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第2239回 走る鳥

①-1.https://www.vario-media.net/impact/20170406_21229/より引用の走る鳥のイメージのロードランナー(オオミチバシリ)のイラスト

①-2.https://world-note.com/ostrich-speed/より引用の走るダチョウ

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   鳥なのに、走ることが出来る鳥はたいていが、飛ぶことが出来ない種が多いですが、この①-1.のタイトルイラストの北アメリカ大陸南部に分布致しますロードランナーは、体長は50〜60㌢ほどのカッコウの仲間です。砂漠地帯に生息しています地上生活し、その分飛ぶことは上手ではなく、長い距離を移動できませんが、よく発達した足で走り時速32㌖以上のスピードを出せます。またそれは世界的に有名で、ワーナー・ブラザーズが製作します短編アニメ「ロード・ランナー&ワイリー・コヨーテ」のキャラクターとして、子どもにも人気です。また①-2.の写真も子どもも知っています、サバンナの草原を駆け巡るダチョウです。飛ぶことができないではなく、走る事に進化しました典型的な代表で、他にヒクイドリエミューです。

②https://doudesyo.blog.ss-blog.jp/2015-06-28より引用の走るハクセキレイ

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    それでは日本には走る鳥はいないのかということになりますが、②の写真はセキレイの仲間のハクセキレイです。最近では、街中に進出してきて良くコンビニ前の駐車場で観察することができます。前項の飛ぶことが苦手なオオミチバシリや飛ぶより走ることに進化したダチョウみたいな鳥に比べて、僅か体長20㌢そこそこの、それも飛ぶことも当り前の小鳥が、地上採餌の為に、はじめ早足歩きが徐々に小走りに変わっていきます。セキレイの仲間は他にセグロセキレイキセキレイ

③https://ganref.jp/m/potomacriver/portfolios/photo_detail/2817047より引用の走るヤンバルクイナ

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   日本で唯一の飛べない鳥は、日本の沖縄本島北部の山原地域のみに生息する固有種であり、1981年に発見されました、③の写真のクイナの仲間のヤンバルクイナです。沖縄本島北部の大宜味村、国頭村、東村の固有種です。平地から標高500メートル以下にある主に下生えが繁茂した常緑広葉樹林に生息します。夜間になると樹上で休みますが、これはヘビ類を避けるためだと考えられています。いぜんには天敵のいない島であり、地上生活のためにマングースに襲われることが多く、飛ぶことは得意ではないけれども、走ることに進化したその過程には、突然変異が起こって、翼を発達させる遺伝子がほぼなくなり、孵化した時には既に翼が機能しなくなったのが原因らしいです。

④https://blog.goo.ne.jp/snapshot2005/e/cea511844dbdafcb6f7396bf312e873eより引用の走るキジ

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   それでは、日本の野鳥で最速はどんな鳥か調べて見ますと、まさか体長20㌢そこそこのセキレイが時速20〜30㌖もだせません。同じくヤンバルクイナだって、体長約30㌢なので無理だと思います。世界一なら皆さんもご存知のダチョウは体高約200㌢で最高速度約70㌖です。日本にはあの桃太郎で有名なキジがいます。地上生活のキジはやはり飛ぶのが得意ではなく、走るのが得意です。冒頭タイトルイラストのオオミチバシリは、最高速度約42㌖らしく、以前、NHKのダーウィンで特集された折には、繁殖期には、赤い色をみると、別のオスと思い、時速32㌖で追いかけ回した様子。

⑤https://twitter.com/nhk_darwin/status/1249292635124035585より引用の長距離ランナーのジェンツーペンギン

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   ⑤の写真のペンギンをご覧になられた方は「あれ、ペンギンが氷のない地道を走っている」って思われたはずです。このペンギンの名前はジェンツーペンギンで、泳がせましたら最速の時速36㌖で泳ぐ水泳選手で、体も三番目に大きなペンギンです。英名の「ジェンツー」はポルトガル語で『異教徒』を表しています。もちろん、サウスシェトランド諸島を含む南極半島にも分布し、フォークランド諸島やサウスジョージア、サウスサンドウィッチ諸島など、氷のない地域に生息致します『異教徒』なのです。潜水能力は高い方で、潜水時の最大水深は平均で水深80㍍にも達します。平均潜水時間は2.5分で、4分間も潜水する事があります。またペンギンの中でも、群を抜いて身体能力が高いです。イルカのように高速で泳ぎ、仲間を飛び越すハイジャンプで上陸すると、なんと荒野を1.5㌖も疾走し、走りの最高速度は、時速10㌖にもなります。自慢の俊足で天敵の攻撃を交わし、内陸で待つヒナに、食べ物を届けます。ヒナも親鳥を目指して猛特訓します。親鳥が付きっきりで、急旋回や持久走など様々な「走り」を伝授し、時には餌を咥え、ヒナを惹きつけ特訓です。

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