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第831回 カモな舞い羽薄

①https://s.tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10020862/より引用の鴨ネギ

   鴨と言っても、鳩や「カラス」「セキレイ」鵜と同じように、良く似た仲間たちがたくさんいるのです。鴨と漢字表記すると、麺好きの私は①の鴨南蛮や焼き鳥の鴨葱、鴨ロースなんかを思い浮かべお腹が空いてきます。野鳥が好きと言うのと食べものである鴨は別物です。私たちが食べれる鴨肉は合鴨と呼ばれる家禽で、野生のマガモアヒルを交配させて作った食肉用の家禽です。今回に語りたいのは、鴨と言っても多くの種類があり、同じように見えたとしても生息が違います。

②淡水鴨の代表のマガモのつがい(左がメス、右がオス共に体長約59㌢)

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   以前にも鴨と言っても淡水鴨と、海水鴨の二つに分類されています。そして鴨の特徴と言えば、オスが派手な体色で目立つのに対して、メスは地味な体色で目立たないようになっています。天敵の側からすれば、オスは襲い易く、メスは地味で目立たないので、難を逃れ易いと思います。これはどう考えても、繁殖してヒナを育てるのがメスだからに違いありません。またその中にはカルガモのように雌雄同色で目立たない種もいます。それは留鳥でその生息地に年中いるからです。

③海鴨の代表のスズガモのつがい(手前がメス、奥がオス)共に体長約46㌢)

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   ⑴淡水鴨と⑵海鴨の違いは、基本的には⑴は、潜水出来ませんが、⑵は潜水出来ます。そして潜水出来るか出来ないかで、脚が生える位置が違います。⑴は身体の中心で蹼(水掻き)は⑵と比べると小さなめで、水上からの飛行はそのまま飛び立てます。⑵はお尻に近い側に生えていて、蹼は大きくて、飛行は水上飛行機みたいにして助走をつけなければ飛び立てません。また淡水鴨は丘鴨といい、歩行は得意で羽繕いも陸上でします。海水鴨は潜水鴨といい、歩行苦手羽繕いも水上です。

④淡水鴨ですが留鳥のオシドリのつがい(左がオス、右がメス共に体長約46㌢)

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    色んな違いのある中で、先程のカルガモとこの④の写真のオシドリはほとんどの鴨が冬の渡鳥であるのに対して、両種は留鳥です。カルガモは体長約62㌢もある鴨の仲間では大きい方ですが、雌雄同色にして、地味な体色で天敵から襲われないようにしていますが、オシドリをご覧になればお分かり頂けるように、非常にオスの体色や柄が鴨の仲間では一番派手な様相です。故にオシドリは華麗な容姿ゆえに、決して湖畔の真ん中に滞在せ図。いつも岸辺よりか、木陰の枝に佇みます。

⑤鴨の仲間ではないカイツブリ(左がメス、右がメス共に体長約26㌢)

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   冬場などに冬鳥として渡って来ている、身近な水鳥が見れる池などに見に行かれたら、水中に潜って浮かび上がってきてをして、採餌している水鳥を見たら、それはやはりオシドリカルガモと同じ留鳥の古名が「鳰(ニオ)」で、カイツブリという名の水鳥です。カイツブリというのは鴨の仲間ではなく、その姿形をよく見ると、海鴨のようにお尻に近いところから脚が生えていて、潜水も出来ますが、鴨のような水掻きがなく弁足という趾(あしゆび)が生えて、クイナのような趾です。

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