第694回 野鳥のオスの繁殖期でのアピール
①https://nodojiman-watch.com/より引用の野鳥ののど自慢のイラスト
人間でいうと、もう中学生にもなると、女の子にモテたい、注目されたいって思うばかりに、自分の好きな女の子の前で、いい格好をしたいがために、ヘアースタイルに気をつかったり、身だしなみをチェックしたりして、なんとか意中の女の子をほかの男子よりも、自分の方に気を惹きつけたいなんて思ってはニキビを潰したりとなんとかガールフレンドを作ろうと躍起になった時期がありました。そのことは野鳥にあっても不思議ではなくて、むしろ自然の法則に従って、繁殖期を迎えて、強いオスだけが種を残せるのですから。
②https://www.pref.aichi.jp/mizushigen/mizu/toyogawa/touch/oshidori.htmlより引用のオシドリの銀杏羽
人間でも同じように、男の感覚で、これなら女の子もこちらに惹きつけられるって思ってみても、女の感覚からしたら、男が考えている以上に別のところを見ていたりします。野鳥のオスたちも、さえずり以外にもこのようなところに力を入れてさ繁殖期に望んでいます。ちょっと身近な野鳥ではないですが、オスの立場からの自慢です。⑴アオアシカツオドリ=青い脚 ⑵アカゲラ=赤い下尾筒 ⑶イソヒヨドリ=腹~翼下面の赤
③太いネクタイと白い頬のシジュウカラ
⑷インドクジャク=飾り羽の目玉模様 ⑸オシドリ=銀杏羽 ⑹キクイタダキ=頭頂の菊模様 ⑺キジ=顔の赤い皮膚と大きな尾羽 ⑻グンカンドリ=首の赤い袋 ⑼コガモ=下尾筒の黄色い模様 ⑽コサメビタキ=尾羽 (11)コマドリ=澄色の喉(12)コルリ=白い喉 (13)シジュウカラ=太いネクタイと白い頬 (14)スズメ 喉の黒 (15)モズ=過眼線の黒 (16)ライチョウ=赤い肉冠
④http://galaxygems.doorblog.jp/archives/8663372.htmlより引用の蹴爪が大きなオスのキジ
そのオスたちの自慢に対して、野鳥のメスたちの、種を繁殖させるメスがオスを選ぶ基準は ⑴身体的資質→1.羽色(斑紋、線)が一番大きい 2.大きさ(体重) 3.尾長(目玉模様の数、対称性) 4.鶏冠(大きさ) 5.クチバシ(厚さ) 6.目の色 7.年齢
⑵行動的資質→1.囀り(レパートリー、長さ、方言、タイプ) 2.ディスプレィ 3.帰還日(渡鳥はオスがメスより先に到着しなければならない) 4.順位 5.繁殖経験 6.求愛給餌
⑤喉の赤が濃くて尾羽が長いツバメ
⑶場所的資質→1.縄張=オスが繁殖のために確保する食料捕獲場所とメスや子供の安全性(面積、質) 2.レック=繁殖場所で、集団見合いをする(位置、出席率) 3.巣=大概がオスが場所探しから巣材の確保(質、場所) 4.求愛場=巣箱であるとか古巣や他の野鳥の巣や蜂の巣などを再利用(小屋、質)
⑷その他→1.寄生虫=鳥インフルエンザの媒体及び伝染 2.カラーリングの色=アイリングなどの色がはっきりしているかどうか。
⑥https://www.homemate-research-zoo.com/useful/13975_zoo_060/より引用のインドクジャクの羽模様
⑥のイラストはインドクジャクですが、オスの自慢は飾り羽の目玉模様で、そのインドクジャクのメスは、飾り羽の目玉模様の目玉が多いオスを選ぶび、またたくさん声を出すオスを選ぶみたいです。③のシジュウカラのオスは、太いネクタイと白い頬が自慢ですが、メスは複雑なさえずりのオスを好むようです。④の写真のキジのオスは顔の赤い皮膚と大きな尾羽が自慢ですが、メスははケズメの大きいオスを選びます。渡り鳥のツバメはせっかくオスが故郷の下見をして、つがいのメスを待つのに、ツバメのメスは喉の赤が濃いオスを好み、尾の白斑が大きいオスがもてます。