第664回 日本の珍鳥
①https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/saramihh/entry-11727875631.htmlより引用のイラスト
世界を見渡せば、現地の人たちは我が日本人か見て、珍鳥だと思う野鳥でも、その血に身近な野鳥でもありますから、普通の感覚だと思います。でも日本人的感覚でこんな野鳥がって思われる野鳥は山ほどいますので、この項では日本国内何処かで見られる珍鳥を語っていきたいと思います。テレビでニュースとして紹介されたのを見た以外に、もちろん私はここに登場する珍鳥は一度も観たことはありませんし、また機会があれば是非ともこの目で観てみたいと思います。
②https://www.google.co.jp/amp/s/www.nekoton.com/entry/2019/02/04/020000%3famp=1より引用の擬態するアリスイ(体長約17㌢)
②の写真のアリスイは、日本では北海道、本州北部では夏季に繁殖のため夏鳥として飛来し、本州中部以西では冬季に越冬のため冬鳥として飛来します。これだけでも変わった渡鳥と思いますのに、アリスイはキツツキの仲間で、アリを主食として、長い舌を使って捕食します。よって漢字表記も「蟻吸」。ほかの仲間のようにアカゲラとか〜ゲラという名前の定番はつきません。その上にアリスイは自分の天敵てもあるべきヘビなどの爬虫類の形に擬態します。珍鳥中の珍鳥です。
③皇居に昭和天皇を表敬訪問したヤツガシラ(体長約26㌢)
いまご覧になられています③の写真のヤツガシラは冠羽を広げていますが、普段の姿は冠羽の閉じた形が工事道具のツルハシにそっくりです。またこのヤツガシラは漢字表記で「戴勝」「八頭」です。料理の好きな方やベテラン主婦の方なら、「八頭」が高級な食材の里芋の仲間であることをご存知のはずです。別名では中国の「山和尚」で、なるほど中国の山寺の高僧だからわざわざ天皇を表敬訪問したんです。また 日本では、少数が旅鳥もしくは冬鳥として渡来します。
④NHKの「ダーウィンが来た!」でも紹介されたミゾゴイ(体長約49㌢)
④の写真のミゾゴイは主に日本で繁殖し、冬季になるとフィリピンへ南下し越冬して、台湾や日本(九州、南西諸島)でも少数個体が越冬します。ミゾゴイが現れるとニュースになる位の希少価値です。ミゾゴイは漢字表記で「溝五位」鳴き声から「ウシドリ」「ウメキドリ」「ヤマイボ」などの方言名があります。どの地方に現れても珍しい野鳥なので、このように色々名前が付きます。かつてNHKでは東京都に現れて子育て中を放送。ヒナがダンスして餌をねだっていました。
⑤珍鳥たるクチバシのヘラサギ(体長約86㌢)
パッと⑤の写真を見ただけで、あっ使い古したシャモジのように思われるヘラサギのクチバシ。漢字表記は「箆鷺」で、しかし、鷺とは名ばかりで、本当はトキの仲間です。日本では数少ない冬鳥として、北海道から南西諸島まで各地で記録があります。九州では少数が毎年飛来し、鹿児島県出水市に毎冬小規模の群れが飛来します。口を半分開いた状態で左右に振りながら歩いて、餌を内側に魚などが触れると捕まえて食べしまいます。この形がヘラサギにとって便利です。
⑥二つの極地で繁殖するソデグロヅル(体長約136㌢)
⑥の写真のソデグロヅルはわざと翼を広げている写真にしました。羽を閉じている写真ならば、普通の白い翼のツルと変わらないからです。漢字表記はその名の通りの「袖黒鶴」。日本に冬季に越冬のため稀に飛来します。アジアの空を気流に乗ってシベリアから約五千kmの南下のソデグロヅル。十五種いるツルの中で、絶滅の危険性が最も高いこの美しいツルは世界的に見ても珍鳥です。タンチョウは頭の天辺が赤いのは皮膚らしいですが、ソデグロヅルはクチバシ付近が皮膚です。
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