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第799回 愛を貫く野鳥
①https://matome.naver.jp/m/odai/2138520480115922201より引用のオシドリ夫婦(手前がオス、奥がメス、体長約45㌢)
私たちが良く仲の良い鳥はって尋ねられると、大概の人が「鴛鴦夫婦」という言葉までありますオシドリのつがいを紹介すると思います。結婚式の式辞にも鴛鴦夫婦のように仲睦まじくなってくださいなどと式を盛り上げます。それほどつがいになったオシドリのオスの華麗さと、決して地味でなく、むしろカモの仲間では凛としています。そんな鴛鴦夫婦のオシドリは実は一年契約?の夫婦でヒナが産まれたら、ハイそれまでとオスはオスどうして自由な時間を楽しむ仮面夫婦です。
②https://note.com/hiho2351/n/n96ac5dc45615より引用のキジバト(左がオス、右がメス、体長約33㌢)のつがい
仲の良い野鳥の中にこの②の写真のキジバトがいます。今でこそ、街中でも見られるようになったキジバト。以前は山林中心に生息していて、その別名も「ヤマバト」を拝借しています。生活環境の変化から街中に生活するようになってきました。ドバトと違い人に対して警戒心から強く、ドバトとは少し距離を置いています。そのキジバトは一生寄り添って行く真面目なタイプの野鳥なので、もし何回もつがいで子育ての失敗なんかがあると、思い悩んで?そのつがいを解消します。
③http://www3.famille.ne.jp/~ochi/bird/tancho/tsurunomai-3.jpgより引用のタンチョウ(体長オス約140㌢、メス約130㌢)のつがいの求愛ディスプレイ
③の写真のタンチョウはその美しさから、日本や中国では古来深く親しまれてきた野鳥です。タンチョウを含む鶴は、特に日本では折鶴、千円紙幣、昔話の「鶴の恩返し」などで多く取り上げられてきました。一般的には単に「ツル」と言えばこのタンチョウを指します。タンチョウのつがいは人間の夫婦が見習うことのできる要素が多いと言われ、例えば、タンチョウのつがいは相手が死ぬまで共に過ごします。子育てもつがいが協力して行ないます。人としてもこの『鏡』を参考に。
④https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/030900110/?ST=m_bird2018より引用のワタリガラスのつがい(左がメス、右がオス、体長約56〜78㌢)
本来ならこの④の写真にはハシブトガラスのつがいが載る予定でしたが、今回はワタリガラスのつがいにしました。ワタリガラスはカラスの仲間では最大級の大きさで、知能もやはりそれだけ高いと言えるらしいです。野鳥で一夫一妻を貫き通すのは、ハクチョウの仲間や③のタンチョウなどの鶴、鷲鷹類にペンギンの仲間と身体の大きな野鳥が多いなか、ワタリガラスはつがいになったメスが死んでしまった時に、律儀にオスは他の繁殖相手を探さず、一生独身を貫き通す通します。
⑤https://note.com/hiho2351/n/nedf4c0c9d83fより引用のアホウドリのつがい(体長約91.5㌢、おそらく左がオス、右がメス)
なんともはや、⑤の写真のアホウドリのつがいは熱々で眼を背けたくなるような人間みたいな表情でオスに寄り添っているみたいです。アホウドリは遠距離の渡りをすることでも有名ですが、北半球でも南半球でも渡りを行う野鳥です。そして、理想的なつがい関係への思い入れは、一年の大半、アホウドリは完全に遠距離恋愛です。それでも彼らは海原と数十年の年月を越えて関係を保ち、不倫も離婚もほとんどないといいます。時が来たら渡り地での再会を心待ちにしています。