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第1041回 オスの野鳥のメスへの自慢

①-1.https://matome.naver.jp/m/odai/2142101244921106901より引用のイケメンなイヌワシの顔

①-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/voiceyoga/entry-12445748988.htmlより引用の美人なヘビクイワシの顔

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   人間でも美男美女がいて、やっぱり男前や美人はもてて、自分もあんな風になっていれば良かったのに、とか悲観的に考えたりします。野鳥にも私たちが見て、ああ凄い男前のイケメンで、ああ凄いスタイルもよくて、チャーミングな美女なんだろうって思うような野鳥はいます。①-1.はイヌワシです。鋭い目付きと人間の鼻の鷲鼻の元になっている本家の鷲鼻。また、①-2.のヘビクイワシは長いまつ毛の顔の割には大きな眼、そしてスラリと伸びた長い脚。これらは人間の妄想です。

②http://photozou.jp/photo/show/169066/133732981より引用の太いネクタイのシジュウカラのオス

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   野生で暮らす野鳥には、こんな表現ではない、野鳥のオスのこの見事な身体を見てくれとばかりの感覚としては、一番身近な野鳥でいうと、スズメ の顔の下から首に付いています黒斑です。この黒斑の色の濃さと、大きさがスズメのオスがどうだとメスに誇るポイントです。野鳥観察の際に最初に紹介されるネクタイをきちんと締めた野鳥の②ので写真のシジュウカラのオスが誇る身体のポイントは、首筋からお腹にかけて締めている黒いネクタイです。太くて濃いのがポイントです。

③https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/imuski/diary/200702080000-amp/より引用のアオサギのクラッタリング

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   皆さんは野鳥のモテるモテないはさえずりと思っておられる方も多いし、私もそうと思っていましたが、それは繁殖期にメスに自分を選んでもらおうとするオスの最終手段で、もしそうでなく、そのさえずりこそが自分の魅力としているのがウグイスだと思います。朝から夕までさえずり続けるちからは凄いです。ではさえずれない野鳥はと言うとこの③の写真のアオサギはご覧の通りに、相手のメスに対して、クチバシをカスタネットのように打ち鳴らすクラッタリングを披露します。

④https://ganref.jp/m/toki7890/portfolios/photo_detail/2012288より引用のお腹の赤さを誇示するイソヒヨドリ

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   アオサギのようなクラッタリングに似た、その種のオスが凄いだろうと披露するやり方は、キジの翼をバタバタと自分のお腹に打ち付ける母衣打ち(ほろうち)と、キツツキのクチバシで木の幹を突いて、より遠くまで自分はここだと発信するドラミング。森林のオスゴリラで有名です。また複数の組み合わせで、自分をアピールするのが、④の写真のイソヒヨドリです。お腹の赤さを誇示もして、飛翔しながらさえずりますが、イソヒヨドリの場合は即座にメスの方もさえずり返されます。

⑤http://blog.minigarage.net/?eid=912440より引用のモズのオスが自慢とする黒い過眼線

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   私が知る限りでは、この⑤の写真のモズは色んなことで自分はこんなに素晴らしく。こんなことも出来て、こんなにたくさんの貯食を持っているとアピールします。それはご覧のように過眼線がはっきりしていて濃く、こんなにたくさんの早贄(はやにえ)をして、さえずりとするし、ほかの野鳥の物真似だってできるんだと、芸達者ぶりをアピールします。オスのアピールに対して、メスの反応はどの種も厳しいものがあります。それは強い遺伝子を持つオスは強い子孫を残すからです。

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