第2082回 代表的な鳥
①http://hukumusume.com/douwa/0_6/aesop_pc/12/04.htmより引用の鳥の代表のイラスト
「鳥の代表」という表現を致しまして、ネットで検索致しましたら、画像でよく現れますのが、ペンギンの画像です。そうです。オウサマペンギンという名前のペンギンがいるからです。しかし、そのオウサマよりペンギンにはもっと上のくらいのコウテイペンギンもいます。じゃあもっと王様らしい鳥はと全体での部門で検索してみますと、ハクトウワシなどの猛禽類の中でも大型の鷲が現れます。やはり、大きなものが王様なのでしょうか。ハクトウワシはアメリカの国鳥です。大きいとか、強いとかより、国鳥はその国の象徴です。その意味で捉えた地域の代表の鳥を紹介します。
②https://www.birdfan.net/2016/05/13/43130/より引用のつがいのキジ(左がオス体長約80㌢、右がメス体長約60㌢)
ここで言います「鳥の代表」は日本国のことと致します。ではこの日本での国鳥はということになりますと、②の写真のキジということになります。キジは皆さんもご存知のように昔話しの「桃太郎」に登場致します。桃太郎の鬼退治のお供として、忠誠心のイヌ、知恵もののサルと共に、勇敢を買われたキジとして、鬼ヶ島の人を苦しめる赤鬼青鬼を退治して無事凱旋至ります。また実生活におきましても、つがい相手やヒナをヘビなどの外敵から身体を張って守り抜き、その勇敢さを認められたのか、国鳥になりお札にも登場です。なお、地元の岡山県鳥、岩手県鳥も努めます。
③-1.https://www.birdfan.net/2018/01/12/58748/より引用の都鳥のユリカモメ(体長約40㌢)
③-2.https://www.birdfan.net/2021/04/09/81951/より引用の大阪府鳥のつがいのモズ(左がメス、右がオス共に体長約20㌢)
③-3.https://www.birdfan.net/2010/09/24/5898/より引用の愛知県鳥のコノハズク(体長約20㌢)
上記の三種は日本の三大都市を代表する鳥たちです。まずは都鳥であります③-1.の写真のユリカモメは、昭和40年に首都東京都の他に東京都品川区、埼玉県春日部市、静岡県焼津市、三重県四日市市、福井県敦賀市、滋賀県大津市、福岡県福岡市と市町村七つも認定しています。③-2.の写真は昭和40年に指定されました大阪府鳥のモズです。地元の堺市は勿論、市鳥に認定しています。府民の得票数が最多で、大阪府で普通に見ることができます。仁徳稜と関係があり、百舌鳥古墳群は世界遺産にも選ばれました。堺市百舌鳥町の地名の起源でもあります。駅の名前にもありますし、発音はモズ、漢字表記では三文字の「百舌鳥」です。こともあろうか、③-3.の写真のコノハズクは、やはり昭和40年に県民投票をもとに県の鳥獣審議会が決定しまして愛知県鳥のへ、また『声の仏法僧』として知られ、鳳来寺山はコノハズクの飛来地として有名です。また大阪府鳥のモズと共に昭和40年、それぞれの官庁の鳥に指定されました。市町村では青森県三戸町、埼玉県両神村、山梨県上九一色村と御坂町の四市町村で指名です。
④-1.https://www.birdfan.net/2008/03/21/2323/より引用の北海道鳥と天然記念物のつがいのタンチョウ(左がオス体長約140㌢、右がメス体長約130㌢)
④-2.https://www.birdfan.net/2018/11/02/65848/より引用の新潟県鳥であり、天然記念物のトキ(体長約76.5㌢)
④-3.https://omachi-sanpaku.com/display/archives/project/entry-404.phpより引用の長野県、富山県、岐阜県のそれぞれの県鳥のつがいのライチョウ(左がオス、右がメス共に体長約37㌢)
④-4.https://www.birdfan.net/2016/02/19/40739/より引用の山形市、鳥取県、長崎県のそれぞれの県鳥を務めるつがいのオシドリ(左がオス、右がメス共に体長約45㌢)
ある意味で「鳥の天然記念物」も代表のひとつです。④-1.の写真はタンチョウ、-2.はトキ、-3.はライチョウとこの三種は天然記念物です。タンチョウは広大な北海道の道鳥で、道民投票で決定し、日本では北海道だけで繁殖します。純白で気品があり美しく、古くから道民に親しまれています。昭和39年指定です。道内の鶴居村にも指定されます。トキは昭和40年に新潟県の県民投票で得票数最多で決まり、一属一種の貴重な種で、貴重な国際保護鳥です。佐渡に生息し、絶滅に瀕しており、保護を図る必要があります。昭和40年県鳥に指定。県内では新穂村が指定します。ライチョウは昭和41年に長野県、昭和36年富山県、昭和40年岐阜県の三県にまたがる北アルプスの代表です。長野県は大町市、岐阜県の関ヶ原町にも指定されます。天然記念物ではありませんが、夫婦の鑑とされます④-4.のオシドリは、ライチョウと同じく昭和42年に山形県、昭和39年は鳥取県、昭和41年が長崎県の三県に渡って指名されています。 残りの府県鳥は、青森県、島根県がハクチョウ、秋田県と群馬県はヤマドリ、宮城県 ガン、福島県 キビタキ、栃木県 オオルリ、茨城県 ヒバリ、埼玉県 シラコバト、千葉県 ホオジロ、神奈川県 カモメ、山形県と福岡県 ウグイス、静岡県 サンコウチョウ、石川県 イヌワシ、福井県 ツグミ、三重県 シロチドリ、滋賀県 カイツブリ、京都府 オオミズナギドリ、奈良県と愛媛県 コマドリ、兵庫県 コウノトリ、和歌山県と大分県 メジロ、広島県 アビ、山口県 ナベヅル、徳島県 シラサギ、香川県 ホトトギス、高知県 ヤイロチョウ、佐賀県 カササギ、宮崎県 コシジロヤマドリ、鹿児島県 ルリカケス、沖縄県 ノグチゲラとなります。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2016/08/05/45455/より引用の市町村で圧倒的に代表のウグイス(写真はオス、体長約16㌢)
⑤-2.https://www.birdfan.net/2015/02/27/33205/より引用の可愛いさから上位を占めるつがいのメジロ(左がオス、右がメス共に体長約12㌢)
⑤-4.https://www.birdfan.net/2017/06/09/53355/より引用のやっぱり底力で上位の代表的なヒバリ(体長約17㌢)
⑤-3.https://www.birdfan.net/2016/05/13/43136/より引用の意外と代表的ではなかったつがいのカワセミ(左がオス、右がメス共に体長約17㌢)
都道府県の鳥としては圧倒的に代表的な鳥は残念ながらいません。一番多かったのはライチョウとオシドリの三県、ついで国鳥でもありますキジとヤマドリ、ウグイス、コマドリ、メジロが二県という具合です。これがもっと小さく地域を分けて市町村になりますと、圧倒的に多いのが、一位がウグイスの242市町村で、二位は大きく離されキジの87、三位がメジロの82、四位のヒバリ 64、五位ヤマドリ 59、六位カッコウ 40、同率七位カモメとカワセミ 38、同率九位ハクチョウとヤマガラが22となっています。市町村上位十種の中で、カッコウとカワセミ、ヤマガラは都道府県鳥には選ばれてはいません。地域が狭まる市町村では圧倒的にウグイスが一番人気で、さすがは国鳥を勤めるキジは2県鳥で、市町村でも87を集めています。
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