第1066回 身近な鳥を知る(自宅の周辺)
①身近な野鳥の代表格はスズメ(体長約15㌢)
最近では①の写真のスズメは、私たちが幼かった頃は、私たちの住んでいた木造建築の建物の屋根裏であるとか、通気孔の穴や戸袋の隙間を利用して、人と一体化した巣を営んでいました。しかし、この昨今、木造建築の建物は敬遠され、今では鉄筋コンクリートの家やマンションが、横行していますので、民家との巣は営めず、民家の近くの電柱とか、照明灯などと工夫を凝らして、営巣しています。どんどん時代は流れて、私たちの身近な野鳥であるスズメにも環境の変化ありです。
②真っ黒で大きなハシブトガラス(体長約56㌢)
かつて、ハシブトガラスは森林にいて、街中でカラスと呼ばれる種はたまにしか街中にやってこないハシボソガラスでした。しかし、高度成長期と共に街が変化して、一軒一軒にあった蓋付きのゴミ箱が撤去され、毎日あったゴミ回収は十三回で、家庭ゴミといわれる残飯中心のゴミはポリ袋に入れて、収集場所に保管されることになったとき、空からかまた電線からかハシブトガラスがその様子を伺っていました。その時に旨い餌の宝箱みたいなものがあると、定着を決め込みました。
③街中に群れているドバト(体長約33㌢)
そんなハシブトガラスの濡れ手に泡みたいなことを聞いて、地団駄を踏んでいるのはこのかつてのカワラバトで、今はドバトと呼ばれている鳩です。ドバトは気の毒といえば気の毒なのですが、かつてはヨーロッパの地中海あたりでは人気な野鳥で、伝書鳩とかレース鳩として、一世を風靡したのですが、時代の急速な進歩の影響が当時のカワラバトの行く末を飼鳥から、捨てられてドバトと名前を変えました。ご存知のようにドバトは人からお菓子やパンをもらい生活する野良鳥です。
④群れないキジバトのつがい(体長約33㌢)
最近ではよく使われる総称として鳩という時はドバトとこの④の写真のキジバトの二種が「鳩」に当たります。キジバトが現れたのは今から40〜50年くらい前でしょうか。ドバトがあまりにも駅や公園で増えすぎで駆除をして減って来た頃よりキジバトが進出し出したと思います。ドバトと全く違うところはつがいの時以外は群れず、人に餌を貰うことをせず、自分で採餌します。最近では要領をドバトに習ったかどうかわかりませんが、公園で餌を貰っている群れに混じっています。
⑤最近に街中に進出して来たハクセキレイ(体長約21㌢)
どんどん街中に進出してくる野鳥のひとつにこのセキレイもいます。同じ街中と言っても、普段は河川敷の地面や草地にはセグロセキレイがいましたが、いま紹介しようとしていますのは、ハクセキレイです。以前はいなかったのですが、いつの間にやら街中に進出していました。いつの間にというのは、パッと見ましても、余りにも二種が似過ぎていて、いつもの頭の感覚から、セグロセキレイが歩いているとしか思わなかったからです。ハクセキレイはコンビニにいる事が多いです。