第2235回 なんだこの鳥は ⑷
①-1.https://news.biglobe.ne.jp/animal/0328/blnews_180328_8908280387.htmlより引用のぺったんこなミミズクのトラフズク(体長約38㌢)
①-2.https://curazy.com/archives/260289より引用の本当は長い脚のトラフズク
この①-1.のタイトル写真には何種類かありまして、そのたびにこの写真を見た周りの人たちは「このフクロウはどうなっているのか」とよく質問をされます。「フクロウ」は総称で、この場合はトラフズクといいます日本にも生息していますミミズクの仲間です。「フクロウ」は全種共に人間でいいますと、コートのような羽毛を着飾っていますので、①-2.の写真のように、羽毛を手繰り上げれば、その中には長い脚が伸びたように生えています。これは「フクロウ」全てに言えます。
②-1.http://ufojikenbo.blogspot.com/2018/11/20181120.html?m=1より引用のエイリアンな「フクロウ」
②-2.https://karapaia.com/archives/52218728.htmlより引用の大きくなったメンフクロウ(体長約32〜40㌢)のヒナ
②-1.の写真はインドのとある建設現場の屋根裏に未確認生物(UMA)が写っているように思われます。宇宙人の定番は頭でっかちで、目が大きく、顔が逆三角形のタイプが定番です。それがこの写真に集約されているようにも思われます。宇宙人にはたくさん種類があるらしく、大昔のタコ型火星人から昨今話題のレプタリアン、そしてこの写真のようなグレイあたりがイメージ的には定着しているようです。しかし、蓋を開けてみましたら、②-2.の写真の様に、数日後には大きくなり宇宙人と思われたのが、実はメンフクロウでした。
③-1.https://www.vario-media.net/impact/20170601_24554/より引用のオオグンカンドリ(体長約100㌢)
③-2.https://karapaia.com/archives/51659699.htmlより引用の求愛行動のオスのキジオライチョウ(体長約80㌢、メスは体長約55㌢)
野鳥の繁殖期には、どうしてこんなことをするんだろうと思うことがあります。その一例として、 全世界の熱帯や亜熱帯に広く分布するグンカンドリの仲間のオオグンカンドリは、日本では太平洋岸に稀に迷鳥として渡来します。この鳥の弱点は、羽毛に油分が少なく、防水性がほとんど無い為、海鳥であるにもかかわらず水面に浮く事も泳ぐ事も出来ません。万が一海に落ちた場合は大抵溺死します。そんなグンカンドリ仲間は繁殖期になりますと、喉袋が真っ赤になり風船のように膨らませます。メスを見たら赤いのど袋と広げた翼を使い精いっぱいの求愛行動をするのです。大きいほどもてるのです。この海鳥に対して、北アメリカ中西部に生息する③-2.の写真のキジオライチョウは、オスの先端が尖った細長い尾羽は和名がキジの尾羽に似ている事に由来して、この名がつきました。毛髪状の冠羽に胸部によく膨らむ肉質の空気袋を持っています。胸を膨らませて尾羽を広げる特徴的な求愛行動が有名です。しかしこの時に余りに胸が膨らみすぎ、首なしに見えます。
④-1.https://dic.pixiv.net/a/ヤドクガエルより引用の派手な色合いの毒ガエル
④-2.https://ailovei.com/?p=75514より引用の地味な色合いなのに毒鳥のヨーロッパウズラ(体長約17㌢)
この世の中には、自分の身を守るために、毒を持って、自分を捕まえたり、食べたりしましたら、身体が痺れてしまったり、時には命まで落としたりするぞと予告するかのように、毒を持つ両生類の④-1.のイラストのヤドクガエルは、わざと目立つような出立ちをしているのが特徴です。これは魚介類や、昆虫、植物にもいえます。食べたり、捕まえたりしたら酷い目に遭うぞと警告しています。そんな毒を持つ生き物に鳥がいます。「毒鳥」とネットで検索致しますと、ピトフーイの仲間のズグロモリモズが一番に現れました。なるほどどこかヤドクガエルに似ています。目立ちやすい出立ちです。しかし世の中にはもっと意地悪い鳥がいて、④-2.の写真はキジの仲間で、クロライチョウの別名があり、聞きなしも有名で、さえずりは英語の擬声語では「ウェット・マイ・リップス」と鳴きます。小型で、丸っこい体をしていて、体色は茶色で縞があり、白色の眼線があり、雄の顎は黒いです。長距離の渡りをするため、翼は長いヨーロッパウズラです。狩猟が盛んな時期に、一部個体の肉や脂肪に毒が蓄積されるらしく、それらを口にすることで、中毒を発症することがあるようです。普通の鳥しか思えないです。
⑤-1.http://bokengima.web.fc2.com/ikimo.htmlよりトビ(体長約59〜69㌢)対ハシボソガラス(体長約50㌢)の一対一の空中戦
⑤-2a.http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用の烏賊のカラスとトンビ
⑤-2b.http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用のタコのカラスとトンビ
「鳶がくるりと輪を描いた」でお馴染みなのは、⑤-1.の写真でお馴染みの大空でハシボソガラスと喧嘩をしていますトビです。空でもくんずほぐれずの闘いをします。しかし、見ている側からしましたら、まるで、アニメの「トムとジェリー」のようです。「仲良く喧嘩しな」となります。ここでも小さなジェリーが頭を使って、大きなトムを翻弄させます。小さなハシボソガラスと大きなトビは本当に仲が良いのでしょうか。そうかもしれません。カラスとトンビは一対なのです。この二つがなければ、採餌することができません。なんのことかと言いますと、魚介類の中では日本人が好きなもののイカとタコがあります。この二種の口が⑤-2a.の写真のイカと⑤-2b.の写真のタコの口でありますカラスとトンビなのです。人でいうところの上下の唇かもしれません。硬いカニやエビを捕食致しますので、かなり丈夫です。この二つが合わさり、上下の歯に相当します。昔の人の観察力は素晴らしく例えに二種が使われました。