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第2131回 色んな鳥の和名 ⑴

①https://tpong.hatenablog.com/entry/20050427/p1より引用の鳥の和名のイラスト

   鳥の名前には世界に通ずるラテン語で名付けられた学名と、こちらも世界に通ずる英語の英名と、その鳥たちがいる国の自国語の三通りの名前がその鳥が好むと好まざるを関係なしに名付けられているわけです。私たちの人名にはその名前が付いた背景である色んなことが関係し、苗字があり、氏名が決まるのですが、鳥たちの家族関係など私たち人間にはわかるはずもなく、大概がその鳥の見た目の容姿から名付けられることが多く、また発見された土地名であるとか、発見者の名前などが冠名となるとかが、日本以外の国のことでありますが、この日本にはなんと和名が多いことか。

②https://blog.goo.ne.jp/tutiura-a/e/856657c7ec281f3c00257c7c89b6778dより引用のつがいのミコアイサ(左がメス体長約39㌢、右がオス体長約44㌢)

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   ⑴  秋沙(アイサ)
1.  奈良時代からアキサ(秋沙)
2.  室町時代からアイサとも呼ばれる
3.  江戸時代からウミアイサ、カハアイサ(カワアイサ)、ミコアイサに区別
4.  この鳥が来ると秋が終わり、冬になるので『秋去り』から
5.  秋早くに訪れることから『秋早(あきさ)』、転じてアイサ
※  アイサン = 白黒の美しい鳥

③https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/539509より引用の日本画の鵜

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   ⑵  鵜
1.  ウク(浮く)   2.  ウム(産む)   3.  オフ(追)の転
4.  ウヲ(魚)を好む   5.  ウヲカヅク(魚潜)
6.  ウ(魚)ヲノ(呑)ミの下略
※  『ウッ』と魚を呑み込むから

④https://www.nagaragawagarou.com/A-093.htmより引用の鴨の日本画

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   ⑶  鴨                                                                      1.  1.  奈良時代から「カモ」
2.  浮かぶ→うかむ→かむ→かも
3.  カモドリが成語で、浮ブ鳥、浮ム鳥の略転
4.  カム(頭群)
5.  波をカウヴル(かぶる)
6.  頭の青が、藻をカフリタルよう
月草の青い花が鴨の頭に似るので、クサミヨの反
雁が元で、古語では語頭を濁る事を好まなかった
7.  がん→かむ→かも   (雁の語源は鳴き声から)
8.  万葉集ではカマという
カマはかましい。群れて声高に騒ぐ鳥
9.  水中で足を掻くので『かきもがく』の略

⑤https://www.pinterest.jp/pin/540150549035166192/より引用の鴎の日本画

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   ⑷  鴎
1.  奈良時代から「かまめ」「カモメ」
2.  平安時代から「カモメ」
3.  若鳥には褐色の斑があり、篭の目のように見えるから   かごめ→かもめ
4.  万葉集ではカマメといった
カマはかましい(囂しい)古語の義
メはスズメ、ツバメと同じく親愛称
5.  古名は鴨妻と書き、鴨に似て少し小さな鳥
6.  鴨の女っぽいものという意味で鴨女かも、め
7.  鴨群(かもむめ)で水鳥をさす鴨が群れている
8.  飛ぶ姿が鎌に似ていることからカマメの名が付いた
9.  春には北に帰るので帰り(かへり)→かり
※  韓国語でカルメギ                 

https://shopping.yahoo.co.jp/search/%E3%81%99%E3%81%9A%E3%82%81+%E9%B3%A5/44824/ より引用の雀の日本画             

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    ⑸  雀(カラ)
※1.  カラはよくさえずる小鳥の総称。
1.  雀をクラと呼ぶ
2.  カルの変化。身軽な様子
3.  カラ類は混群となることが多いので、同胞(はらから)

⑦https://doubutsuga.com/portfolio-item/%E6%9C%AC%E5%A6%82%E4%B8%8A%E4%BA%BA%E9%B4%89%E4%B9%8B%E5%9B%B3/より引用の鴉の日本画

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⑹  鴉、烏(カラス)1.  奈良時代から「カラス」2.  鎌倉時代から「やまがらす」(ハシボソガラス?)「さとがらす」(ハシブトガラス?)に分類3.  江戸時代から「ハシブトガラス」「ハシボソガラス」「ミヤマガラス」4.  「黒し」「す(鳥を示す接尾語)」                     ※2.  満州語でkaraは黒馬、黒犬5.  「ころく」という声から※3.  カラスの英名crowは鳴き声から6.  草木を枯らすところから7.  反哺の意でカヘリス(反為)の転8.  夜明けに鳴いて、人をウカラカス(おびやかす)から

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