第673回 水鳥の羽毛
①https://jp.depositphotos.com/148049031/stock-illustration-colorful-detailed-bird-feathers.htmlより引用のイラスト
ペンギンは冷たい海中に潜る時は、身体の体温を急激(体温52度)に上げて、冷たい海中にも対応できる身体造りになっています。では野生の水鳥などはどのようにして、冷たい水の中で自分たちの体温を下げないようにして、体温を保っているのでしょう。冬になると、水面が凍りそうな極寒の水面でも水鳥たちは、餌である水草やまたは魚などを捕食しなければならないので、冷たい水の中に平気で泳ぎ、または水中に潜ったりしても、元気にへっちゃらな様子です。
②https://www.irasutoya.com/2014/06/blog-post_5664.html?m=1より引用のダウンジャケットのイラスト
私たちは冬になると、暖をとるために部屋の中では、エアコンを入れたり、ストーブやこたつ、床暖房などというふうに部屋の温度を暖かくして、寒さをしのぎます。人間には電気があり、ガスがあり、また石油という文明の利器がありますので、家の中にさえいれば暖かくしていられるのです。いや、出かける際に車を走らせるならば、車の中でエアコンを入れれば、部屋と同じように暖をとることができるのです。また就寝の折には湯たんぽや電気毛布まであります。
③https://zooing.honpo21.net/archives/933より引用のダウンの素材のひとつのグース(ガチョウ)
しかし、そんな人間でも寒い冬に、徒歩で外出しなくければならない時もあります。そんな時人間は春夏秋の服装から冬では、体温を失われないように暖かい服装をしなければなりません。その時に重ね着をしたり、厚着をしたりすることもありますが、やはり動きやすい服装ということになりますと、ダウンジャケットを私は使用いたします。厚着をすること自体が身体が重くなり、動くのがおっくうになります。その点、羽毛を使ったダウンジャケットなら軽くてあったかいです。
④https://www.photo-ac.com/main/search?q=家鴨&srt=dlrankより引用のダウンの素材のひとつのダック(家鴨)
そのダウンジャケットや高級羽毛布団に入っている羽毛とはどんな鳥の羽根を使ったものなのでしょう。色をな種類があるからこそ、その販売価格には安い高いがあります。どんな鳥を使って、どんな種類の羽毛があるのでしょう。ダウンジャケットの中には撥水性の高いものまであります。使用されている羽毛はグースと呼ばれるダチョウと、お馴染みのダックと呼ばれる家鴨の二種類の水鳥から採取して、加工されるのです。羽毛はケラチンというたんぱく質の一種でできています。
⑤https://羽毛布団のお選び.com/waterbird-for-feather/より引用の最高級羽毛のアンダーダックの巣
鳥の羽毛は、一本の軸からV字型の羽枝が両サイドに沢山広がっている構造で、これがたくさん集まることで空気を閉じ込めて保温し、体を暖かく保ちます。羽毛を構成するケラチン(βケラチン)は、寒いところに生息する鳥の羽ほど、より多くの空気を繊維の中に保持することができます。ダウンの種類は五種類で上から順に①アイダーダック・ダウン(ダック) ②マザーグース・ダウン(グース) ③グース・ダウン(グース) ④マザーダック・ダウン(ダック) ⑤ダック・ダウン(ダック)