第2067回 鳥ではない「トリ」 ⑵
①https://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11110001372より引用の「トリ」とは付きますが、キツネザルの仲間の「インドリ」
①の写真は「インドリ」といいます。マダガスカルに住む固有種のキツネザルの仲間で、マダガスカル北東部や中東部の熱帯湿潤林に2〜6頭の群れや小家族の群れをつくって生息しています。一日中木の上で過ごし、寝る時も木の上で「トリ」。
②-1.https://photoxp.jp/pictures/13814より引用の植物のスカンポこと「イタドリ」
②-2.https://tnoffice.exblog.jp/22624115/より引用の樹上で木の実を食する日本猿
真面目に①の「インドリ」を猿の名前じゃないか、それでは植物のスカンポこと「イタドリ」も「トリ」かと。偶然であると言われる方もいらっしゃると思いますが、古名として、猿は樹上で生活し木の実を食べ鳥の様で「木の実ドリ」です。
③https://jp.123rf.com/より引用の二本足で立つウサギ
この③の写真のウサギには鳥の名前は付いてはいませんが、ウサギを数える数え方は一匹、二匹ではなく「一羽、二羽」と鳥を数える数え方です。有力な説は、うさぎが鳥と似ているというもので、長い耳が鳥の羽に見えるので「一羽、二羽」
④-1.https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/111949より引用の「アナドリ」ではなく「蚊食ドリ」だったコウモリ
④-2.https://kotobank.jp/word/%E3%83%8E%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F-112330より引用の穴蔵に住んでいるノネズミが「アナドリ」
④-3.https://ebird.org/species/bulpet?siteLanguage=jaより引用のアナドリ(体長約26〜28㌢)
④-1.の写真は私は穴蔵に住んでいる鳥でもないのに翼を持ち、羽ばたかせて飛ぶことが出来ますコウモリが「アナドリ」かと思っていましたが、実は野畑で穴を掘り、どこで鳴き声がするのかわからないノネズミを「アナドリ」と呼びます。しかし、驚いた事に鳥にアナドリがいて、名前の由来は巣穴を掘り繁殖するので「アナドリ」です。
⑤-1.https://koyo.walkerplus.com/topics/article/160814/より引用の紅葉
⑤-2.https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1263737より引用の鹿肉の「紅葉ドリ」のモミジ
④-1.の写真は「紅葉」と書いて、モミジと読みます。また、江戸幕府第五代将軍・徳川綱吉に施行された『生類憐みの令』により、鶏肉はかしわ、馬肉がさくら、猪肉はぼたん、④-2.を鹿肉をもみじとしました。鹿の肉は「紅葉ドリ」です。
⑥https://grapee.jp/1037729より引用のどこからか鳥の鳴き声が聴こえ、周りを見渡しても分からず、惑わされるように、キツネは人を化かしますので「惑わしドリ」
⑥の写真のキツネは人間をたぶらかしたり、人間の姿に化けたりすると考えられています。日本各地の昔話や世間話でも、狐は狸などと並び、人間や他の動物に変身する等して人を化かすと語られています。人を迷わすので「惑わしドリ」です。
⑦-1.https://www.google.co.jp/amp/s/ctkizi.info/2018/01/26/d20180126/amp/より引用の綺麗に舞う蝶は「夢見ドリ」
⑦-2.https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/superb_view/708404.htmlより引用の何故か蛍は「丹鳥」
昆虫でも「トリ」と称されますことがあります。⑦-1.の「夢見ドリ」とは、朝昼にひらひらと舞う蝶の異名です。ひらひらと舞う様子は、たしかに鳥のようです。また⑦-2.の「丹鳥」は鶴のタンチョウ(丹頂)ではありません。もともと「丹鳥」は白い鶴の事で、夜の帳に輝く様な白くて優雅に舞うその姿を称して、蛍の事を「丹鳥」と呼びます。
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