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第1703回 植物の名前の付いた鳥たち
①-1.https://www.google.co.jp/amp/s/eijietudes.exblog.jp/amp/27709761/より引用の松の木にいるキクイタダキ(体長約10㌢)
①-2.https://kotobank.jp/word/キツツキ-51091より引用の色んなキツツキ
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この項の冒頭に①-1.のキクイタダキを持ってきました訳は、まず漢字表記が「菊戴」で、頭頂部の黄色い部分は興奮なんかしますと開いて、菊の花のように見えます。またもう一つのキクイタダキの呼び名は「松毟鳥(まつむしり)」で、松の木が好きです。キツツキと言う呼び名は総称ですが、漢字表記は「啄木鳥」です。木を突いて、中の虫を食べたり、穴を開けて営巣したりするからです。しかし、キクイタダキは身体には『菊』、好んで潜るところは松の葉の中と二つもあります。
②-1.http://syokulife-sarasa.com/?p=1698より引用のホトトギス(体長約28㌢)
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②-2.https://www.birdfan.net/2020/06/26/79133/より引用のオスのウグイス(体長約16㌢)
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このホトトギスとウグイスこそ、多くの書物に登場した野鳥はそんなに多くいません。②-1.のホトトギスの別名のひとつに「橘鳥」があります。『橘』は蜜柑のことです。この「橘鳥」と付いた理由はホトトギスが日本に飛来する時期が初夏の五月で、蜜柑の花が咲く頃にやってくるからだそうです。また②-2.のウグイスもホトトギス同様に別名が多い鳥ですが、その別名のひとつに「花見鳥」があります。ウグイスは「春告鳥」とも呼ばれ、その頃の日本は花見季節となり付きました。
③-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/shio-7221/entry-12356439612.htmlより引用のアトリ(体長約16㌢)
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③-2.https://www.birdfan.net/2021/01/15/81092/より引用のイカル(体長約23㌢)
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この項のアトリとイカルも古い文献に表れる野鳥です。まず③-1.のアトリの漢字表記は「獦子鳥」「花鶏」と当て字です。「花鶏」の名前の由来は写真をご覧になってわかりますように鮮やかな橙色が目立つ体色が花が咲いたように見えることらしいです。次の③-2.のイカルは別名でマメマワシやマメコロガシ、木の実を好んで食べるためマメウマシ、豆割りなどと呼ばれ、その漢字表記は「鵤」「桑鳲」の二つがあり、植物が関わる「桑鳲」は発音は「そうし」。アトリの仲間です。
④-1.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/コザクラインコより引用のコザクラインコ(体長約15㌢)
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④-2.https://www.birdfan.net/2008/05/09/2496/より引用のムクドリ(体長約24㌢)
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ペットとして人気の可愛らしいインコが④-1.のコザクラインコです。このインコの漢字表記は「小桜鸚哥」です。総称のオウムが「鸚鵡」なので、当て字であるということがわかりましす。名前の由来は顔から胸の淡いピンク色の配色が小さな桜色をしている様子から名づけられました。そのインコと違って決してきれいとは言えない④-2.のムクドリの漢字表記は「椋鳥」です。『椋』は椋の木を表します。椋の実を好んで食べるというのが名前の由来が、あんまりそうでない様です。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2008/11/07/3116/より引用のカケス(体長約33㌢)
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⑤-2.https://www.birdfan.net/2018/11/02/65848/より引用のトキ(体長約76.5㌢)
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何故かいつも怖い顔というかドスの効いた顔の⑤-1.のカケス。カラスの仲間で頭が良いといいます。漢字表記が「懸巣」の仲間の由来はカケスが、巣を懸けるようにして作るからですが、別名に『カシドリ』はこれはカケスがカシやナラの木の実、どんぐりを好んで食べていたことが語源です。『ニッポニアニッポン』と称されるトキの漢字表記は「朱鷺」「鴇」「桃花鳥」の三つあり、日本書紀に表れる「桃花鳥」は当て字で、桃の花の様な色をした翼や尾羽から名付けられました。