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第991回 鳥の身体用語
①https://kotori-pastry.com/about-kotori-pastry/より引用の鳥たちのイラスト
今まで、判ったように、独りよがりに身近な野鳥を中心に、皆さんに語っています。自分自身も観たことも、鳴き声すら知らない日本でも見られる身近でない野鳥や、遠く離れた外国の野鳥も、いろんな文献やネット上の情報頼りにして書いています。また飼鳥は、自分自身でも飼い育てた経験をなんとか思い出して、今までの記事を書いてきました。自分ではわかっている鳥の用語というものの説明はしてません。使う頻度の多いものから説明していきます。手落ちがあると思いますが。
②-1.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鳥類用語より引用の鳥類用語のイラスト
②-2.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鳥類用語より引用の身体の構造のイラスト
②-1.のイラストでは初列風切、三列風切、尾羽、趾、クチバシくらいがよく出てきます。後は②-2.のイラストの太字部分がよくでてくる用語です。鳥類の典型的な外見的特徴。1:クチバシ、2:頭頂、3:虹彩、4:瞳孔、5:上背 (Mantle)、6:小雨覆 (Lesser coverts)、7:肩羽 (Scapular)、8:雨覆 (Coverts)、9:三列風切 (Tertials)、10:尾、11:初列風切、12:下腹、13:腿、14:カカト、15:跗蹠 (Tarsus)、16:趾、17:脛、18:腹、19:脇、20:胸、21:喉、22:肉垂 (Wattle)、23:過眼線
③-1.https://dolikyou.com/鳥の足の指について/より引用の鳥の趾(あしゆび)の種類
③-2.https://dolikyou.com/鳥の足の指について/より引用の陸鳥の種類
緑→三前趾足 最も一般的な構造。スズメ目、タカ目(ミサゴを除く) 青→※対趾足 X型の構造。このグループは更に、第4趾を前方、後方に動かせる「可変対趾足」第4趾の可動域が広い「外対趾足」第1趾がない「外対趾足」の「三趾外対趾足」「変対趾足」に分類。カッコウ目、オウム目。 黄土色→変対趾足 第1趾・第2趾が後方向き 対趾足のグループに含まれることも。Trogonという鳥だけで見られる構造 茶色→合趾足 第2趾・第3趾が癒合 ブッポウソウ目、カワセミで見られる。 紫→皆前趾足 全ての趾が前方向き アマツバメ亜目、アブラヨタカ科
※対趾足には数種類あり、鳥の種類によって同じ対趾足でも微妙な違いがある。この事から、フクロウ、オウム、その他の対趾足の鳥は、この構造を独自に進化させてきたと考えられる。この現象は生物学の用語では収束進化と呼ばれている。
③-2.のイラストは陸鳥の特殊な趾を表したもので、エミューは第一趾が退化し三本指です。陸上で最大の鳥であるダチョウはさらに第二趾も退化し二本しか指を持ちません。
③-3.https://dolikyou.com/鳥の足の指について/より引用の鳥の蹼(みずかき)の種類
青→蹼足 三本の趾にまたがって水掻きがあり、カモ目、ミズナキドリ目、ペンギン目、アビ目、フラミンゴ目、カモメ目、ウミスズメ目などが、この蹼足をもつ。 赤→全蹼足 全ての趾の間に水掻きがあり、ネッタイチョウ目、カツオドリ目(グンカンドリ科、カツオドリ科、ウ科、ヘビウ科)、ペリカン科などが、この全蹼足をもつ。 黄色→半蹼足 退化した水掻きが第二、三、四趾にまたがって存在し、コウノトリ目、セイタカシギ目の鳥がこれにあたる。 紫色→欠蹼足 切れ込みの深い水かきが第二、三、四趾にまたがって存在。アジサシ亜科の鳥がこれにあたる。 緑→弁足 第二、三、四趾の周りにひだが形成され、このひだは泳ぐときに拡大・収縮カイツブリ目、オオバン属、ヒレアシ科、ヒレアシシギ科などの鳥がこれにあたる。
④https://kotori-pastry.com/tori-nigate/1469/より引用の鳥の行動用語のイラスト
混群→異なる種類が一つの群れを形成すること。
ディスプレイ→繁殖期に現れる誇示。求愛や威嚇などの際、音や動作・姿勢などで誇示する行為。
ドラミング→翼や尾羽などを使って、またはキツツキ類が嘴で木の幹を繰り返し叩くことで連続音を出す行動。ディスプレイや仲間や繁殖相手や子供などとの合図に使われる鳴き声以外の伝達方法
クラッタリング→クチバシを叩き合わせるように激しく開閉して音を出す行動で、ディスプレイや仲間との合図に用いられる。コウノトリなど鳴管が未発達の種で見られる。クラッターリングとも
