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第1500回 鷹の見分け方
①https://www.istockphoto.com/jp/ベクター/白い背景で隔離の猛禽類の飛行のシルエットのリアルなベクター-イラストのセット-gm918084044-252556268より引用の猛禽類のシルエットのイラスト
大空高く飛んでいるのにも関わらず、鳥のシルエットが見えるその姿は、猛禽類と見ていいと思います。鷺の仲間は割とスマートな身体付きとクチバシが長いので、これもまたシルエットで確かめられます。私のマンションのベランダ向こうにはすぐ真下には一級河川、その向こう側には山沿いが見渡しことができますので、中型と大型の水鳥等の飛翔や、猛禽類やハシボソガラスが飛翔している様が見えるのが楽しみの一つとなっていますが猛禽類のシルエットはトビしかわかりません。
②-1.https://www.birdfan.net/2014/07/11/29300/より引用のトビ(体長約59〜69㌢)
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②-2.https://www.ne.jp/asahi/kenharu/2008/miwake-mokin.htm#トビの見分け方より引用のトビの飛翔と各羽
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やはり、山沿いの風景には、天気が良くて、あまり風のない日には、トビが上昇気流に乗って、大空に舞い上がり、皆さんもご存知の「鳶がくるりと輪を描いた」と「ピー、ヒョロロ」とお馴染みの鳴き声でさえずります。身近な猛禽類ではこのトビが一番身近な野鳥です。開いた尾羽が三味線を弾くバチの形に似ていればトビで、やや目立たないですが翼下面の先端の方に白斑があるのも特徴。トビは閉じかけた時は凹型になり、開けばバチ型、極端に開いた時だけ僅かに円弧状です。
③-1.https://www.birdfan.net/2016/02/26/41017/より引用のノスリ(体長約52〜57㌢)
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③-2.https://www.ne.jp/asahi/kenharu/2008/miwake-mokin.htm#トビの見分け方より引用のノスリの飛行
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ノスリの漢字表記は一字の「鵟」もありますが、もうひとつの「野擦」がその名前の由来とされている「野を擦るように低空飛行する鳥」というかことです。私にとってはトビよりかは身近ではありませんが、ちょっと離れた里山の方に行けば、野原などで出会うことができます。本当は天高く飛翔していますが、名付け親の形が低空する様が良く目に付いたのかもしれません。翼角部分に黒斑が目立てばノスリで、腹部の黒っぽい帯も特徴のひとつです。良く間違われるのチュウヒです。
④-1.http://tori3.sakura.ne.jp/birdworld_menu/taka/tyuuhi/tyuuhi-ad-fe.htmより引用のチュウヒ(体長約48〜58㌢)
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④-2.https://www.ne.jp/asahi/kenharu/2008/miwake-mokin.htm#トビの見分け方より引用のチュウヒの飛行
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またチュウヒの漢字表記は「沢鵟」ともうひとつは「宙飛」です。ノスリが「野擦」で野を擦るように低空飛行をするということからの名付けがチュウヒにもあり「宙を舞い飛ぶ鳥」です。狩りをするために、ゆっくりと、行ったり来たりフワフワと舞うように飛ぶのですが、そんな高所を飛ぶわけではなく、低空飛行です。草地を低く舞う猛禽はチュウヒが一番多く、腰の白帯が無いか、狭い帯状です。チュウヒは風切下面の黒い横縞であるタカ斑が不明瞭です。名付けとは反対の飛翔。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2019/08/02/72539/より引用のミサゴ(体長約55〜63㌢)
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⑤-2.https://www.ne.jp/asahi/kenharu/2008/miwake-mokin.htm#トビの見分け方より引用のミサゴの飛行
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最後は、猛禽類なのに魚しか捕食しない別名「魚鷹」ことミサゴです。ミサゴの漢字表記は「雎鳩」「鶚」で、発音も水中に飛び込み魚を捕獲するからビシャコとか言われています。英名は"オスプレイ"で、米軍軍用飛行機にその名を馳せています。特徴は良く目立つ白い部分の形と、眼からに後ろ首に抜ける黒い線があります。首の下に黒っぽい部分があり、これはメスの方が大きくて濃く、魚を獲る鳥なので水上やその近辺に居ます。何よりこの身体で、ホバリングしダイブします。