
第750回 トビよりトンビ(トビ5回目)
①https://www.google.co.jp/amp/s/kai-you.net/amp/article/62162より引用の珍しいトビの群れの旋回
昔から「トンビがくるりと輪を描いた」というくらい『トンビ』は私たちの身近な「猛禽類」です。私の住んでいる街の中でも住むマンションの裏のそう遠くはない近くの山あいに時たまトビが現れて、くるりと輪を描いて飛んでいます。トビは漢字表記で「鳶」で、またトビから、鳶職は、彼らが持っている「鳶口」という道具の名前に由来しています。鳶口とは、トビのクチバシに似た鉄製の鋭い鉤(かぎ)を先端に付けた長い棒で、木を引き寄せたり、消火作業に使われる道具です。
②http://bogi88.blog108.fc2.com/?no=888より引用のトビとタカの仲間のノスリの違い
いまある説では、トビは以前は「猛禽類」で、タカの仲間とされていましたが、最近ではDNA鑑定の結果として、あの超高速飛行で、ゆうに時速300kmを超える速度のハヤブサやチョウゲンボウ がインコの仲間であるとか、またトビはほとんど狩りをしないので「猛禽類」とはいえないなどが挙げられます。トビはタカ科の中でも比較的大型な鳥で、大きさは全長が約60~65㌢、翼開長が約150~160㌢ほどです。「カラス」より一回り大きいほどです。またオオタカよりも大きい故に。
③http://bokengima.web.fc2.com/ikimo.htmlよりトビ対ハシブトガラスの一対一の空中戦
③の写真はトビとハシボソガラスの喧嘩です。これも良く見られる光景です。私のマンションのベランダ向こうの山あいとか、海水浴に行った時の山沿いとかに縄張りや餌の奪い合いが行われています。この空中線ではハシボソガラスが劣勢です。トビは体長約60〜70㌢もあり、ハシぼそガラスは一回り小さな体長約50㌢です。一対一ならこの体格差で勝負は決まります。なぜこのような争いが起きるのかというと、特にハシボソガラスの食性とトビの食性が似ているからです。
④https://blog.goo.ne.jp/icerose0501/e/2791a8cf122f8d767ead9a49fefff596より引用のトビ対複数のハシボソガラスの空中戦
④の写真のトビとハシボソガラスの群れの空中戦はトビがハシボソガラスの縄張りに立ち入ってしまったから、ハシブトガラスよりハシボソガラスは体長約50㌢と小さいこともあり、縄張り意識と言うハシボソガラスの仲間意識が働いて、自分たちの領域に侵入してきた一羽のトビをハシボソガラスが一致団結して、領域から追い出そうとしています。これだけの数で、知恵の高さを誇るハシボソガラスに代わる代わる攻撃されましたら、いくら身体の大きなトビも叶う訳がありません。
⑤https://blog.goo.ne.jp/icerose0501/e/2791a8cf122f8d767ead9a49fefff596より縄張りが似通っているトビと「カラス」(この写真ハシボソガラス)
この⑤の写真もトビがハシボソガラスの縄張りに入ってしまったのですが、なぜこのような争いが起きるのか。その原因は、ハシボソガラスなら縄張り意識が強く団結性の強い習性があるところに一匹狼的なトビが入り込み、複数からモビングをうける。またハシブトガラスの場合の餌が似通っていて、トビもハシブトガラスも人間の出した残飯を漁り脂身を食べます。こんな事実がわかってきたら、あんなに大きな身体のトビがと…やっぱり「ピーヒョロロ」の『トンビ』がいいです。