第557回 モズ(13回目)の仲間と
①大阪府鳥の『もずやん』こと「百舌鳥」モズ(体長約20㌢)
私は大阪に住んでいますし、大阪府鳥が『もずやん』ことモズであることを知っていますし、また衛星都市の堺市の地名で『堺市百舌鳥』という地名も知っています。百舌鳥古墳群は世界遺産の古墳群です。これだけ有名な野鳥のモズと周囲の環境の関わり。野鳥好き以外の人も知っている漢字表記で「百舌鳥」「鵙」「鴃」…漢字表記でも沢山のモズが存在します。
②「夏鳥」のアカモズ(体長約20㌢)
③やはり「夏鳥」のチゴモズ(体長約18㌢)
そんなモズにもこの日本にはいろんなモズの仲間がいます。②のモズは最近めっきり個体数の減少が否めないとされるアカモズです。アカモズはモズが「留鳥」なのにアカモズは「夏鳥」です。またチコモズの冬は中国南部やフィリピン・スマトラ島で越冬します。日本では本州(主に東北地方から中部地方)に局所的に分布する夏鳥です。
④「冬鳥」または「旅鳥」のオオモズ(体長約25㌢)
⑤こちらも「冬鳥」または「旅鳥」のオオカラモズ(体長約31㌢)
モズの仲間は意外と多く、前出の二種のような「夏鳥」すなわち日本にて繁殖期を迎える種もいれば、④のオオモズ 、⑤のオオカラモズのように越冬のために日本に飛来する「冬鳥」もいます。この二種の共通点は日本のモズより身体が大きいことです。二種は当然身体が大きいので、獲物も昆虫より小動物という肉食にならざるを得ず、草原などの低地で狩りをします。
⑥「迷鳥」タカサゴモズ(体長約25㌢)
「夏鳥」「冬鳥」「旅鳥」のモズの仲間のほか、本来なら日本に飛来するはずもないモズも「迷鳥」として時折日本に飛来します。この⑥のタカサゴモズや⑦のセアカモズもその種となります。タカサゴモズは沖縄県で観察され、以後、関東以西で観察例があるようです。また舳倉島と与那国島、香川県で記録があるみたいです。モズの仲間は七種もいます。
⑦https://ja.wikipedia.org/wiki/セアカモズより引用の幻の「迷鳥」セアカモズ(体長約㌢)
これまで語ってきましたモズは七種でありますが、共にこのモズの仲間たちには共通点があります。モズは農耕地や見晴らしの良い場所、電線のうや高い樹木のてっぺんとか…「留鳥」や「夏鳥」「冬鳥」「旅鳥」はたまた「迷鳥」のモズの仲間。色んな生活様式を持っていますが、やっぱりモズ。絶対「高鳴き」や「早贄」なんかも身体の大きなは違えども、獲物も違えどモズはモズとして生きています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?