第579回 季節の野鳥 -続・夏の野鳥-
①https://www.photolibrary.jp/img413/225151_4004500.htmlより引用の野鳥のイラスト
②コチドリ(体長約16㌢ 本州では夏鳥、西日本以南では留鳥)
コチドリは日本のチドリ類では最小の種です。この太い黄色のアイリングが特徴です。またコチドリの漢字表記は「小千鳥」とそのまんまの小さな千鳥です。「千鳥」とは多数が群れる「千の鳥」の意ともいわれ、野山や水辺に群れる小鳥たちのこととも。また「千鳥足」とはなんと千鳥は右足と左足を同じ直線上に踏み出します。それが酔っ払いのおぼつかない歩き方とそっくりです。
③ケリ(体長約34㌢ 留鳥)
②のコチドリも金色のアイリングがありますが、このケリは赤い眼の周りが金色のアイリングです。目付きがきつそうに思います。また、漢字表記は「鳧」「水札」で漢字からはどんな鳥かはわかりません。クチバシの付け根には黄色い肉垂があり、雌雄同色で 翼の小翼羽付近には爪があり、大きさや色から雌雄の区別をつけています。
④タカブシギ(体長約21㌢ 旅鳥)
タカブシギは「チシギ」の仲間では多く見受けられるシギの仲間ということです。私の住んでいる街にはまだまだ溜池が多くて、その季節が終わって干上がった水溜りによく見かけるのがタカブシギ。タカブシギの漢字表記は「鷹斑鷸」でケリとは違いすぐにその意味がわかったような…タカの模様をしたシギだから二、三羽群れていたら、それはもうタカがいるのかと勘違いするかも。
⑤ヨタカ(体長約29㌢ 夏鳥)
ヨタカをお前は見たことあるのかって言われたら一度もありません。⑤の写真を見てわかるようにヨタカは昼間は寝ています。ヨタカの漢字表記は「夜鷹」。これは可哀想な名付け方と私には思えてなりません。あの夜に男にたかる女のひとのことも「夜鷹」なのです。何故知っているかは、夏の夜にアオバズクと同じように「キョッ、キョッ、キョッ」と鳴き声が聞こえてくるのです。
⑥サンコウチョウ(体長オス約45㌢、メス約17㌢ 夏鳥)
⑥のサンコウチョウは是非とも観たいと思っている野鳥の一つです。⑤のヨタカは繁殖期の夏に姿は見えないですが、その鳴き声が聞こえます。しかし、このサンコウチョウは姿形はもちろん、その有名なききなしである「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」を聞いてみたいです。雌雄の大きさの違い…オスとメスの凄すぎる体長が見たいです。