第1501回 鷺と鵜の関係
①https://www.birdfan.net/2018/10/05/65264/より引用の左がダイサギ(体長約89㌢)と右がカワウ(体長約81㌢)
①の写真は水鳥として割と身近なダイサギとカワウが何やら寄り添って、人間みたいに世間話をしているような雰囲気です。この二種はカワウが留鳥か漂鳥の部類に入り、またダイサギも詳しく分析してしますと『チュウダイサギ』は夏鳥として、またもうひとつの『ダイダイサギ』は冬鳥として日本にやってきますので、この二つをダイサギと呼ぶため、一年中見られます。まずはその違いを確認すら私には出来ません。そのいわゆるカワウとサギの仲間達の関係についてのお話です。
②-1.https://www.google.co.jp/amp/s/namicoocean.seesaa.net/article/a13400232.html%3famp=1より引用のカワウとウミウ(体長約84㌢)の比較イラスト
②-2.https://www.birdfan.net/2012/04/20/18468/より引用の左がコサギ(体長約62㌢)、真ん中がアオサギ(体長約93㌢)、右がダイサギ
まずはカワウからです。ウにはこの他にウミウてヒメウがいますが、比較的に良く見られるのが、カワウとウミウで、このように川辺や淡水域に生息する身近なウはカワウです。このお題の「鵜」はカワウ、対する「鷺」は種類が多く、初めの①の写真はダイサギで、②-2.の写真には真ん中に一番日本では大きな留鳥のアオサギと、左端にはこれも留鳥と漂鳥のコサギが映っています。まだまだ他にもゴイサギやアマサギなどが「鷺」です。
③-1.https://db3.bird-research.jp/news/201602-no4/より引用のカワウのコロニー
③-2.http://yancan.blog83.fc2.com/blog-entry-437.htmlより引用のサギたちのコロニー
このカワウと「鷺」の共通点は、水鳥である他には、③-1.や-2.の写真のように、共同繁殖場でありますコロニーを形成することです。写真ではカワウはカワウ「鷺」は各種のサギが混ざってコロニーを形成していますが、カワウとサギが混在するコロニーもあります。コロニーを形成するメリットは、沢山の仲間が寄り合うわけですから、外敵が接近した時には仲間が鳴き声で知らせ、自分が襲われる確率は低くなります。この他にイワツバメもします。少数のルースコロニーもあります。
④http://bs7.cocolog-nifty.com/canadianrocky/2016/09/post-daef.htmlより引用のカワウとサギの混群
サギ類どうしが集まり、コロニーを形成するのは、同種だからサギの仲間感覚だと思いますが、カワウはウの仲間です。カワウは文字通り河川に生息する「鵜」で、河川のみならず、河口付近や湖沼、浅海域でも普通に見ることができます。対する「鷺」もコサギやアオサギは水田や川辺、海岸などで首を縮めて立っている姿がよく見られます。つまり生息域が似通っています。カワウは魚が主食であり「鷺」も魚は勿論、両生類、爬虫類エビなどの節足動物も食べ、共通点の食事です。
⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/msampo.exblog.jp/amp/19501639/より引用の真ん中のカワウに寄ってくる左のアオサギと右のダイサギ
⑤-2.https://ganref.jp/m/double-delight/portfolios/photo_detail/1880740より引用のカワウとアオサギの関係
⑤-1.の写真は、カワウが漁をしようとする頃に、「鷺」たちがカワウの周りに集まってきます。そして、川辺でサギは佇みます。⑤-2.の写真は、漁をしているカワウに近づきすぎたアオサギにカワウが追い払おうとし、またアオサギはそれを素直に受け入れ、身を引きます。気の強いサギたちがそこまでカワウに従うのは、カワウが漁をする為に潜水して、魚を追いやる時に、魚が岸辺の方に追いやられる時に、サギたちはその魚を簡単に捕獲出来ます。つまりカワウさまさまです。