第1298回 鳥のオスとメスの事情 ⑺
⑦horietakeyuki.comより引用のオオフウチョウ(体長約13〜115㌢)のオス二羽のメスの取り合い
⑧https://gorosuke.com/shasin/?p=5313より引用のウグイス(写真はオス、体長約16㌢)の求愛ディスプレイ
春先になると必ずこの⑧の写真のウグイスの「ホーホケッキョッ」のさえずりで今年もまた春が来たことをつげます。そのウグイスは日本の三鳴鳥に選ばれるほどさえずりが上手いです。普段は藪中にいる隠遁生活のウグイスはそれ故なのか一夫多妻の婚姻関係。さぞプレーボーイを気取ってもメスに相手にされないことだってあります。そのウグイスはのオスは求愛さえずりをしながら翼を少し広げて小刻みに震わせ、メスに近づきます。
⑨http://89bird.blog.fc2.com/img/kpDSC6402.jpg/より引用のキジバト(体長約33㌢)の求愛ダンス
よく街中でしょっちゅ見かける灰色の鳩はドバトです。街中でもあたり構わず、逃げるメスを胸を出来るだけ膨らませて、追いかけるオス。しかし⑨の写真のキジバトは違います。本来からして、集団行動をとらず単独行動の多い鳩です。近年環境の変化から街中に進出して来ました。キジバトの求愛ディスプレイは地上では、お辞儀しながらメスの周りを回り、華麗に踊ります。また飛行すれば、翼を水平に保ち旋回する飛翔ディスプレイを展開します。意外なことに離婚率も多いです。
⑩http://blog-imgs-56.fc2.com/d/a/y/daylightrambler/IMG_6497.jpgより引用のゴイサギ(右がオス、左がメス共に体長約58㌢)の求愛ディスプレイ
⑩の写真は鳥類で唯一の出世鳥のゴイサギです。ゴイサギは生後の1〜2年を星模様の茶色い色あいの写真とはまったく違ったホシゴイとして若鳥期を過ごします。ゴイサギの名前の由来も凄くて、醍醐天皇よりゴイサギが捕まった時あまりにも神妙であったことから『五位』の位を与えられました。そのゴイサギの求愛ディスプレイは、人間がプロポーズの時に婚約指輪を贈るように、巣材にするような木の枝を咥えて、これであなたと子供の為のマイホームを作りますとアピールします。
11)https://www.google.co.jp/amp/s/kysd9.exblog.jp/amp/12394260/より引用のスズメ(体長約15㌢)の求愛ダンス
一番身近な野鳥の11)の写真のスズメは、どこに於いても、団体行動がお好きです。元来、人のいる民家やその周辺に営巣して繁殖するらしいです。また周りに自分の身内がたくさんいないと繁殖もしないようです。最低でもつがいで行動したり、時には自分の幼鳥を二羽合わせて、親鳥自ら教育して、立派な若鳥へと育てあげます。そんなスズメの産卵期は2〜9月と長く、相手探しも長位です。そのスズメの求愛ディスプレイです。まるで結ばれたかのように、互いの趾まで絡めます。
12)http://zuityouan.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-1959.htmlよりセグロセキレイ(体長約21㌢)の左側オスが右側メスに求愛ディスプレイ
今では、街中に進出して来たハクセキレイに活躍の場を奪われたような、12)の写真のセグロセキレイ。かつては日本国創設の夫婦の神、イザナギ、イザナミの二柱に性交の仕方を教えて、現在の日本国が誕生されたと日本書記に明記されています。セキレイは地上生活主義で、とことこ、とことこ、尾羽を上下にぴこぴこさせながら、歩きまわり採餌します。車がギリギリまで近づかないて飛びたちません。そのセグロセキレイはオスが地上にひれ伏すように翼を広げてメスに乞います。