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第1974回 身近な仲の良い鳥

①http://www.wanpug.com/illust16.htmlより引用の仲の良い鳥のイラスト

   ①のイラストはイメージ的に仲が良い鳥から、その二羽がつがいになったような形になって「さぁこれから二羽で巣材を集めて巣作りしよう」なんて語り合っているように見えます。当然ながら、左側の青くて派手な鳥がオスで、右側の黄土色っぽいオスに比べると地味っぽい鳥がメスだと思います。ここに登場していますイラストの鳥は性的二型の鳥のつがいだと思いますが、このイラストでは身体の大きさは同じですが、他には派手な色合いで身体の大きなオスと、地味な目立たない色合いで、オスより身体の小さなメスの鳥もいます。この他にも雌雄同色の鳥がいたり色々です。

②-1.https://rcreation.jp/stockphoto/de741より引用の「鴛鴦夫婦」なつがいのオシドリ(雌雄共に体長約45㌢)

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②-2.https://www.birdfan.net/2018/06/22/63249/より引用の勇敢なイメージのつがいのキジ(奥側がオス体長約80㌢、手前がメス体長約60㌢)

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一般的に「仲の良い鳥」でネット検索致しましたら、②-1.の写真のオシドリがやはりたくさん現れます。やはり「鴛鴦夫婦」と言われるくらいですから当然の結果かなと思います。実際にこのつがいを『人間的』見方を致しますと、凄い派手な出立ちのオスに対して、メスのほうが地味ながら、他のカモの仲間のメスに比べて美人に見えます。昔話しの「桃太郎」に登場したお陰か、日本の国鳥でもあり、紙幣にも雌雄揃って登場致しました②-2.の写真のキジは家族を外敵から守る雌雄共に勇気さからの仲のよさが評価されての選択です。

③-1.https://www.birdfan.net/2015/02/27/33205/より引用の仲の良いつがいのメジロ(共に体長約12㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2007/07/13/1666/より引用のキスをするつがいのキジバト(共に体長約33㌢)

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   前項のオシドリキジは見方によっては、性的二型の鳥の中では一夫多妻とか、言われていますが、その時のつがいの相手には各写真のように仲が良いことに変わりありません。この項では身近に見ることができます雌雄同色の二種の姿です。春を告げる鳥の一つとして、③-1.のメジロがいます。春直前につがいを形成して、もう一つの春を告げるウグイスがさえずる頃に、写真のような仲の良さを見せつけるように、街中の民家や公園の梅の木の花の蜜をつがいで、たっぷり吸いにきます。もう一つの身近にいる繁殖期以外はいつも単独行動で、街中に姿を見せてくれる③-2.のキジバトは、繁殖期で写真のように仲が良い野鳥の一つです。正反対に集団行動で、人が集まる公園や駅のロータリーで、子供やお年寄りから餌を貰いながら、繁殖期に人前憚らずに、メスを追いかけ回していますドバトを見るよりは新鮮な感じです。

④-1.https://www.pinterest.jp/pin/733664595537061370/より引用の面倒みの良いスズメ(左端がメス、右端がオス、真ん中二羽が幼鳥共に体長約15㌢)の一家

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④-2.https://amamoto.at.webry.info/201904/article_11.htmlより引用の同じエナガ(体長約14㌢)の幼鳥同士のエナガ団子

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   何も仲の良い鳥と言うことになりましたら、つがいのことばかりとは限りません。④-1.の写真はスズメの親子です。一番右端にいるのがお父さんで、左端がお母さんです。真ん中の二羽がその子供の幼鳥たちです。スズメは集団で繁殖する習性があり、20つがい以上がいないと繁殖しないといいますから、大家族で生活します。写真のように巣立っても、親鳥がきちんと幼鳥を連れて、本当の独り立ちするための実践体験を経験させます。また次の④-2.の写真は有名なエナガ団子と言われるエナガの幼鳥たちが集まって、写真のように皆んなで、身体を寄せ合う状態です。公園でエナガは早春のまだ寒い時期にクモの糸や鳥の羽根を集めて営巣致します。次々にヒナが幼鳥となり、巣立って、その数10羽のエナガの巣は袋状で子沢山のため大き目で保温性が高いつくりとなっています。巣立った幼鳥が寄り添って枝に並ぶ様子を俗にエナガ団子と呼びます。ヒナが多いために親が餌運びに大忙しで、ヘルパーが繁殖を手伝う事があるそうです。仲が良いことの証拠と言えます。

⑤-1.https://kurome.asablo.jp/blog/2020/12/29/9331822より引用の仲の良い左のバン(体長約32㌢)と右がオオバン(体長約39㌢)

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⑤-2.https://blog.goo.ne.jp/mushi_2010/e/eadc2cac5065b5fa8b65fa01b6f6ac5cより引用のカラ類(左上からシジュウカラ体長約14㌢、ヤマガラ体長約14㌢、ハシブトガラ体長約12㌢、ヒガラ体長約11㌢、ゴジュウカラ体長約13㌢、エナガ体長約14㌢)

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 別に仲の良いことに、つがいの関係や親子、兄弟、同種関係だけの仲の良さだけではありません。⑤-1.の写真はクイナの仲間の水鳥のバンと、同じくその仲間のオオバンです。同じクイナの仲間なのですが、バンには水掻きがなく、オオバンには水掻きに代わる弁足と呼ばれるものがあります。ちょうどカイツブリの趾と同じで、バンの趾はコサギの半結足と呼ばれる、趾の股に少しだけ残っています水掻き部分で、一緒にオオバンと泳ぐ時には、兄貴分のオオバンの後を弟のバンが必死になってついていく仲の良さです。最後に紹介致しますのは種を超えた、本当の小鳥だけのカラ類の仲間を中心とする混群と呼ばれる、冬の餌の乏しい時期に皆んなが寄り合って、餌を探すこの時の仲の良さです。シジュウカラが独特のカラ類の仲間をあつめます。時にはメジロやコゲラも。

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