見出し画像

第1570回 野鳥の飛行速度

①https://illustimage.com/?id=1810より引用の飛行する野鳥のシルエットイラスト

   私たちの身近な野鳥で、速く飛んでいると思うのは、いつもは公園や駅のロータリーなどで、人の足下に擦り寄るように、集団で餌をねだるハトはドバトです。何かに驚いてバサバサバサっと飛び去る時の速度は時速約70kmです。高速道路80kmに近い速度。ちなみに最高速度は150kmを超えるようです。因みに他の野鳥を見渡しますと、夏鳥のツバメも時速40~50kmの速度で飛びます。こちらは普通の車の速度です。ただし、最高速度は鳩より速くて、時速200㎞にも及ぶといいます。

②https://www.birdfan.net/2019/05/31/71033/より引用の急降下最速記録のハヤブサ(体長約42〜49㌢)

画像1

   世界最速の野鳥はどれかということになりますと、皆さんもご存知のこの②の写真のハヤブサということになります。古くは戦闘機、今現在では東北新幹線・北海道新幹線で活躍中の新幹線。速さを象徴するものに野鳥のハヤブサの名前が使われます。急降下で最も速い鳥ハヤブサはギネスブックでは時速300kmで登録されています。飼育下のハヤブサに疑似餌を捕らえさせるという手法で計測したところ、時速390km超を記録したといいます。水平飛行時の速度は時速100km前後です。

③https://car-me.jp/articles/1170より引用の時速300km以上の速度で走行出来るバイクと来る前

画像2

   さあ、このハヤブサの最高時速300kmを超える文明の力となれば、③の左のカワサキZX10Rは輸出市場向け4ストローク998ccの大型自動二輪です。最高速292.8kmを誇りますが、もう一つ、300kmの壁を突破することができません。右側のアウディZS6アバントはこの単車を楽々と追い抜くことができ、資料には時速500kmを超えてといいますが、ハヤブサは急降下かもしれませんが、小さな身体で翼を振り絞って時速約300kmを出すのですから。改めて野鳥の凄さに驚かされます。

④-1.https://www.birdfan.net/2014/06/20/28993/より引用の水平飛行速度No.1のハリオアマツバメ(体長約21㌢)

画像3

④-2.https://www.birdfan.net/2016/09/16/46132/より引用のオオグンカンドリ(体長約85〜100㌢)

画像5

   ②の写真のハヤブサのギネス記録急降下時速約300kmで、非公式ながら390km超えの記録もある中、ギネスの水平飛行最高時速は、④-1.の写真のハリオアマツバメの時速約170kmが公式記録です。なんと非公式では時速約350kmを記録しています。ツバメと比べるとツバメスズメの仲間に当たりますが、同じツバメでもハリオアマツバメはハリオ〜の仲間です。またハリオアマツバメの上をいく非公式の水平最速記録は④-2.の写真のオオグンカンドリの最高速度約418kmがあります。

⑤-1.https://www.excite.co.jp/news/article/ArukikataNews_146_996232_1587022365/?p=2より引用の小さな身体で急降下時速約100kmのアンナハチドリ(体長約10㌢)

画像6

⑤-2.https://ikumen-smile.com/american_woodcock_america_yamashigi-5126より引用の時速8kmで飛行するアメリカヤマシギ(体長約26〜31㌢)

画像4

   今までに登場した最高飛行速度の速い野鳥たちは殆どが翼の長い鳥が多かったですが、⑤-1.のアンナハチドリは、あのホバリングが得意で、甘い花の蜜を主食とする小さな野鳥です。しかしハヤブサさながらの急降下の最高速度は時速約100kmもでます。また鳥たちの飛行速度は何も最高速度ばかりではありません。⑤-2.のアメリカヤマシギは求愛の際の飛行速度は何と時速8kmほどで「世界で最も遅く飛ぶ鳥」としてギネス世界記録にも認定されています。速くても遅くても記録は記録です。

いいなと思ったら応援しよう!