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第524回 バレンタインと野鳥
①http://www.poshione.club/lumiere10/yamaha-0003.htmlより引用
世間のバレンタインデーの時期は毎年二月十四日で、この日が野鳥に関係あるっていうことすら思い浮かばなかったです。バレンタインデーは世の女性たちが、好意を寄せている男性に対して、自分の気持ちを伝えるために、チョコレートを贈るというのがこの記念日の始まりでありました。それがいつの間にか、チョコレートメーカーのお祭りごとになりました。
②https://katsushika.uwasa-no.com/2017/02/16/ikimono/より引用のカワセミのつがい(左が♀右が♂共に体長約17㌢)
それが世界的に見ると『古代ローマの豊穣祭ルペルカリア祭Lupercalia(2月15日)はとくに鳥がむつむ日として祝われた。これがバレンタイン・デー(2月14日)の起りで、この日に鳥が愛をささやき始めるといわれる。また復活祭にEaster eggで遊ぶ習慣もここに由来するようである』と平凡社の『世界大百科事典(第2版)』には上記のように書いてあります。
③https://blog.goo.ne.jp/hiroyasuking2/e/6f6ab58b1f772685c7ff0cba48dc5d99より引用のメジロのつがい(左が♂右が♀共に体長約12㌢)
日本の野鳥でこの頃にさえずりディスプレイしたり、求愛給餌行動したりします。その代表的な野鳥として、②のカワセミや、街中にやってくる③メジロがいます。また、これによく似た「2月14日はツバメがつがいになる日」という民間伝承もあって、そこから「この日に最初に出会った人が将来の結婚相手なる」という俗信が生まれたようです。
④http://samuraifelt.blog.fc2.com/blog-category-4.htmlより引用のフェルトのルリビタキのつがい(左が♀右が♂共に体長約14㌢)
④は「幸せの青い鳥」のルリビタキです。この野鳥は冬鳥なので、巷にいう仲の良いつがいの姿は見せてくれません。しかし、仲睦まじく求愛給餌はすると思います。「2月14日に見た鳥によって、その女性の結婚運が決まる」とか、青い鳥を見たら幸福を与えてくれる男性と結婚する、というもです。2月に見られる青い鳥といえば、日本ではルリビタキかカワセミです。
⑤https://1194496.cookpad-blog.jp/articles/317395より引用の野鳥のバレンタインチョコレート
このような話はヨーロッパだけなのかと思いきや、⑤の写真のように、ゴンチャロフやゴディバのバレンタインデー用のチョコレートを作っています。ほかに「カラス」など黒い鳥を見かけたら聖職者か牧師と結婚し、さらに、イスカなら饒舌な人と、ゴシキヒワなら金持ちと、コマドリなら犯罪者と結婚するとか…とどめはフクロウで、この鳥を見た女性は結婚しない方がいいそうです。