第1696回 アマツバメ
①https://imagenavi.jp/search/detail.asp?id=70147327より引用のアマツバメ(体長約19㌢)
※ ここでのアマツバメは総称です。
前回の「ヨタカの親戚」のヨタカの三兄弟といわれたカワセミとハチドリ。その三兄弟のうちヨタカとハチドリを結び付けるのがこの①のイラストのアマツバメです。日本ではツバメと同じく繁殖のために帰ってきます夏鳥です。しかし、日本で見られるツバメの仲間は、スズメ目に属するツバメ、イワツバメ、コシアカツバメ、ショウドウツバメ、リュウキュウツバメの五種類。※アマツバメは独自のアマツバメ目となります。大きな違いはツバメの白い腹とアマツバメの黒い腹です。
②-1.http://silverrapide.blog94.fc2.com/blog-entry-386.htmlより引用のヨーロッパアマツバメ(体長約16㌢)の記事
②-2.http://silverrapide.blog94.fc2.com/blog-entry-386.htmlより引用の岸壁のヒメアマツバメ(体長約13㌢)のぶら下がり
アマツバメは高山帯や海岸の断崖などに生息します。渡りの際には平地や市街地で見られることもあります。岸壁等にしがみ付いてぶら下がるように止まります。地面に降りると、脚で歩いたり羽ばたいて飛び立ったりできません。食性は動物食で、昆虫類を食べ、交尾や睡眠を飛びながら行なう事もあります。飛翔生活に高度に適応し、飛行時の抵抗を少なくするため脚は極端に小さいです。脚は体の前方についていて、四趾全て前方に向く皆前趾足といいます。枝には留まれません。
③-1.https://www.townnews.co.jp/0610/2011/09/29/119592.htmlより引用の最高飛行速度約170kmを誇るハリオアマツバメ
③-2.https://kotobank.jp/word/ハリオアマツバメ-116856より引用のハリオアマツバメ(体長約21㌢)とアマツバメ、ヒメアマツバメのイラスト
③-2.のイラストは主なアマツバメ三種のイラストです。この中で一番大きなハリオアマツバメは体長約21㌢に対して、開翼長が約50㌢と翼が長すぎ、平らな場所では翼がつかえてしまい、離陸できないので、地面には降りることが出来ません。また、③-1.のハリオアマツバメは丈夫な翼を持ち、翼の羽ばたきあげ時にも推力が得られ、浅い羽ばたきで高速飛行できます。ギネスでの最高飛行速度は約170kmにもなります。③-2.は硬い尾羽を杖のようにして、巣などに垂直に止まります。
④-1.https://www.townnews.co.jp/0610/2011/09/29/119592.htmlより引用のアマツバメの眼のアップ
④-1.https://blog.goo.ne.jp/torisan1424/e/ac1c5cfaaae5a6fabb5054a8588bb4aaより引用のツバメ(体長約17㌢)の顔のアップ
④-3.https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/09/post-1869.htmlより引用の高級中華料理に使われるアナツバメ(体長約12.5㌢)の巣
風の抵抗を受けないように、目の部分がくぼんでいます。またクチバシは短く、口は他のツバメに比べますと大きく、また岸壁沿いに営巣しますので、唾液腺が発達し、唾液は造巣に使用します。また仲間のアナツバメが、海藻を噛み砕いて作った巣は高級中華料理に使われます。餌は高所で、小さな虫を掃除機のように大量に採取します。天気が悪いと空気が温まらないので、虫も低く飛びアマツバメの存在に気づくのはツバメも同じ。
⑤https://ja.m.wikipedia.org/wiki/エントツアマツバメより引用のエントツアマツバメ(体長約13㌢)
アマツバメの繁殖は三歳から、一夫一婦制。つがい関係は何年も継続されます。造巣、抱卵、育雛のすべてを雌雄共同で行います。抱卵19~25日とばらつきがあり、ヒナは何も食べなくても数日生きます。食物が少なくなると両親とも採餌に出かけ、残されたヒナは体が冷えて不活発になり、そのまま数日生きます。その代わり、巣立ちが遅れます。普通の鳥は巣立ち期間はほぼ一定ですが、アマツバメは5~8週間と差があります。渡りの途中、煙突などで休む⑤はエントツアマツバメ。