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第1725回 火を操る鳥

①https://tezukaosamu.net/jp/character/602.htmlより引用の手塚治虫の「火の鳥」

   ①の写真は手塚治虫原作の「火の鳥」です。もちろんこの不老不死の鳥はアニメの世界に存在するだけであって、この世には存在はしません。巷でも、死んでも蘇ることで永遠の時を生きるといわれる西洋ではギリシャ語の「フェニックス」に対して、中国では「鳳凰」と国は違えども、また呼び名も違いますが「火の鳥」は全世界には人の心には存在するのです。そんな「火の鳥」は『火』を怖がる術もなく、巧みに火を使いこなす伝説の鳥です。この火が平気な鳥はいるのでしょうか。

②-1.https://hiizurukuni.com/kachikachiyama/より引用の昔話「カチカチ山」の裏話 

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②-2.https://www.birdfan.net/2021/02/05/81366/より引用のジョウビタキ(体長約15㌢)

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②-3.https://www.birdfan.net/2012/06/15/19014/より引用のサンカノゴイ(体長約70㌢)

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   ②-1.の日本画のように、昔話「カチカチ山」があり、悪さをするタヌキを、ウサギが懲らしめる昔話です。登場するキャストは優しいお爺さん、お婆さんの二人と、悪戯タヌキと正義感の強いウサギのはずでしたが、裏話があり二種の鳥もいました。タヌキが背負った柴に、ウサギが火打石で火を点けようとした際に石の音を「カチカチ」と鳴くジョウビタキとし、タヌキの背中で「ボウボウ」と音を立てて燃え出しボウボウ山のボウボウと鳴くサンカノゴイの鳴き声と誤魔化しました。 

③-1.http://blog.livedoor.jp/p_palaemon/archives/37416433.htmlより引用のカラス放火事件の報じた新聞

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③-2.https://note.com/shokun8v/n/ncaeb696a88aeより引用の伏見稲荷のカラスの注意書き

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③-3.https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/hashibosogarasu-hashibutobarasu-chigai-miwakekata/より引用の左がハシボソガラス(体長約50㌢)と右がハシブトガラス(体長約56㌢)

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   ②-1.の話はあくまでも昔話で、二種の野鳥が関わっているのは、その裏話です。ジョウビタキは「ヒタキ(火焚き)」という野鳥の仲間で「ヒ、ヒッ」と鳴き始め「カチ、カチ」と続けます。また、サンカノゴイの最初の鳴き声は「カチ、カチ」から「ボウ、ボウ、ボウ」と火が燃え上がるように鳴きます。しかし、それは大人にこの話を面白く脚色しただけです。この③の項は現実に起き、カラス故に、好物である蝋燭の油脂が欲しくて、まだ経験浅い若鳥がしでかしたそうです。

④https://gigazine.net/news/20180122-australian-bird-use-fire/より引用のオーストラリア北部の山火事

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   異常気象の続く全世界で、その温暖化の煽りとして、異常乾燥が続いて山火事が起きているとマスコミが報じることは多々あります。多くの山々の資産や人の住居はもとより、自然界の動物たちもその生息地を追い出されるならまだしも、その生存さえ危ぶまれます。そんな山火事の映像が最近では海外だけでなく、我が日本にも及んできています。④の写真はよく山火事の多いオーストラリア北部の山火事か、草木が燃え盛り初めて、その現場にはなぜか、数羽の野鳥の姿が見受けます。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/goueda/diary/200608020000-amp/より引用のフエフキトビ(体長約50〜60㌢)

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⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/goueda/diary/200608020000-amp/より引用のチャイロハヤブサ(体長約40〜50㌢)

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   この火事の“真“犯人は日本にもいますトビハヤブサの仲間の⑤-1.の写真がフエフキトビで、-2.がチャイロハヤブサという名前の猛禽類です。獲物となる小動物をおびき出す目的で火を扱っていることを明らかにする論文が発表されました。研究者によると、鳥は火のついた枝を咥えて運び、草むらに投下して火を広げることで、その周辺に住む小さなほ乳類やトカゲ、昆虫を逃げ出させてから狩るとのこと。鳥は単独や集団で狩りに火を利用している事が確認されています。日本でもトビはいますし、カラスに悪知恵を伝われない様に。


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