) 8,325
12. オオヒシクイ(体長約90㌢) 20,000
13. アメリカコハクチョウ(体長約140〜160㌢) 25,216
※1. 平均値では、スズメ類3,000、ハト類4,000
カモ類10,000~15,000
キングペンギンが換羽した羽を数えたら77,738 ※2. コハクチョウの正羽の80%は頭と首の部分。
個体によっても違う。
夏羽と冬羽の長さは変わらない。
体重1㌘当たりの羽毛数は大型の鳥ほど少ない。
ハチドリ(335枚) ハクチョウ(4枚)
④http://kume.life.coocan.jp/kiyou/rikatan_1710.htmlより引用の鳥の羽の構造
※ 以下の文章は④のイラストを参照して下さい。 ⑴ 初列風切羽
1. 外側→指骨に直接付いている羽
2. 内側→
掌骨に直接付いている羽(人の手首から先に相当)
⑵ 次風切羽→前腕に直接付いている羽
⑶ 小翼羽
→第一指骨(人の手首)に生えている羽
⑷ 雨覆→皮膚に生えている羽
⑸ 第二指
1. 骨に付く→小翼羽
2. 皮膚に付く→なし
⑹ 人差し指+手のひら(手首より先)
1. 初列風切羽 2. 初列大雨覆
⑺ 尺骨(肘~手首)
1. 次列風切羽 2. 次列雨覆
⑻ 肘
1. 三列風切羽 2. なし ⑼ 上腕骨(肩から肘)
1. 肩羽 2. 腋羽 ⑽ 尾端骨
1. 尾羽 2. なし ※1. 中央尾羽二枚は骨との付き方が特殊で、開くことができない。 ※2. 飛べる鳥の羽毛は揚力を生むために左右非対称で、飛べない鳥の羽毛はその必要が無いので、左右対称。
⑤https://skgfeather.com/1ststep-3-2nd/より引用の初列風切羽のイラスト
鳥の仲間の中には飛べない鳥もいますが、殆どが飛べる鳥なのですが、やはり得意な鳥と苦手な鳥に分かれます。苦手はキジやカイツブリがそうです。あまり飛ばない種ほど初列風切羽の湾曲度が大きいようです。長く飛翔する種ほど湾曲度が小さく、初速が遅いです。初速は、オオタカよりキジの方が速いです。ツバメの離陸速度は普通の鳥より遅く天敵に襲われやすい。鳥別に見ますと。⑴ カイツブリ 16.2
⑵ キジ 13.8
⑶ アオサギ 7.9
⑷ コハクチョウ 7.1
⑸ キジバト 5.7
⑹ ウミネコ 4.5
⑺ ハシブトガラス 4.3
⑻ オオタカ 4.0
⑼ ハヤブサ 3.3
⑽ ハリオアマツバメ 2.9
(11) ツバメ 1.7