第1535回 鳥の視力検査
①https://www.pinterest.jp/pin/167618417363902357/より引用の鳥の視力検査
この世の中に、視力が優れている生き物はといいますと、やはり鳥類であることは事実です。ある調査では、視力が人より優れていますのが、鳥類一部の昆虫(ミツバチなど)、昼行性トカゲ、カメレオンで、人並みの視力は、類人猿、猿、ライオン虎、馬、鹿です。少し劣る視力は硬骨魚類、亀、兎、リス、牛、羊、熊、犬、猫。かなり劣るのは、軟骨魚類、両生類、ワニ、蛇、象、サイで、0ないし0に近いのは、深海魚、モグラ、夜行性哺乳類(コウモリ)、鯨、夜行性のトカゲや蛇です。
②https://sst-ictlt2012.blogspot.com/2020/05/blog-post_598.html?m=1より引用の高鳴きするモズのイラスト
私の好きな身近な野鳥の一つにモズがいます。以前に住んでいたマンションの裏には小さな児童公園があり、またその向こうには小高い石垣の丘の上にお寺がありました。樹木も多く、モズを始めシジュウカラ、ウグイス、メジロ、コゲラ等等がきます。ある日その小高いお寺の木の天辺にいたモズが、児童公園の草むらに素早く降り立ちました。カナヘビを咥えて飛び上がりました。小さなモズが約7m先のまた自分より小さなカナヘビを捕獲しました。これはカワセミでも言える事です。
③https://blog.goo.ne.jp/khp-owlets/e/18392aa3a8afbf5df1c5c31aff91d041より引用の色んな猛禽類の眼のイラスト
そんな鳥類の中でも、最も視力が優れているのがワシタカなどの猛禽類です。目薬会社の調査によりますと、イヌワシはその目のよさの秘密は網膜に存在するたくさんの視細胞です。イヌワシは同時に二つのものをはっきりと見ることができます。前を見て飛んでいるにもかかわらず、地上の小動物を見ることができます。色の原則は、赤、緑、青ですが、鳥類はこれら三種類の錐体細胞に加えて、紫外線を感じることができる四番目の錐体細胞を持って、違う色の世界が見えるのです、
④https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/african-eagle-owl/entry-10658768648.htmlより引用のフクロウの眼のアップ
視力が良いという中には、フクロウの仲間のように暗闇でも昼のように見えるということです。その眼球の構造は単眼視と両眼視ができ、普通の鳥の眼球は扁平ですがフクロウは奥行きのある筒状
焦点距離が長く遠くの物が大きく見えます。視界
普通の鳥より狭(ヤマシギ360°、ハト337°、人は180°)。暗闇の視界は人と比べ、100倍の感度で、
キンメフクロウは10倍。桿状体の長さ80~90ミュウもあり、人の60μより長く優れて夜は良く見え、照膜は猫の眼の僅かな集光でも明るいです。
⑤-1.http://k-hiura.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-8ed47f.htmlより引用の動体視力を表すイラスト
⑤-2.https://www.gettyimages.co.jp/イラスト/ツバメ?family=creative&phrase=ツバメ&sort=bestより引用のツバメのフライングキャッチのイラスト
より遠くのものが見えたり、暗闇の中でもものを見据えたりすることのほか、動いているものを見据えることが出来る動体視力というものがあります。⑤-1.は首を振りながら歩くハトやセキレイの動体視力の原理です。ハトの目は横を向いており、視差による立体視は出来ません。ハトは首を動かすことにより空間の把握を行ないますので、
動体視力は高いのです。ハトほど目が横に付かないツバメや、セキレイ、ヒタキの仲間等はその動体視力を活かし虫をフライングキャッチします。