擬傷→親鳥が傷ついたようなディスプレイで侵入者を引きつけ、守るべき卵や雛から引き離そうとする行動。擬傷行動
モビング→擬攻撃。大型の天敵などに対し、同種の仲間が集団になって攻撃を仕掛けるかのように騒いで逃れる行動。
ペリット→未消化のものを吐き出した残骸。
④https://jp.123rf.com/photo_30541737_鳥の生活%E3%80%82白でかわいい漫画のアイコン.htmlより引用の鳥の生活のイラスト
幼鳥→孵化後、主に幼羽が生え揃った後、第一回換羽までの成長段階にある鳥。または、未成熟な鳥全般を指す。
若鳥→未成鳥 第一回換羽から、成鳥までの成長段階にある鳥。一般に、この時期になると自力で飛ぶことができる。
成鳥→成熟した鳥のこと。
換羽→羽毛が生え変わることをいう。成長に伴う換羽については、成長順に第○回換羽と呼ぶ。
成鳥については年二回で、主に繁殖期と非繁殖期に生え変わるものが多い。この時体色や模様が大きく変わるものについては、各々の外形上の特徴を夏羽といい、繁殖期の羽色で、冬羽を非繁殖期の羽色と呼び区別する。
エクリプス→カモ類の雄は派手な体色をするものが多いが、繁殖期を過ぎた後、一時的に雌のような地味な羽色になるものがおり、その状態を指すのが、エクリプス羽という。もともとは日食や月食などの食を意味する。 集団営巣→コロニーにおいて巣を作ることを指す
コロニー→鳥の集団繁殖地。英語の合、"colony" だけで鳥類に限ることはできない。
塒(ねぐら)→非繁殖期の成鳥や巣立ち後の若鳥が夜間(夜行性の種では日中)休息を取る場所は、巣と区別される。塒に就くことを就塒(しゅうじ)といい、集団で塒に就くことを集団就塒、その塒に就く時の行動は就塒行動と称される。 求愛給餌→繁殖相手としたい異性に自らの獲物を差し出し、成立。一種の求愛行動。一般に、オスがメスに対して行うもので、メスはこれを受け取るか拒むかで求愛の受け入れの是非を体現する。 托卵(たくらん)→多くの種は親鳥が卵を孵し巣立ちまで育てるが、一部種類は、他種の巣に卵を産み他種の親鳥に子育てをさせるものがあり、その行為の事。カッコウやホトトギスなどで見られる。 さえずり→主に縄張り宣言や雌を呼ぶために、繁殖期の雄が発する鳴き声。中でも鳴禽類は鳴管の筋肉がよく発達しており、高度なさえずりをする
地鳴き→さえずり以外の鳴き声。主に繁殖期以外での鳴き声を言う。一例でウグイスのさえずりが「ホーホケキョ」地鳴きが「チャッチャ、チャッチャ」他には警戒や威嚇の際の鳴き声、ヒナを呼ぶ時などの鳴き声を言う。状況に応じ使い分ける
聞きなし→鳴き声を言葉になぞらえたもの。ホトトギスの「特許許可局」サンコウチョウの「月日星ホイホイホイ」(三光鳥の語源)、センダイムシクイの「焼酎一杯ぐいーっ」、ホオジロでは「一筆啓上仕り候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」「源平つつじ白つつじ」、「もちろん弁慶皿持ってこい」など地方によって様々なものがある
気嚢(きのう)→肺の一部にあたる呼吸器。鳥類は効率的に酸素を得ることができる呼吸器を持つことにより、酸素濃度の薄い上空を飛ぶことも可能
⑤https://jp.123rf.com/photo_56479956_飛ぶ鳥のシルエットのイラスト.htmlより引用の鳥の飛行のイラスト
停空飛翔(ホバリング)→停滞飛翔。空中に停止するように飛ぶこと。獲物を狙うコアジサシ、カワセミ、チョウゲンボウなどでよく見られる。
帆翔(ソアリング)→翼を広げて気流などに乗ることにより、羽ばたかずに飛ぶこと。鷲鷹や海鳥などで見られる。
滑翔(グライディング)→滑空。翼を広げて滑るように飛ぶこと。
羽ばたき飛翔→スズメやハトなど搏翔(はくしょう)
フライングキャッチ→飛翔捕食。飛びながら獲物の虫などを捕らえる様子。
ホッピング=跳行(ちょうこう)→二足跳び。両脚をそろえてはね歩くこと。主に樹上性の鳥に見られる(例としてスズメ)
ウォーキング→歩行。二足歩行。脚を片方ずつ前に出して歩くこと。主に地上性の鳥に見られる(例としてハト)
渡り鳥→季節により住む地域を変える鳥。この場合、ある地域で見られる季節を基準とし、夏鳥、冬鳥、旅鳥(渡りをする途中でのみ見られる種類)迷鳥 (通常は渡ってこないが稀に渡ってくることがある種類)と呼び区別することがある。留鳥・冬鳥の分け方は地域によって異なる。例えば、北日本のみで繁殖し、西日本では繁殖せず冬にのみ見られるルリビタキやベニマシコなどは、北日本では留鳥であり、西日本では冬鳥となる。
留鳥→一年を通して見られる鳥。ただし、同じ個体が一年中同じ場所にいるわけではなく、スズメなど一年中見られるものでも短距離の移動を行なっている。
漂鳥→日本国内で一年中見られるが、季節的に北部から南部に、高地から低地に移動するもの。