第869回 『鳩』という『鳩』のことを調べる
①https://www.google.co.jp/amp/s/www.pinterest.com/amp/pin/330170216414022576/より引用の「鳩」のイラスト
『鳩』と言いますと、ドバト、キジバト、アオバト、シラコバト、ジュズカケバトなどといろんな野生種から、レース鳩、伝書鳩など飼鳥としての『鳩」もいるわけです。比較的に身近な『鳩』となりますとドバト、キジバトの二種かなとは思いますが、ここではそれも含めた『鳩』の総合的な特徴を中心に語ります。街中の公園や神社仏閣、駅のホームにはドバト、そのドバトに少し離れたところに、キジバトがいます。ドバトは群れでいることが多く、キジバトは多くてもつがいです。
②https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/rockhead-t/entry-12303751729.htmlより引用の鳩胸の「鳩」
『鳩』はまぶたが瞬きのときは上まぶたが下に閉じ、眠るときは下まぶたが上に閉じます。また『鳩』は「鳩胸」という言葉があるように胸骨、胸筋が発達していて、高速長距離飛行が可能です。その力強い飛び方はハヤブサに似ています。クチバシの全体は柔らかで、先端だけ硬いです。その上のろう膜は上クチバシ基部を覆う裸の皮膚で、鼻孔を保護するためのもの。尾羽はは12枚。アオバトは14枚。『鳩』の羽は大変抜け易く、タカに襲われた時、羽を残して逃げ易いからです。
③https://mobile.twitter.com/nyago_2016/status/972070100630102017より引用のクチバシをストローにして吸水する「鳩」
『鳩』といえば、帰巣性でハトの内耳にある壷嚢(このう)という感覚器官が磁気センサーの役目をしていて、地磁気と関係があるみたいです。馴染みのある場所では視覚情報を利用します。『鳩』の幼鳥は磁気コンパスを利用しますが、成長の段階で太陽コンパス利用を達成していきます。また人の眼は偏光を感知できませんが『鳩』は感知できるので航法の補助として用います。渡りはリョコウバトしかしません。『鳩』は昼行性です。
④http://vanguardbirding.blogspot.com/2012/11/5.html?m=1より引用の求愛ディスプレイ(円舞)する「鳩」のイラスト
『鳩』は水を飲む時、普通の鳥は下のクチバシに水を溜め、頭を上げて飲みますが『鳩』はクチバシを水中につけたまま口腔の陰圧によって吸飲できます。また④のような繁殖期のディスプレィフライト(円舞)はキジバトやシラコバトなどのオスが行ないます。繁殖は3~11月に数回繁殖し、キジバトでは年8回繁殖した例もあります。キジバトの繁殖ピークは、(アオバトの繁殖期は春~夏)巣材を運ぶのはオス。組み立てるのはメス。産卵数はほとんどの種が二卵で、抱卵は昼はオス、夜はメス。
⑤https://ハト.xyz/archives/320より引用のピジョンミルクを幼鳥に与える「鳩」
繁殖となれば、次に来るのがピジョンミルクです。ミルクと言っても液状ではなく、嗉囊(そのう)内膜の粘膜上皮が肥厚し、上皮細胞が脂肪変性を起こし、嗉囊腔に脱落したもので、栄養価が高く、抱卵後十日目ごろから作られます。ヒナが孵化する頃には嗉囊内壁の厚さは通常の20倍になり、雌雄の親鳥が始めの数日ヒナに与え、その後嗉囊で半消化した乳液状の物質も与えます。ヒナは硬い木の実や種子は消化できないので、ヒナの餌として動物食を不必要で年中繁殖が可能です。
⑥https://www.morinotokei.com/quartzclock/421-qm/より引用の日本にしかない'カッコー'と鳴く「鳩」時計
海水を飲むアオバトは果実食で、キジバトはグミとかヘビイチゴの種子まで消化してしまいます。アオバトは種子を排泄します。肉食や昆虫食の鳥は、塩分などのミネラルが不足することはないです。穀物食の『鳩』でも、種子の栄養分や、地上で採食する際の土などからの塩分摂取があります。果実の果皮や果肉には塩分がなく、果実食の鳥は、別に塩分を摂取する必要があり『鳩』はピジョンミルクをヒナに与えるので、大量のナトリウムが必要。鳩時計は「カッコー」と鳴きます。