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第2108回 火を怖がらない鳥

①https://stock.adobe.com/jp/images/%E7%81%AB%E3%81%AE%E9%B3%A5/258626243より引用の火だるまの鳥のイラスト

   ①のタイトルイラストは火だるまになりなかも、飛翔しています大きな鳥で、鷹のような鋭い顔をしています。こんな鳥は世の中には存在致しません。またアニメにあります「火の鳥」は火の鳥という不死鳥を物語の中心にした漫画家手塚治虫の作品です。他には複数の神話や伝説において存在したとされる鳥です。その中にはフェニックスはギリシア神話で、不死鳥とも言われます。中国には二つの不死鳥がおり、朱雀は中国の四神のひとつで、鳳凰は中国の瑞獣のひとつで、これらはいづれも火に包まれています。それほど、火をものともしない事で、不死鳥をイメージしています。

②https://www.google.co.jp/amp/s/www.bbc.com/japanese/54186455.ampより引用の山火事が原因の渡鳥の大量死

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     近年、日本でも世界各地でも山火事が多発するようになりました。原因のひとつには地球温暖化が挙げられます。この現象によって、世界的に異常気象になっていまして、そのおかげで異常気温となり、空気が乾燥してしまいます。そのせいで小さな種火が大きく広がり、広範囲な山火事となり、鎮火するまで数ヶ月かかることもあります。そんな山火事のせいで②の写真のように、山火事のそばを通過しようと致しました渡鳥が犠牲になります。写真では焼死した一羽の鳥が示されていますが、じつは大量死であることが多いです。大量死した鳥は、スズメツバメウグイスルリツグミ、ムシクイ類、クロウタドリニシモリタイランチョウタイランチョウなどが判明です。

③https://nazology.net/archives/110945より引用の鳥が原因の山火事

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   その山火事の原因のひとつに意外な事実が上がりました。それは山火事の主な原因であります人為的な火入れや放火、落雷、乾燥による自然発火のいずれも当てはまらなく、驚いたことに、これらの山火事は電線に接触して感電死した鳥が、火のついた状態で地面に落ち、山火事の火種となっていたのです。まさか、よく電線に止まっている鳥が感電しないのは何故かなど、クイズになることがあるくらいなのに、鳥の感電死が山火事に繋がるなんてどういうことでしょう。それは鳥が電線の中央に止まった場合、他とは何も接触していないため、鳥の体には電気が流れないというだけです。片足が電柱に当たるなどすると、鳥も感電してしまいます。また猛禽類等のタカなどは見晴らしのいい高圧塔の上に止まる傾向があり、電線の構造によって感電死する危険が高まります。この場合は鳥が原因で仲間の鳥が死んでしまいます。

④https://nben.biz/3221.htmlより引用の火を使い狩をする鳥

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   また④の火災の鳥が原因の山火事の発生があります。火を扱えるのは人間や一部のサルなどの高い知能を備える動物に限られると考えられてきましたが、オーストラリア北部に、火を使って狩りをする鳥が三種類もいるという研究発表がされています。鳥が放火犯と言うことになります。オーストラリア北部に生息するトビとその仲間のフエナキトビに、チャイロハヤブサの三種類の猛禽類が、獲物となる小動物をおびき出す目的で火を扱っていることを明らかにする論文が発表されました。研究者によると、鳥は火のついた枝をくわえて運び、草むらに投下して火を広げることで、その周辺に住む小さなほ乳類やトカゲ、昆虫を逃げ出させてから狩るとのこと。鳥は単独や集団で狩りに火を利用している事が確認されています。

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   こんな山火事に鳥が関わっているのは外国の出来事と対岸の火事を見ていればいいと、いうもんではありません。日本でも既に、⑤の新聞記事のような事件が起きました。この記事は岩手県釜石市の山林で起きました火災を報じているのですが、実は他にも商売繁盛の神様として知られる京都の伏見稲荷大社の参道脇の木から煙が上がっていると119番通報がありました。消防が出動すると、樹齢約100年の大木が燃えていましたが、火の手が上がっていたのは根元から2㍍ほどの一部だけで、ボヤで済みました。参道の周囲にある灯篭にともされている火のついたロウソクを持ち去ったらしいとのことで、カラスはこのロウソクとか、固形石鹸が大好きなのです。この二つには油脂がたっぷり入っていまして、カラスに取っては美味しい食べ物なのです。どの鳥も放火しようとして、行った事ではなく、いずれも食べ物目的の仕業です。


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