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第635回 野鳥の立寄り食堂(山野 -あ行-編)
①https://www.pinterest.jp/pin/533746993335546790/?amp_client_id=amp-am6AsGw82x9y-YxYXoonFQ&mweb_unauth_id=fb228b09696c3ec532bf481a5d500d77より引用のイラスト
民家の庭にいろんな「誘鳥木」を植えて、身近な野鳥を集めるのも、自分たちの野鳥への思いいれがあって、野鳥に対しての優しさであったり、また野鳥にとっても、昔の狩猟時代からの人里離れから警戒心が強く残っていたものが、山野の開発で引越しを余儀なくされた野鳥たちへの警戒心を解いてやることで、街中に野鳥を住みやすくすることは大変素晴らしいことだと思います。しかし、やはり野鳥は自然の中に住まう生き物ですから、やはり野生の「誘鳥木」だと思います。
②http://blog.livedoor.jp/kyotonaturephoto/archives/1061742742.htmlより引用のアケビの実を食べるメジロ
②の写真のアケビは私たちも若い頃、山道なんかでこのアケビの実を取り合って、口に入れたものでした。道端でもなっている柿の実やザクロなんかは、今となってはやってはいけないことですが、お金のかからないオヤツでした。このアケビには、写真のメジロややはり甘い物好きのヒヨドリが集まります。イヌツゲにはキジ、コジュケイ、ツグミ類、ハト類、ヒヨドリ、ムクドリなど、ウメモドキにはオナガ、キジバト、ジョウビタキ、ツグミ類、ヒヨドリ、メジロなど。
③https://blog.goo.ne.jp/nishimituru/e/b4a238f5942c3cc75709c9e973e5326dより引用のイチイの実を食べるヒヨドリ
庭に赤い実のなる「誘鳥木」を植えていれば、そこにはかならず野鳥がその実を食べにやってきます。この③の写真のイチイの実には、カケス、ツグミ類、ヒヨドリ、ムクドリ、ヤマガラ、レンジャク類など、ウルシにはカラス類、キツツキ類、ツグミ類など、アカメガシワはヒタキ類、キジバト、キツツキ類、ツグミ類、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、アコウはアカハラ、シロハラ、ムクドリ類、アマミアラカシはルリカケス、イイギリはヒヨドリ、カラス類、ツグミ、ハト類です。
④http://puff0326.blog.fc2.com/img/DSC_1890.jpg/より引用のイヌザンショウの実を食べるジョウビタキ
④の写真のイヌザンショウは、よく似るサンショウは葉や実に芳香がありますが、イヌザンショウは香りがほとんど無りません。それ故に野鳥が集まります。キジバト、ジョウビタキ、ハシブトガラス、メジロなど。野生のイチジクにはオナガ、ヒヨドリ、ムクドリ。イボタノキはギンモクセイに似た芳香ある筒状の花がさきます。アトリ類、ツグミ類、レンジャク類など。アオキにはヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、アキグミはムクドリ、キジバト、ヒヨドリなどです。
⑤https://wagtail6678.at.webry.info/201111/article_1.htmlより引用のエゴノキの実を食べるヤマガラ
⑤の写真のエゴノキの実は有名です。エゴノキの和名の由来は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐいことに由来します。味が「えぐい」からえごい木、エゴノキになりました。熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出します。 果皮に有毒なエゴサポニンを多く含み、ピーク時には果実にも同量のサポニンを蓄え、11月を過ぎると急激に減少します。実がなればヤマガラは外皮をクチバシで取り除き食し、アカハラ、オナガ、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリはその時期を除きます。
⑥https://blogs.yahoo.co.jp/gzmarea/38831368.htmlより引用のエノキの実を食べるシメ
⑥の写真のエノキは各地の神社の御神木として有名で、エゴノキと違って、球形の果実をつけ、熟すと橙褐色になり味は甘いです。 そこに集まる野鳥はアトリ類、イカル、オナガ、カラス類、コジュケイ、シメ、ツグミ類、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロと非常に多くの野鳥が訪れます。エゾノコリンゴにはアトリ類、ツグミ類、ハト類が集まり、エンジュはヒヨドリ、ムクドリなど。またオオムラサキ、ゴマダラチョウ、タマムシなど多くの昆虫の集まり場所ともなっています。