![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239133/rectangle_large_type_2_1cd7764bc9406b00e1e45c137262fe5d.png?width=1200)
第1872回 鳥なのに何故? ⑴
①https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0163/より引用の鳥なのに何故飛べないのイラスト
②https://sachianimal.com/sekisyokuyakei/より引用のセキショクヤケイ(写真はオス体長約70㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239138/picture_pc_c2282d7388e56d57aa757dfc2cd52f72.jpeg?width=1200)
飛べない鳥で一番有名なのは、身近な存在として、食卓に並ぶ卵や鶏肉の料理など、私たちの食のひとつになっていますニワトリが思い浮かびます。しかしニワトリの中には、東南アジアの森林に②のセキショクヤケイは飛行することができます。ということはニワトリは人の手で手厚い飼育の上、鳥籠などのケージで飼われているから飛ぶ必要がなくなり、飛ぶことをしなくなったと考えるべきだと思います。現に伊勢神宮などの境内に放し飼いにされているニワトリは、暗くなり寝る時は、ネコやイタチに襲われないように高い木の枝で寝るのです。ということは、公園なんかで飼われていますアヒルなんかも飛べると思います。
③https://kotobank.jp/word/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%B3-131110より引用の色んなペンギンの種類のイラスト
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239143/picture_pc_02fd057c59b7ab4d098e59e488b183b2.jpeg)
ニワトリの仲間にも飛ぶことができる種がいますなら、ニワトリは飛べないとは言えません。では③のイラストのペンギンはどうでしょう。ペンギンの身体には、ひれのような小さな翼がありますから、先祖は空を飛べる鳥だったようです。恐らく、大昔、ペンギンは今のカモメのように、空を飛んできて海面に降りて、採餌していたのでしょう。ところが、ペンギンの先祖が生息していた処は、外敵も少なく、かなり安全であった為に、今のカモのように、普段は水面に浮かんで、どこか遠くへ行くときだけ飛行したのでしょう。水面に浮かぶ生活を続けているうちに、だんだん水中に潜って採餌するようになりました。そして、長い間水中に潜るようになると、やがて翼を水の中で使うようになり、翼を羽ばたいて泳ぎ、とても速いスピードで泳ぐことが出来る様になりました。
④https://www.asianprofile.wiki/wiki/Ratiteより引用の平胸類の仲間(左上からレア体高約120〜150㌢、右上ダチョウ体高オス210~275㌢、 メス 175~190㌢、左下エミュー体高約150〜200㌢、右下ヒクイドリ体高約120〜170㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239151/picture_pc_ac0b8f61e8d4bd604293f54847c8af47.jpeg)
④-2.https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/NZ/2014/07/sp_kiwi.htmlより引用のキーウィ(体長約30〜50㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239158/picture_pc_18fabc27e70ba667de9acbfc5a70565a.jpeg)
④-1.の写真の平胸類という鳥も、翼の大きさからして飛べそうにもありません。しかしペンギンのようにかつては翼だった羽がひれに変化していても、以前は空を飛んでいた可能性があると、科学的に証明されるので有れば、このダチョウを代表とする平胸類はどうなんでしょう。この大きな身体の平胸類は走鳥類でもありますが、例外として、キウイは遙かに小さく、足が短く、夜行性の現存する唯一の平胸類です。話しを戻してダチョウたちの祖先はその昔は飛んでいたのかを科学的に分析しますと、最新の研究によると6500万年前、恐竜が絶滅するまでは飛んでいたのではないかとされています。鳥類は飛べるようになることで大型の肉食恐竜との競争を避けることができていました。しかし、その恐竜が絶滅してしまったことにより地上に争う相手がいなくなりました。恵まれた環境で育った為に体重が重くなって飛べなくなってしまったと今ね研究結果となります。
⑤-1.https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/030700145/?ST=m_newsより引用のカカポ(体長約60㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239162/picture_pc_bef289732a2962502008addbb347c7db.jpeg?width=1200)
どなたの目にもペンギンやダチョウなどの平胸類、そしてキーウィは飛べない鳥の認識はあると思いますが、これから紹介する三種もまた飛べない鳥です。キーウィもニュージーランドですが、⑤-1.のカカポことフクロウオウムも同国です。オウムの中で「世界で唯一飛べないオウム」です。カカポは、体長60㌢程の小さな体に対し、体重は3~4㌕あります。そのため「最も重いオウム」です。家禽化されたニワトリと同程度以上体重があります。翼はあるものの、木からの落下を防ぐ時や、バランスを取る用途にしか使われません。そのため、体重と相まって、飛行するのに必要な筋肉が殆どがありません。今では絶滅危惧種です。
⑤-2.http://www.birdfan.net/2012/04/20/18473/より引用のヤンバルクイナ(体長約30㌢)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239172/picture_pc_f13f3c7eeb55ddff177d77ed0bc4df8f.jpeg)
飛べない野鳥は何も日本以外の鳥とは限りません。⑤-2.のヤンバルクイナは、1981年、沖縄にある山原地域で種不明の鳥が発見され、調べて見ましたら新種のクイナであったため、発見されたのが山原だったので、ヤンバルクイナと名付けられました。クイナはツルの仲間で、その中で飛べないのはこの種だけです。また日本の野鳥の中でも唯一飛べない鳥です。ヤンバルクイナも敵の少ない島で大型化し、翼が退化して飛べなくなりました。今ではヤマネコに捕食され絶滅危惧種です。
⑤-3a.https://www.google.co.jp/amp/s/fundo.jp/348291%3famp=より引用のオニオオバン(体長約49〜59㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239179/picture_pc_f8d7edc031fdc3c234d3d983d12f1abd.jpeg)
⑤-3b.http://www.birdfan.net/2021/05/14/82158/より引用のオオバン(体長約39㌢)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239189/picture_pc_b935efffc2a18f9d15385f2d2f9db8e7.jpeg)
⑤-3c.http://www.birdfan.net/2009/05/01/3850/より引用のバン(体長約34㌢)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68239218/picture_pc_e2bceea8a1db4364a13b9e018745bf49.jpeg)
⑤-3a.〜c.はバンの仲間です。バンは他の二種とは違い趾は水掻きがない三前趾足ですが、ほかは写真のように弁足です。オニオオバンは日本には生息しませんが、バンの仲間の中で最大の大きさです。非繁殖期では群れで過ごし、繁殖期になると群れを離れ、つがいで縄張りを持ちます。オニオオバンは幼鳥の時点では飛べるのですが、ところが、成鳥になると、飛べなくなってしまうのです。これは鳥の中でも非常に稀なことです。成長し、大きくなり体重が増えるにつれ、翼の力で体を持ち上げられなくなるため、幼鳥の頃しか飛べないのです。バンはクイナの仲間でもあります。飛べないヤンバルクイナとも仲間となります。