![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60406916/rectangle_large_type_2_625d816bb19ef7e756eb2335cb17a52d.jpeg?width=1200)
第1738回 バンクシーの鳥の絵
①https://media.thisisgallery.com/20188939より引用のバンクシーの代表的な絵画
バンクシーは世界的に有名なグラフィティアーティストで、ロンドンを中心に活動する正体不明の覆面アーティストです。本名や顔、年齢など、彼の実態を知る人がいない謎に包まれた存在です。バンクシーは世界各地に現れては絵を描き上げ、誰にも気づかれず知らない間に立ち去ることから芸術テロリストと呼ばれています。この①の『赤い風船に手を伸ばす少女』はバンクシーが長年描き続けるモチーフの一つで、少女が手にしようとする赤い風船は希望の象徴であると言われます。
②https://media.thisisgallery.com/20188939より引用の落下するペンギンの絵
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60408670/picture_pc_b743888d69f5f3d5fb835e8e7e7f9415.jpeg)
②の絵画はペンギンが落ちていくさまを描いています。バンクシーのテーマは以下のようです。 ⑴ 『反消費主義』マーケターが意図的に作り出す資本主義システムへの抗議主張
⑵ 『政治』大衆意識を操作する手段としての政治、それを維持するための警察組織への抗議主張
⑶ 『抗議』社会に対するバンクシーによる独断的な意見や生き方への「抗議」 ⑷ 『反軍国主義』戦争と軍隊に対するバンクシーの取り組み
③https://www.amazon.co.jp/Banksy-Girl-withブルー鳥-–-Largeサイズバンクシー壁アートにプリントメタル-–-Street-Graffiti-–-メタルアート-–-ホームインテリアオフィス装飾-–-24-x24/dp/B077TV2V2Nより引用の少女と青い鳥
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60408793/picture_pc_ce796133ec86937bf0135f00ad7bf72d.jpeg)
②に続いて、この③の青い鳥を見つめる少女も全く解説がなく、各個人で解釈するしかないです。
⑸ 『世界一眺めの悪いホテル』パレスチナにオープンしたウォールドオフホテル
⑹ 『ディズマランド』街おこしのために作られた「逆ディズニーランド」的テーマパーク
⑺ 『バンクシーズ・ラット』どのような状況でも生きていけるネズミは唯一の都会環境に適合した野生動物
⑻ 『アートの生と死』ある時は金儲けのため売られ、時には塗りつぶされ、自然に崩れることもある短命なストリートアート
④https://www.amazon.co.jp/FRFK-バンクシーの抗議鳥-ポスター壁アート絵画キャンバスギフトリビングルームプリント寝室の装飾ポスターアートワーク16×24inch-40×60cm/dp/B097M1SRVPより引用の抗議するハトの集団
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60411546/picture_pc_309e7e6e423103c611ee809843d72564.jpeg?width=1200)
バンクシー側からなのか、描かれている鳥の風刺画には解説がありません。①の落下していくペンギンはなにを訴えいるんでしょう。海だと思って飛び込んだのにそこに海はなかったのか。②の青い鳥に少女が何か諦めを持って見つめて訴えるように頬杖をついて表情をしている絵画と、③の青い鳥にハト達が「移民お断り」「アフリカに帰れ」「私たちの領域に入るな」と何か自分達と容姿が違う難民に対して訴えているのがヒシヒシ。
⑤https://dokidokiholyland.guidebook.jp/バンクシー絵%E3%80%80鳩/より引用の防弾チョッキのハトが狙われている
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60411655/picture_pc_b9ccc4ec3be682806391482becdd760f.jpeg)
平和の象徴である鳩が防弾チョッキを着ていて、銃口で狙われている皮肉めいた作品です。パレスチナ自治区・ベツレヘムの壁に描かれており、バンクシー作品目当てにこの地を訪れる観光客も多くいます。バンクシーがパレスチナで活動を始めたのは、いまから約17年前。その時に《花束を投げる暴徒》の巨大な壁画を描き残しました。この防弾チョッキを着ているハトはバンクシー本人ではないのか、こんな風に皮肉った風刺画を発表しているのだから、自分も狙われて当たり前かと。