見出し画像

第905回 潜水する野鳥

①https://tour.his-usa.com/city/cun/detail.php?tid=6006より引用のダイバー

   本当に鳥と言う生き物は素晴らしいと思います。自由に空を飛べて(一部ダチョウやペンギンなどは飛べませんが)、地上を歩くことも、種によっては泳げたり、また潜水することもできます。哺乳類で空を飛べるのはコウモリだけ(ムササビやモモンガは滑空)、鯨やトドなどの海獣やビーバーは泳ぐことも潜水することはできます。総合的には鳥類が優っています。水中を潜るのは、カイツブリなどは脚で潜る(脚潜水)とスズガモは脚+翼、ペンギンなどは翼で潜る(翼潜水)の三つのタイプです。

②https://www.google.co.jp/amp/s/fukagesh.exblog.jp/amp/21558724/木の枝からダイブして潜水するカワセミ

画像1

   ②の写真はカワセミです。カワセミアジサシなどの空中から突入して、魚を獲る鳥はの水への飛び込みは、木の枝やホバリングの空から、水へ飛び込んだとき、飛び出る水の加速が小さくなる形状で、狙いをつけた獲物に対して、翼を後方にたたみ、水の抵抗を減らし、時速百kmほどでクチバシから水中に突撃します。この時に眼は空中視の調節筋で間に合わせ、突入時は瞬膜で保護します。カワセミのクチバシからダイブするフォルムは400型新幹線の先頭車両に応用されています。

③http://www.k-fusyoku.jp/yatou/12yatyou/misagoi.htmlより引用の脚からダイブするミサゴ

画像2

   ③の写真は猛禽類のミサゴです。ミサゴは猛禽類には珍しく主食が魚類です。川や湖畔の空の上からホバリングをして、水中の獲物目掛けて、脚元からダイブして、魚を鷲掴みにして飛び上がります。ミサゴは鷲鷹類で唯一少し潜れます。ミサゴは捕獲した大きな魚も水面からまた空に勇壮と舞い上がり、決して獲物を落としません。それは趾の裏側に角質のトゲがあり、滑りやすい魚をしっかり前二本、後二本の趾でがっちりキャッチします。このミサゴが米軍の輸送機オスプレーです。

④https://www.izuzuki.com/Zukan/Other/Other/kanmuriKT.htmlより引用のダイブするカイツブリ

画像3

   ④の写真のカイツブリは水中を潜るときは脚で潜る脚潜水です。カイツブリの潜水の深さは2~3mですが、潜水を有利にするたために気嚢の空気を押し出し、浮力の調節をします。そして、気嚢を空にするだけで三十秒潜水できます。カイツブリが入水する時は、両脚を後方に伸ばしたまま脚の甲で着水し、脚の甲と腹で滑ります。カイツブリの趾はカモのような水掻きがあるのではなく、舟の櫂のような弁足で、お尻の辺りから脚が生えて、歩くのも飛ぶのも苦手な水鳥です。

⑤http://divinghamamatsu.blog.fc2.com/blog-entry-1843.html?spより引用のカワウのダイブ

画像4

   ⑤の写真はカワウの潜水姿ですが、ウは空中では大きな翼で羽ばたき飛行で、潜水時の水中では、全蹼と言われる水掻きを使った足こぎ潜水で、水中を移動します。鵜は普通の水鳥の羽毛は撥水性が高く水をはじき、潜水中も空気の層が身体を覆い、比重を軽くするので、その分潜水にエネルギーを使うが、鵜の羽毛は撥水性がないので、水中での抵抗が少なくてすみます。しかし、水中で魚を呑み込めない。上陸後にずぶ濡れになった羽を日干ししないと、体温が下がりすぎ動けません。

⑥https://www.padi.co.jp/scuba-diving/columns/planet-blue/6/より引用のコウテイペンギンのダイビング

画像5

   ⑥の写真のコウテイペンギンは、鳥ですが飛べはしない分、水中で飛ぶように潜水して、魚を捕まえることができます。ペンギンは他の水鳥とは違って、水掻きがないので、水中では小さな翼を使った羽ばたき潜水です。コウテイペンギンは普通に泳ぐときは、時速7.5kmくらいで潜水します。水中で翼を振り上げるときは斜め下、振り下ろすときは斜め上向きの力を生み出して泳ぎます。潜水時間は5〜18分で、潜水深度は30〜628m。時速10.8〜14.4㎞までスピードを上げられます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?