第2087回 日本の代表的な鳥
①https://shop5.aertgreg.ru/より引用の波千鳥のイラスト
チドリといいましたら、①のイラストのような「波千鳥」模様でありますとか、お父さんがちょっと一杯ひっかけてきて、気持ち良さそうにひょろひょろした足取りのことを「千鳥足」ともいいます。また、吉本興業のお笑いコンビに岡山県出身の大悟とノブからなる「千鳥」です。コンビ名の由来は2人して笠岡高等学校のことをなぜか“千鳥”と呼ばれていたしたこの学校に入学したかったのですが、入れなかったために憧れて名付けました。九州を代表する銘菓として、千鳥屋が販売致します「千鳥饅頭」は菅原道真公の故事にちなんだ『水鏡せると伝ふる 天神の みあしのあとに 千鳥 群れ飛ぶ』ていう和歌から縁起のよい鳥である千鳥を屋号にした様です。和風的な千鳥なんです。今でも洋服のデザインには人気の「千鳥格子」。
②http://bird-muromi.sakura.ne.jp/zukan/chidori/kochidori/kochidori.htmlより引用のコチドリ(体長約16㌢)
チドリの仲間は世界中で約60種が知られ、南極大陸を除いて世界的に分布しています。温帯、熱帯に留鳥として暮らしているものが多いですが、北半球の極地で繁殖するものは長い渡りを致します。体はスズメよりやや大きいぐらいのものからハト大のものまでいます。雌雄の羽色は殆ど同色、身体付きはずんぐりしていて、頭と目が大きいのが一般的特徴です。日本には、コチドリ、オオチドリ、イカルチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、コバシチドリ、ハジロコチドリ、ダイゼン、ムナグロ、シロチドリ、ケリ、タゲリの12種が生息しています。多数が群れる「千の鳥」の意味合いで「千の鳥」をチドリと読みました。
③https://www.birdfan.net/2010/04/09/5218/より引用のコチドリとそっくりなイカルチドリ(体長約21㌢)
日本に生息致します12種のうち、繁殖致しますのはコチドリ、イカルチドリ、シロチドリ、ケリの4種でたまにタゲリも繁殖するということです。チドリの仲間のほとんどは日本で冬越えを致します冬鳥ですが、この四種だけは夏鳥となります。面白いのは稀に繁殖致しますタゲリは一応冬鳥ですがルート違いのアフリカ、ユーラシア大陸で越冬すべきグループが旅鳥として飛来し、繁殖をするわけです。夏鳥としてコチドリ、③の写真のイカルチドリ、シロチドリ、ケリがよく見れます。
④-1.https://www.birdfan.net/2021/06/11/82456/より引用の警戒心が強いケリ(体長約36㌢)
④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/rakutai.jp/2018/11/07/satoyama03/%3famp=1より引用の恐竜時代の爪が残るケリ
④-1.の写真はチドリの仲間にしては身体の大きなケリです。②の写真の最小クラスのコチドリと③の写真のイカルチドリは非常によく似てはいます。ここまで良くは似てはいませんが、ハジロコチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリも似ています。コチドリの容姿はパイロット帽を被り、太く黄色いアイリングがパイロットメガネのように見えます。これら5種のグループと、容姿が似たオオチドリ、コバシチドリ、ハジロコチドリ、シロチドリのグループ。ダイゼン、ムナグロの黒っぽいグループ。最大級の体長を誇ります④-1.2.のケリ、タゲリがいます。ケリには爪が残ります。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2011/05/27/14736/より引用のムナグロにそっくりなダイゼン(体長約29㌢)
⑤-2.https://www.birdfan.net/2019/05/24/70881/より引用のムナグロ(体長約24㌢)
⑤-3.https://www.birdfan.net/2012/12/21/20743/より引用の田んぼの貴婦人タゲリ(体長約32㌢)
④の項のケリをはじめとしまして、⑤-1.の写真のダイゼンや、⑤-2.の写真のムナグロ、⑤-3.の写真のタゲリの四種は名前に〜チドリという名前が付かず、そのグループの仲間より首が幾分か長く、シギの仲間と勘違い致します。ダイゼンとムナグロはまったく名前も違いますのに良く似ています。その違いは頭部の天辺が白っぽいのがダイゼンで、反対に身体の模様が続いて頭部に至りますのがムナグロです。簡単にいいますが、出会したときにはわからないです。またケリは大変用心深く、警戒心が強くて、営巣に近づくものはたとえ、野良猫やカラスなんかでも迎撃致します。また写真のように翼の先には爪が残ります。対してケリが越冬のため、去りゆくのと交代にこのタゲリが飛来します。気の荒いケリに対して、艶やかな容姿のタゲリはとても対象的で、四種も姿も形も似てはいませんが、立派なチドリの仲間です。
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