第1803回 日本固有種の鳥 ⑸ キツツキ ❶
①https://degibird.com/yacho/kogera.htmlより引用のコゲラ(体長約15㌢)
①の写真のコゲラの漢字表記は小啄木鳥で、英名は "Japanese Pygmy Woodpecker" で、日本にいる小さなキツツキの意味だそうです。キツツキなんて、身近な野鳥ではない気がどなたでも感じると思います。木の幹にクチバシで丸い穴を開けて、その中で子育てするんですから、街中にお住まいの方は、キツツキという鳥に遭遇するなんてないだろうと思っておられると思います。コゲラは最近では街中に進出してまして、街中の住宅内の公園やマンションの樹木なんかに見られます。
②https://blog.goo.ne.jp/tytomo200576/e/6eb140b223cfc3ba3418942870b69e52より引用のミヤケコゲラ
③https://zukan.com/jbirds/leaf133265より引用のシコクコゲラ(体長約15㌢)
あらゆるコゲラの特徴は体長約13〜15㌢で、スズメと同じくらいの大きさです。翼開長は約27 ㌢。体重18〜26㌘。日本に生息するキツツキとしては最も小さいです。猛禽類のようにオスよりメスがやや大きく、灰褐色と白のまだら模様の羽色をしています。南方に分布するもの程体色が濃くなる傾向があります。雌雄の羽色の違いは後頭部にある赤い斑の有無で雄にあります。野外では殆ど見えず、羽色で雌雄を区別する事は難しいく、趾(あしゆび)には前指二本と後指二本があります。
④http://www5b.biglobe.ne.jp/~nojiko/kogera02.htmより引用のツシマコゲラ
⑤http://ada-kitakyu.com/bird/kogera.htmlより引用のキュウシュウコゲラ
コゲラには亜種として、北からエゾコゲラをはじめ、①の写真のコゲラに、②のミヤケコゲラと③のシコクコゲラ、④のツシマコゲラ、⑤のキュウシュウコゲラ、⑥のアマミコゲラ、⑦のリュウキュウコゲラ、⑧のオリイコゲラと実に九種のコゲラがいます。なぜか北海道、南千島に分布するエゾコゲラだけは日本固有種ではありません。世界のコゲラはロシア南東部、サハリン、朝鮮半島北部、中国東北部、日本列島など、東アジアの限られた地域に分布していて、日本のコゲラは亜種。
⑥https://zukan.com/jbirds/internal15319より引用のアマミコゲラ
これだけ沢山のコゲラの亜種がいると話題が事欠かないと思っていましたが、そんなにネットでは情報がありません。どんな野鳥でもそうですが、北に生息するものより、南へ行くほど体色は濃くなるようです。されを示すために①〜⑧の八種は北から順に乗せて見ました。なるほど言われてみるようなそんな感じです。まずはコゲラは本当に私のいる街中にもいますから、日本全国に生息していると思いますが、その情報には亜種九種が含まれていることは充分に考えられる事です。
⑦https://zukan.com/jbirds/internal15320より引用のリュウキュウコゲラ
⑧http://yasei2010.blog11.fc2.com/blog-entry-107.htmlより引用のオリイコゲラ
とにかく、日本固有種は八種ですから、生息状況はミヤケコゲラは伊豆諸島、屋久島に分布。ただし分布域が明確ではないため要検討。シコクコゲラは本州西部および四国に分布。ただし分布域が明確ではないため要検討。ツシマコゲラは対馬、隠岐諸島に分布。キュウシュウコゲラは九州に分布。アマミコゲラは奄美群島固有亜種。奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島に分布。リュウキュウコゲラは沖縄本島、屋我地島に分布。オリイコゲラは八重山諸島(西表島)で確認。