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第789回 動物食の野鳥

①https://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_243.html?m=1より引用のイラスト

   野鳥には果実食や種子など植物食や虫類や両生類、爬虫類、魚介類、哺乳類などの動物食と、その両方とも採餌する雑食があります。動物食といえば、ワシタカ類やフクロウ類の猛禽類が現れますが、そのほかにも動物食の野鳥はいるのです。

②http://karapaia.com/archives/51516824.htmlより引用の動物食の代表的なモズ(体長約20㌢)

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   ②の写真のモズはよく「鷹」になれなかった雀などと揶揄されています。一番小さな猛禽類のツミで、体長約27〜30㌢ほどの大きさなので、モズはそれよりも小さな野鳥であります。モズは虫類、両生類、爬虫類、魚介類、小さな哺乳類や野鳥を捕食する堂々たる肉食の野鳥です。モズが捕獲した一番大きな野鳥といえば、体長約28㌢のヒヨドリが上がります。ツミぐらいの大きさでも鋭い鉤状クチバシで仕留めます。ただ猛禽類になれないのは、鋭く尖った鉤爪がないからなんです。

③https://yaplog.jp/fuji-chan/archive/1475より引用の動物食のアオサギ(体長約93㌢)

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   ③の写真のアオサギがクロウサギを捕食している姿は強烈な感じを受けると思います。猛禽類しか、哺乳類を捕獲しないだろうと思っていらっしゃる方も多いと思います。いつもは魚類、両生類、昆虫などを食していますが、私も何度となく、アオサギコサギがヘビを捕食している現場をみました。ですから、アオサギの喉を通るのでしたら、こんな哺乳類でも捕食するわけです。アオサギは「ペリカン」の仲間であります。「ペリカン」も猫くらいの大きさの哺乳類も食します。

④http://otomenosaito-10.dreamlog.jp/archives/52021053.htmlより引用の魚を丸呑みするカワウ(体長約81㌢)

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   ④の写真は長良川の鵜飼でお馴染みのウミウでこれはカワウです。昔から黒い鳥となると、一に「カラス」二は「ウ」ということになります。また漢字表記も「カラス」も「ウ」も『烏』という字が当てはまるほど真っ黒です。しかし「カラス」は雑食で、知能が高く「ウ」は動物食で、泳ぎもできて、なおかつ潜水もできます。その潜水能力を活かされて、鵜飼に使われるほど狩りも上手です。特徴としてクチバシの先は鉤状で、足は全蹼の蹼(水掻き)を持ちます。勿論飛ぶことも。

⑤https://blog.goo.ne.jp/morinoaoba/e/90e0d4eebe067364d83aa48f105cb039より引用のカイツブリ(体長約26㌢)の採餌

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   対する④の写真のカイツブリも「ウ」のように泳ぐことも潜水することもできる水鳥です。カイツブリといえば古名が「鳰(ニオ)」で滋賀県の琵琶湖の代表的な野鳥なので県鳥にも指名されています。この琵琶湖は別名「鳰海(ニホノウミ)」として有名です。しかし、カイツブリの趾(あしゆび)は弁足で舟でいうなら櫂のような働きするので、そのためにお尻のすぐ近くに脚が生えているため歩行や泳ぎも苦手で、潜水が得意で小魚を捕食します。また飛行するのも苦手な野鳥です。

⑥https://www.google.co.jp/amp/s/101sunny-side-up.blog.ss-blog.jp/2019-04-08%3famp=1より引用のカワセミ(体長約17㌢)の採餌

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   ⑤の写真のカワセミブッポウソウの仲間で「清流の宝石」とか呼ばれていて、漢字表記は「翡翠」で、宝石のヒスイの名付け親となっています。またその長いクチバシから、水中に飛び込むその姿勢が科学的に分析され、500系新幹線のスピードアップにも貢献し、世界的にも有名になりました。そのカワセミは木の枝やホバリングをして、水中の獲物である小魚や海老を高速でダイブしてクチバシにくわえて、飛び上がります。カワセミも魚介類以外には食べないのです。

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   ⑤の写真は甘いもの好きのメジロです。春先には梅や椿、桜の花の蜜まで吸いにやってきます。同じく果実大好きの野鳥にヒヨドリがいます。ヒヨドリは小さなメジロに負けず劣らず、甘いものが好きです。この二種を見ても雑食ですが、こういう時期は甘い果実をこのみます。キジバトのよにその果実の種子さえも消化してしまうのではなく、きっちり種子は消化せず、遠くに運ばれて排出され、また新しい樹木が芽吹くのです。共存です。しかし、種子まで消化されるのは困ります。

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