見出し画像

第825回 大家族の野鳥

①https://www.irasutoya.com/2013/09/blog-post_5641.html?m=1より引用のイラスト

   今の日本の家族は核家族化が進んで、少人数の家族構成になっています。日本の人口も縮小気味になり、2020年1月1日時点で20歳の新成人は122万人で、19年より3万人減り、4年ぶりの減少となったみたいです。基本的に男女二人のカップルに対して、二人の子供を産んだとしても、人口増加には至らず、三人以上で増加となります。しかし現実には一人っ子や子供なし、はたまた結婚しない状況が人間社会ですが、やはり野鳥の世界にはいろんな家族構成が種により違います。

②https://blog.goo.ne.jp/yamasyoubin-biog/e/62cfd919983d049933b7dd8c5b8752f9より引用のキジの母鳥とヒナ11羽の大家族

画像3

   国鳥でもあり、昔話の「桃太郎」にも登場する勇気ある野鳥のキジ。キジの営巣の産卵場所は地面と樹上(高所)に産卵する種類があります。地面に産卵する種類には適宜隠れる場所を作ればその場所に産卵しますが、地上ゆえに卵を天敵に襲われる率は多いのです。キジの産卵は早く2月に始まり、10月上旬まで続く種もあるらしいです。多くは3月下旬〜7月までが繁殖期となります。産卵数は少ない種類は2個程度から、4~5個、10個程度、20個以上、上限50~100個ゆえ大家族です。

③https://blog.goo.ne.jp/19469938/e/4d3783b983917b506c7a316d8d00e6dfより引用のカルガモの母鳥とヒナ11羽の大家族

画像2

   ②の写真のカルガモの漢字表記は「軽鴨」。鴨より軽いと書きますが、どの鴨と比べて軽いのか、体長にしても中型のちょっとだけ大き目という感じです。カルガモは河川や湖沼・湿地・干潟・水田などに生息する鴨にしては、オシドリに続いて珍しく留鳥です。それ故に渡りをする必要がないので子だくさんなのかもしれません。カルガモは皇居前の親子の引越しパレードで非常に有名になりました。しかし、カルガモは他の鴨のヒナや自分のヒナを子殺しすることも有名です。

④https://www.google.co.jp/amp/s/asitahuku.exblog.jp/amp/6922856/より引用のスズメの大家族

画像2

   ④の写真のスズメとなると、いままでの②のキジや③のカルガモと比べてみると、確かに私達の一番身近な野鳥として、人の住んでいる所ならどこでも全国津々浦々に生息していますが、余りにも近すぎる存在なので「物差し鳥」とも呼ばれています。一年に二回の繁殖をします。一度の産卵数は5〜6個と言われ、一回の産卵では多い方と思います。キジカルガモと違う大家族は一つの生息地に一つがいの子供たちのつがいが二十組ほど作ります。それ以下だと生息しないといいます。

⑤http://www.forest-akita.jp/data/bird/51-karasu/karasu.htmlより引用のカラスの大家族単位の群れ

画像4

   ④の写真のスズメの場合には、二十つがい以上で、その場所に生活をすると言うような習性があってのことで、大家族を形成するのですが、⑤の写真の「カラス」の場合は全く違う理由での大家族構成となっています。「カラス」の繁殖期は春から夏で、一夫一妻制で協力し子育てを行ないますが、知能の高い野鳥ゆえに、巣立ち後も2〜3ヶ月程度は家族で群れを組んで生活します。また成鳥はつがいでほぼ一年中固定の縄張りを持ちますが、若鳥は群れで行動し甘えて生活します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?