第1070回 身近な鳥を知る(山辺の鳥)
①http://iso96z.blog.shinobi.jp/野鳥たち/ヒガラ_1470より引用の右側がヤマガラ(体長約14㌢)、左側がヒガラ(体長約11㌢)
私の住む街には大きな公園が二つあります。そのひとつは周囲が2.6kmの溜池がある公園で、ここでは鴨などの水鳥が身近に見られ、いま山辺の野鳥を紹介するにあたっては、山沿いに林を持つ公園に色んな野鳥を見ることができます。この公園の自然歩道を散歩していますと、自然に今では街中に進出していますシジュウカラをはじめ「ツツピー、ツツピー」でお馴染みの漢字表記が山の雀のヤマガラが枝から枝へと渡って行きます。それにつられるようにヒガラなども飛び交います。
②山の裾野で旋回するトビ(体長約59〜69㌢)
②の写真は「鳶がくるりと輪を描いた」でお馴染みのトビです。私の住むマンションの裏には小高い山が並んでいて、その山の空で天気の良い日などは、トビが輪を描いて飛んでいるのが見えます。トビは猛禽類の留鳥ですが、ほとんど狩はしません。屍肉や京都の鴨川付近では、散策している人のお弁当やらパンなんかを奪います。同じ食性のカラスと餌の縄張り争い。そこまで我が街ではカラスと張り合いませんが、駅前ビルの上まで輪を描いて飛んでいるのが気になります。
③越冬のためやってくるジョウビタキ(な左側がオス、右側がメス体長約15㌢)
秋口になってやってきますのが、③の写真のジョウビタキです。このヒタキの仲間には、オオルリがいて、ウグイス、コマドリと並ぶ日本三鳴鳥のひとつです。ヒタキの仲間には今や身近な野鳥となったイソヒヨドリがいます。ヒタキの仲間は鳴き声が通ることです。しかし困ったことにジョウビタキのさえずりは越冬で、非繁殖期にあたる為、雌雄は別行動となります。しかし、そのおかげの地鳴きの「ヒッ」や「キッ」「カチ、カチ」が火焚き(ヒタキ)の名前の由来となりました。
④山の裾野の草むらにいるキジ(左側がオス体長約80㌢、中央と右側がメス体長約60㌢)
私の住む街で、少し離れた山沿いのあんまり人が通らない山の麓の草むらを歩いていると、春先などの繁殖期で、地上に営巣しているキジの巣に知らずに近づいてしまったら、バサバサと大きな葉音を立てて、キジのオスが飛び出してきます。こちらはただただ驚くだけで、キジの一家としましたら外敵が近づいてきたようなもので、気が強く警戒心の強いオスが防衛反応を示したものです。これが世間でよく言う「キジも鳴かずば撃たれまいに」とことわざになっているのかと思います。
⑤最近では街中の公園でも見かけるコゲラ(体長約15㌢)
シジュウカラ同様にこの⑤の写真のコゲラも街中進出の真っ最中です。このコゲラは名前が示すようにキツツキの仲間です。初めて山の公園に野鳥の会に参加しました時に、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラに次いで、木の幹の小さな穴を指差され「この穴の宿主はコゲラです」と紹介されました。そこにコゲラがいる訳でもないのに、その存在の痕跡を見せられただけで納得したのを覚えています。そんなちょっと遠いかと思ったコゲラも今でもマンション裏で「ギー、ギー」鳴きます。