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第1549回 色んな鳥の夫婦関係 ⑵
①https://www.istockphoto.com/jp/search/2/image?mediatype=illustration&phrase=一夫多妻制より引用の鶏の一夫多妻のイラスト
今までに紹介させて頂きました身近な野鳥は人間社会でも当たり前ですが、すべて一夫一妻の野鳥たちのつがい関係でした。その中には浮気をすることもありますが、外から見た目は、スズメにしろ、カラス、ハト、ツバメ、イソヒヨドリとつがいで、手を取り合って子育てをしている姿でした。登場する一夫一妻とされる五種すべてに共通していれのは、巣作りから始まり、抱卵、餌運びまでし、幼鳥から成鳥になるまで、つがいで面倒をみます。これから登場の野鳥はどうでしょう。
②https://imagenavi.jp/search/#!/ウグイスより引用のウグイスのつがいのイラスト
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①のイラストは日本三鳴鳥で有名なウグイスです。私は写真でこのようにつがいで、写っている写真を拝見したことがありません。一年のほとんどが藪中の隠遁性格を送っているウグイスのつがい関係は代表的な一夫多妻です。春先になると藪中から里に出てきますが。やはりほとんど姿を見せることは少ないです。よく間違われるメジロみたいにはいかないのです。複数のメスとつがい関係を結んでいるわけですから、巣作りから子育てはしません。幾つかのメス達に餌を運びます。
③https://www.google.co.jp/amp/s/chicodeza.com/freeitems/kiji-illust.html%3famp=1より引用のキジのつがいのイラスト
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次に登場するのは、昔話の桃太郎に犬や猿と共に勇敢に鬼退治に同行した、国鳥のキジです。キジは実生活でも、つがい相手を守り、また産まれてきたヒナも守る勇敢な野鳥には間違いはありません。その勇敢さを認められて、国鳥にまでなりました。そんなキジは予想に反して、一夫多妻の繁殖です。キジのオスの繁殖活動は必死です。オス同士母衣打ちというメスを巡るディスプレイで、ライバルに勝ってこそ、複数のメスとつがい関係を持て、敗れたオスは沢山いることになります。
④https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=606275&word=オシドリより複数のつがいのイラスト
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この④のイラストは結婚式ではもてもての鴛鴦夫婦で有名なオシドリです。オシドリの名前の由来でもある「鴛鴦」は、二つの漢字の『鴛』はオスのオシドリを表し『鴦』はメスを表します。つまりこのオシドリはつがいでひとつの名前という結婚式の祝辞にはもってこいの野鳥の名前です。このオシドリも一夫多妻の繁殖体制です。初めてのつがい相手のヒナが産まれた事を確認した上で、また次のつがい相手と結びます。また繁殖期が終わるとほかのオスと行動し、子育てはしません。
⑤-1.https://gramho.com/explore-hashtag/シナモン文鳥より引用の鳥の合コンパーティのイラスト
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⑤-2.http://www.vivere.jp/life/2018/06/----11.htmlより引用の雌雄逆転のタマシギのつがいのイラスト
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これから紹介させていただく二種の野鳥は、人間社会にすっぽり当てはまる繁殖方法を行います。⑤-1.のシメに続いて怖い顔のカワラヒワは、合コンで、繁殖相手のメスを探します。いつも採餌する河原の植え込みなどにオスが集団で現れ、次に登場するメスを巡り争いのうえ、つがいになります。また今や求人募集に主夫歓迎とあるように、⑤-2.のタマシギはメスが繁殖相手のオスを巡りつがいを結べはまたオスを求める一妻多夫。卵を産めば、オスが抱卵、郁雛、メスの代わりします。