第1459回 ウグイスのさえずりの上手下手
※昨年中は大変お世話になりました。本年もいつもながら、鳥の話しを投稿致しますので、どうぞよろしくお願いします
①http://irastyuji.seesaa.net/article/456386850.htmlより引用のウグイス嬢を乗せた車のイラスト
今までのネット検索で、ウグイスと検索すれば、なるほどウグイスは当然表れますが、やはりウグイスの影武者である?メジロの写真も沢山表れます。ウグイスというと、日本の三鳴鳥のひとつで、ほかにはオオルリ、コマドリと続きます。日本こそ、こんなにさえずりの上手な野鳥がいる国は大陸にはそんなに存在は致しません。またそのさえずりの上手さを讃えるように、こまどり姉妹や美空ひばりといった名高い歌の上手い歌手の芸名にもなり、ウグイスにはウグイス嬢がいます。
②https://www.baseballchannel.jp/npb/10976/より引用の球場のウグイス嬢
ネットで検索した時に表れますのは「ウグイス嬢」です。ウグイス嬢と言えば、①のイラストにあるように、私やあなた方の街の選挙が公示された時に、各候補が街宣車に乗り込み、地域を回るときに、拡声器で候補者の紹介やこれからの政治戦略を街頭に向けてアピールしてくれる女性の語り手のことをウグイス嬢と言ったり、または、②の写真のように、プロ野球や甲子園で行われる高校野球の、試合もようをアナウンスしてくれる綺麗な声の女性のことも、ウグイス嬢と呼びます。
③https://www.birdfan.net/2016/08/05/45457/より引用のウグイス(オス体長約16㌢、メス体長約14㌢)
このように、さえずりの上手い野鳥の鳴き声を例えて、コマドリやヒバリの名前を歌の上手い女性歌手の名前にしてみたり、このウグイス嬢と言われる女性たちのように、そのアナウンスの声の美しさを届ける代名詞として、ウグイスの名前が使われます。それほどウグイスは万人にその美しいさえずりの鳴き声「ホーホケッキョッ」が浸透しているからだと思います。③の写真のウグイスがさえずっているその姿は、力一杯に息を吸い込みお腹の底から歌い上げているのがわかります。
④http://orenge.tea-nifty.com/blog/2009/07/post-7d59.htmlより引用のウグイスの営巣
ウグイスをはじめとして、さえずり上手な野鳥は人間ではよく女性名詞に例えられることがほとんどですが、それでは実際のウグイスはどうなんでしょう。実際にはさえずるのはウグイスのオスだけです。ウグイスの住処は藪中の薄暗いところで、さえずるのは繁殖期の春先です。普段は地鳴きの「チッ、チッ、チッ」と舌打ちをするように鳴いています。そして繁殖期のウグイスは一夫多妻の形式で、④の写真のような営巣をいくつも構えて、その営巣の範囲がウグイスの縄張りです。
⑤https://togetter.com/li/1106446より引用のウグイスのさえずり下手の色々のイラスト
人間が思う女性名詞的なウグイスは自然界にはいません。ウグイスは三鳴鳥の中でも飛び抜けての王様です。コマドリやオオルリのさえずりの知らない方は一杯おられます。しかし「ホーホケッキョッ」はご存知です。そんな帝王的なウグイスも、春先の泣き始めは⑤のイラストのように、決して上手とは言えない有り様です。よくウグイスは一日中さえずっています。回数にして千回を超えるらしいです。またライバルとのやり合いも重要です。何事も練習ではなく、鍛錬なのです。
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