第1090回 古事記の中の鳥たち
※ 明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いします
①https://katayamakyoichi.com/第一回%E3%80%80『古事記』とはどのような書物かより引用
②http://kojiki-story.net/first/izumo-kuniyuzuri-1/より引用のアメノワカヒコとキジ
今回は古書の中でも日本で最古とされます古事記の中に於いて、どんな鳥たちが登場するのか調べて見ました。最初は日本古来の日本固有種とされる雉(キジ)です。『神様のひと柱であらせるアメノワカヒコが雉を矢で射殺したが、その矢は雉の胸を貫き、天にいるタカギまで届いた。タカギは「この矢はアメノワカヒコに授けた矢だ、もし邪心があるのなら、アメノワカヒコはこの矢に当たって死ね」と言って、突き放した。アメノワカヒコはその矢が当たって死んだ』(諺「雉の頓使い」の起源)
『アメノワカヒコの死体を安置する喪屋を作り、河雁を死者の頭を傾け食物を捧げる係とし、鷺を墓所の掃除をする係とし、翡翠は死者の調理人とし、雀は臼で米を搗く女とし、雉は葬送の時の泣き女とした』
③https://www.google.co.jp/amp/s/tarutana.exblog.jp/amp/238576440/より引用の雁の卵
鵜(ウ)では『オオクニヌシは出雲の小浜に天つ神のための殿舎を造り、クシヤタマを料理人とした。クシヤタマが鵜となって海の底に入り、粘土をくわえ出し、平らな土器を作った』
『雁の卵とは、仁徳天皇が日女島に行くと、雁が卵を生んでいた。タケウチの宿禰(すくね)は「あなたの子孫がいつまでも日本を治める吉兆として、雁が卵を生んだらしい」と歌った。 ※宿禰→天武天皇の代に定めた八色姓(やくさのかばね)の第三。もと、臣下を親しんで言った呼び名
カワセミは『蘇邇杼理能(そにどりの)青き御衣を まつぶさに 取り装ひ』と詠まれました。
④http://nakigoe.jp/nakigoe/2005/01/report02.htmlより引用の長鳴鳥
サンショウクイが古事記に登場しているのにはびっくりしました。『山椒の実を食べて口ひひく』
長鳴鳥とは、昔はウグイスなどのさえずりを楽しみましたが、鶏の鳴き声をもこの時代から楽しむためにその一回の鳴き声をより長く鳴かす為に改良されました。『天照大御神が天岩戸にこもってしまったとき、夜明けを告げる雄鶏の声をまねて長鳴鳥を鳴かせた』
白鳥は二回登場しています。『ヤマトタケルが死に、陵を作った。陵から大きな白鳥が空高く舞い、飛び去った。』
⑤https://manareki.com/yatagarasuより引用の八咫烏の導き
もう一つの白鳥は『垂仁天皇の子、ホムチワケは成人になっても言葉が出なかった。ところが空高く飛ぶ白鳥の声を聞いて、初めて声を発した。
山辺のオオタカ(大鶙)にその白鳥をつかまえさせた。「御子がものを言うようになったら、この鷺巣の池の木に住む鷺よ、誓約のままに落ちろ」と言うと、鷺は地面に落ちて死んだ。また、「誓約のままに生きろ」と言うと、生き返った』
八咫烏はあまりにも有名すぎる鳳凰と並んで、架空の野鳥であるとともに今でも崇め奉られています。『八咫烏の導きにより、神武天皇の一行は熊野から宇陀へと辿り着く』記紀では三本足とはされていません。