見出し画像

第988回 世間のイクメンと思われている生き物

①http://www.standby-media.jp/column/130699より引用のタツノオトシゴのイクメンイラスト

   何時もの様に「鳥には人間の『主夫』みたいにメスは卵だけ産んで、あとはオスが卵を孵化させ、ヒナを育てて、若鳥にまでオスだけが子育てをする」と、家族に能書きを語っていましたら、色々な突っ込みがあり、①のタイトル写真のタツノオトシゴやタガメ、コヤスガエル、カンガルーと色んな鳥類以外の生き物を例に出されて、野鳥のことはわかった振りをしていますが、タツノオトシゴやタガメは存じていましたが、後の二つには、必死になって調べあげて、この項で語ります。

②https://matome.naver.jp/m/odai/2139588021428508101より引用のレンカクのイクメン子育て

画像3

   得意の鳥類からいきますと、まずは「一妻多夫」の繁殖活動を持つものはシギチの仲間が圧倒的に多いです。この②の写真のアフリカレンカクも③の写真のタマシギもみんなシギチの仲間です。他にはアカエリヒレアシシギマダライソシギオジロトウネンミフウズラコバシチドリなどが知られています。この種がなぜ「一妻多夫」なのかといいますと、現在のところは、激しく変動する環境で見られるメスの繁殖能力を最大限に引き出すための体制としか、いまはいえません。

タマシギのイクメン子育て

画像4

   ②の写真はレンカクの仲間です。レンカクは日本には、迷鳥としか飛来しませんので、日本での繁殖活動はありません。②は飼育されているアフリカレンカクのオスによる子育てです。レンカクは繁殖期には「ピーピー」その他の時期は「チューチュー」と鳴くみたいです。しかしオスが子育てをするためにオスはメスにとって希少資源であるため、メスはオスの巣へ侵入し、抵抗するオスの子供を殺します。オスはその後、メスとつがい、新たな子を育てる一面もあるらしいです。

④https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/dice0107/entry-11522755136.htmlより引用のイクメンのコウテイペンギン

画像2

  また同じように「一妻多夫」の代表的なシギチの仲間の③の写真のタマシギレンカクと違って日本では北海道以外では留鳥です。ほかの種と違うところはタマシギのメスが繁殖相手のオスに対してさえずり、そのあとは営巣はオスがして、メスは卵を産むとすぐつがい関係を解消し、次の繁殖相手をもとめ、そのあとオスが抱卵し、育児して成鳥までオスだけでイクメンします。また一種④の写真のコウテイペンギンも「一妻多夫」でなく「一夫一妻」ですが『イクメン』いたします。

⑤https://umihoshi.com/index.php?カンガルーのオスに袋はあるかより引用のオスのカンガルーのお腹

画像1

   コウテイペンギンのオスは卵を足の上に乗せ、抱卵嚢(ほうらんのう)と呼ばれる両肢の間のお腹のだぶついた皮を使って抱卵し、極寒の冬の氷原上で他のオスと身を寄せ合い65日間め抱卵を続けますので、絶食状態となり、孵化する頃のオスの体重は40%以上も減少します。絶食中のヒナにはタマシギ鳩のピジョンミルクならぬペンギンミルクを与えて、メスが狩から帰るまで。また⑤のオスカンガルーもお腹に袋を持ち『イクメン』するとありましたが、袋はなく育児はしないらしいです。

いいなと思ったら応援しよう!