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第629回 黄色い野鳥五選

①https://muryousozai.yoidezain.com/tori03/より引用の黄色い鳥のイラスト

②身近な存在だったキセキレイ(体長約20㌢)

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   本当に身近で黄色い色の野鳥といえば、②のキセキレイだったと言わざるしかないと思います。キセキレイはセキレイの三兄弟で、セグロセキレイ ハクセキレイの三種です。この三種は私の住む街の一番大きな溜池がある公園に散歩などの時にお目にかかれました。しかし、環境の変化からかキセキレイは姿を見せなくなりました。あれこれ十数年は経つと思います。はっきりした黄色い色の野鳥だから、遠くからでもわかりました。ハクセキレイが進出し、キセキレイは去りました。

キセキレイの仲間で黄色が広いツメナガセキレイ(体長約17㌢)

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   同じセキレイの仲間でもこの③の写真のツメナガセキレイは私は見たことがありません。また、②のキセキレイ三兄弟は20㌢以上の体長にあるのに対して、ツメナガセキレイは小ぶりな体長約17㌢です。また見ないはずかもしれませんが、旅鳥であったり北日本では夏鳥、西日本では冬鳥だったりしますから、数も少なく生態もはっきりしていないのかと思います。しかし、顔下からのど、胸、お腹に掛けて黄色く、またまゆのあたりのラインも黄色いツメナガセキレイです。

④真っ黄色な旅鳥のコウライウグイス(体長約26㌢)

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   黄色い野鳥というのは本当に種類が少ないと思います。③の写真のツメナガセキレイも④の写真のコウライウグイスにしろ、この日本に根付いている訳ではない「旅鳥」ということです。飼鳥なら、セキセイインコカナリアは黄色い代表格と言えますが、こと野鳥ということになると、数少ない部類に入ります。ウグイスと名が付くのですから、相当さえずり上手と思いましたがそれほど上手いわけではなく、日本のウグイスは控えめなのに対して、凄く目立つコウライウグイスです。

⑤黄緑に近い黄色のマヒワ(体長約12㌢)

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   ④のコウライウグイスの後に、この⑤の写真のマヒワを持ってきたら、くすんでしまうような感じを受けます。事実として、真っ黄色対ほんのり黄色いマヒワとの比較は…可哀想だったかもしれません。でも事実だから、またマヒワは見ようによって緑色とも取れますから私としては苦渋の選択でした。それだけ日本には黄色い野鳥は珍しいってことになります。マヒワの雌雄の区別はオスが⑤の写真のようにこれでも黄色味が濃くて、メスは薄っすらしか黄色くありません。

⑥真っ黄色になるキビタキ(体長約14㌢)

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   この⑥の写真のキビタキはヒタキ三兄弟の一角でジョウビタキルリビタキと並んでの仲間です。しかし、このキビタキだけは夏鳥で、ほかの二種は冬鳥です。二種が越冬を終えて渡って行った時に入れ替えで繁殖のためにやって来ます。私は黄色い野鳥をこの目で見たのはこのキビタキキセキレイの二種だけです。またその珍しい黄色い色合いを鑑みて福岡県の県鳥に指定されています。このキビタキは春に「ピッコロロ、ピッコロロ」と美しい声で鳴き、たまに「オーシツクツク」とまるでツクツクボウシみたいに鳴きます。

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