第2075回 こんなにききなし
①https://tonton-animals.com/about-kikinasi/より引用のききなしと検索すれば多く登場するホオジロ(体長約16㌢)
ききなしをされる鳥というのは複雑な鳴き方をしますので、その鳥がいる背景とあるとか、その鳥の生態であるとかを昔の人は想像され、上手く当てはめられたのだと思うと頭が下がります。いや、昔の人だけではなしにいまの人たちも、現代風のききなしをされているのを拝見致しますが、やはり昔からのききなしと比べてみますと、何か趣きたるものがないようにも思えます。しかし、鳥の特徴を掴むべく要点は押さえてありますので、野鳥観察などには役立つ事かと思います。もしこれから考えて作って頂けるならば、いま街中に進出していますイソヒヨドリをお願いします。
②https://www.birdfan.net/2021/06/11/82560/より引用の早口でさえずるツバメ(体長約17㌢)
色々な鳥がいまして、鳴き声がはっきりしているもの、またさえずりのリズムが素晴らしいけど、何をさえずっているのかわからないので、ききなしというわかりやすく、覚えやすくしたものが現れました。その代表的な鳥のひとつに、複雑だけど、声が通って美しいさえずりの①の写真のホオジロは多くのききなしを持ちます一種の鳥です。ホオジロ ❶ 一筆啓上仕り候 ❷ 一筆啓上火の用心 ❸ 源平ツツジ白ツツジ
❹ 札幌ラーメン味噌ラーメン
❺ 弁慶皿もてこい、汁すはつしゆ
❻ 取って五粒二朱負けた
❼ ちっぺ死んで四十九日 など有名なものも多くて、現代の新しい発想のききなしも持ちます。また、春になると南の国から帰ってきます。②の写真のツバメは ❶土食って虫食って渋~い
❷ 土食て虫喰て砂食てチュー
❸ 地球、地球、地球儀 こんなに早口をききなし
③-1.https://www.birdfan.net/2018/08/10/64321/より引用のさえずるのかキジバト(体長約33㌢)
③-2.https://www.birdfan.net/2012/07/06/19205/より引用の関西の托卵鳥はホトトギス(体長約28㌢)
③-3.https://www.birdfan.net/2014/06/13/28805/より引用の「カッコー」の鳴き声のカッコウ(体長約35㌢)
ドバトに負けじと、最近では街中に進出して来て、勢力を拡大しています③の写真のキジバトは❶ Google なんて新しいききなし
❷ 年寄り来い
❸ 父親(でで)粉食え、父親(でで)粉食え ❹ 人取って喰う
❺ 鉄砲、鉄砲 ❻ 出、鉄砲 きっと「デ、デー、ポーポー」からのききなしだと思います。また京都の老舗商店の鳩居堂に巣くったとされるこの托卵鳥の③-1.のホトトギスは文学上でも有名ですが❶ 特許許可局 ❷ とっちゃん買ってきたか
❸ 本尊掛歟(ほんぞんかけたか)
❹ 天辺かけたか てっぺんかけたか その仲間は③-2.の写真の托卵鳥のカッコウです。 ❶ 格好 ❷ 割烹
❸ 皮コ食った、皮コ食った また三番目の托卵鳥のジュウイチは ❶ 慈悲心 ❷ 十一 やっぱり、文学的にも色んな古文書に出てきますホトトギスはお馴染みの「特許許可局」「本尊掛歟」「天辺かけたか」ジュウイチも「慈悲心」「十一」と世間一般に知られている有名なききなしが多いのに、カッコウワルツなど国際的に有名なカッコウなのに「カッコー」だけです。しかし、カッコウより有名であるはずのホトトギスの漢字表記の一つには「恰好」があります。しかし余りにも少ないききなしは「閑古鳥」なのです。
④-1.https://www.birdfan.net/2018/04/20/61928/より引用の昔からのききなしのひとつのイカル(体長約23㌢)
④-2.https://www.birdfan.net/2012/05/25/18803/より引用の地球外生物みたいなききなしのオスのサンコウチョウ(体長約45㌢)
④-1.の写真のイカルという名の由来は奈良県の斑鳩とも鳴き声が「イカルコキー」と聞こえるからとも言われますが、定かではありません。そんなこの鳥は昔からからの言い伝え的なききなしから、今現代風のききなしまで色々とあります。 ❶ お菊二十四 ❷ 月日星 ❸ いいこと聞いたー
❹ これ食べてもいい?
❺ 比志利古木利(ひしりこきり)→イカル、コキー
❻ アケベコキー(赤いべべ着い) 晴天→ 〃
❼ ミノカサキー(蓑笠着い) 雨天→ 〃
❽ じじ茸(たけ)食え ❾ キーコーヒー このイカルのききなしでは❶と❷が有名です。次の④-2.の写真は日本には、夏渡来し繁殖し、冬には中国南部からスマトラへ渡り越冬しますサンコウチョウは、その長い飾り羽の尾羽と、蛍光塗料のように青白く光るアイリングの神秘性がありますこの鳥のききなしは、イカルよりかは少ないですが、❶ 月日星、ホイホイホイ ツーキーヒーホシ、ホイホイホイ
❷ 吉次ホイホイ ❸ 吉次、来い来い来い
❹ ギッチョ、サイホージ、ホイホイ
❺ 四十七里ホイホイ ❻ 七里ホイホイホイ 昔ながらのききなしがすべてで、その中でも、自身の神秘性を表す様な❶のききなしは有名です。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2017/06/02/53173/より引用のウグイスの仲間のセンダイムシクイ(体長約12㌢)
⑤-2.https://www.birdfan.net/2017/06/09/53355/より引用の春告鳥のひとつのヒバリ(体長約17㌢)
⑤-1.の写真は「法、法華経(ホー、ホケキョ)」という何もききなしとも言わずとも、そのさえずりはウグイスであるとされるその仲間のセンダイムシクイは、❶ 焼酎一杯グィー
❷ 鶴千代ぎみー 仙台 ❸ 爺や爺や起きい
❹ 四っ丁五丁ぎいー と❶と❷が特に有名です。またそのウグイスと同じく春告鳥のヒバリは、 ❶ 利取る、利取る、日一分、日一分 リートル、リートル ヒーチブ、ヒーチブ
❷ 一升貸して二升取る 利取る 利取る
❸ 三石六斗呉りー呉りー呉れにゃー天に申す
❹ 銭呉りー銭呉りー
❺ テントウ金戻せ金戻せ と、色んなききなしがこの鳥にはありますが、一番有名なききなしは❶なのですが、余りに長すぎて覚えきれません。
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