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第1334回 仲間のようだけど…
①https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/7fda84682407c38cbdb4877eeb453682より引用の鳥のように空を飛ぶけど、鳥類ではなく哺乳類のコウモリ
この世の中には①の写真のように、遠くから見たら、私たちの先入観の中に空を飛ぶ生き物はまず第一に鳥を思い浮かべてみますが、そのよくよく飛んでいる姿を見ると、鳥の飛び方とは違って、何かふらふらと飛んでいるので、鳥ではなくコウモリだと言うことになります。空を飛んでいるからと言ってそれは鳥の仲間ではなく、哺乳類のコウモリです。このように姿形や行動を見て、これは鳥でないとなります。鳥の仲間でも名がスズメと付いているからスズメの仲間とは限りません。
②-1.海のスズメでもスズメより大きなウミスズメ(体長約26㌢)
②-2.スズメよりもふたまわり以上小さなベニスズメ(体長約9.5㌢)
スズメと私たちにとっては身近な鳥の代表者で、ほかの野鳥の大きさを表す時のものさし鳥となってくれています。それが証拠に昆虫類でスズメがつくスズメバチは大きさを、草花のスズメノエンドウは小ささを表しています。そんな中で②-1.の写真のウミスズメ、コウミスズメ、カンムリウミスズメは姿形がスズメに似て、また②-2.のベニスズメは何とスズメと比べて二まわり以上も小さいです。これらはスズメと名前はつけど、ニュウナイスズメみたいにスズメの仲間ではありません。
③-1.黒っぽい忍者のようなカワガラス(体長約22㌢)
③-2.川にカラスがいるなら海にもいるウミガラス(体長約42㌢)
カラスといえば、ハシブトガラスとハシボソガラスが私たちには身近にいるカラスです。しかし、日本のカラスの仲間はこの二種のほか、コクマルガラス、ミヤマガラス、ワタリガラス、ホシガラス、カササギくらいが黒いカラスです。しかし、忍者のように川を動きまわる③-1.のカワガラスは黒っぽいからカラスの名前か付き、カワガラスは単体で仲間がいません。またウミガラスはペンギンに似たチドリの仲間ですが、黒さもあるかもしれませんが、チドリの中でカラスの様な大きさ。
④-1.カラスとついてもハトのカラスバト(体長約40㌢)
④-2.ハトくらいの大きさのウミバト(体長約35㌢)
④-3.ハトの仲間なのに樹上採食のアオバト(体長約33㌢)
世間ではハトと言えば、街中のロータリーや公園にいる集団行動のドバトと、やはり最近に街中にやってきた単独行動のキジバトを私たちはハトと呼びます。カラスとハトの名前が付いている④-1.の写真のカラスバトはどこをどう見てもハトの仲間でカラスではありません。しかし、④-2.のウミバトはハトの体長によく似ているからとウミバトでチドリの仲間です。スズメもカラスもハトもいるチドリです。ハトの仲間に違いないのが、④-3.のアオバトです。ハトは殆ど地上採食ですが、このアオバトは樹上採食で、珍しく果実食です。
⑤-1.ギヤーギヤーうるさく鳴くヒヨドリ(体長約28㌢)
⑤-2.https://note.com/hiho2351/n/n41aa0b5a5bb6より引用のイソヒヨドリ(ない左側がオス、右側がメス共に体長約25㌢)のつがい
一番身近にある仲間のような名前が付いているけれども、実は仲間ではないと言う事実があります。⑤-1.の写真は皆さんもご存知のヒヨドリです。朝早くから「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴いています。その仲間とされたのが、⑤-2.のイソヒヨドリです。また名付けの仕方も面白く、性的二型であるイソヒヨドリのメスと雌雄同色のヒヨドリが似ていると言うことでその名前がつきました。しかしイソヒヨドリはツグミやヒタキの仲間で、それを証明するかのように、さえずりが上手いです。