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第1574回 白い羽のカラス

①https://www.istockphoto.com/jp/ベクター/ベクトルハンド描画アイコン白いカラス並外れた人格の象徴-gm1147738703-309713910より引用の白いカラスのイラスト

   noteの投稿者の方の記事の「カラスの首の羽が白かった。」というタイトルで、黒い羽で覆われているはずのカラス(この場合はハシボソガラス)の身体の一部である首に、風が強く吹いたのでしょうか、その首の一部分の細かな羽毛が捲れ上がり、その奥から産毛みたいに白いふわふわの羽毛が見えているのです。人は普段から何気なしに見ている風景(何時ものカラス)は頭のどこかに焼き付けられていて、あるべき答えであるカラスは黒い印象から、白い部分があるので気になります。

②https://www.google.co.jp/amp/s/hirosaki.keizai.biz/amp/headline.php%3fid=1095より引用の白いアルビノ種のハシボソガラス

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   一部と言わずに、全身真っ白なカラスもいます。②の写真はハシボソガラスのアルビノ種の個体です。アルビノ種はカラスだけではなく、スズメやハトなどいろんな野鳥にもいます。「アルビノは、動物学においては、メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体である」とWikipediaでは説明されています。鳥だけではなく、シロウサギなどの哺乳類や、白蛇などの爬虫類、ウーパールーパーなどの両生類、ニジマス等の魚類にも。

③https://www.birdfan.net/2018/03/30/61223/より引用の白黒型と暗色型(三羽)のコクマルガラス(二型とも体長約33㌢)

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   ②の項の白い羽のカラスの紹介はアルビノ種とい、染色体の異常が起こす現象です。次全身ではなく、身体の一部分が白いカラスは本当に存在する種です。名前をコクマルガラスといい、毎年のようにマスコミを騒がすカラスです。春先にユーラシア大陸から、仲の良いミヤマガラスと共に群れを為して、九州や東北地方に空が黒くなるほど現れます。③の写真をご覧頂きましたら、お分かり頂けるように、白黒型と暗色型の二つのタイプがあり、日本の七種のカラスの一つで有名です。

④-1.https://www.birdfan.net/2018/03/30/61223/より引用のカラスの仲間のカササギ(体長約42㌢)

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④-2.https://www.birdfan.net/2019/08/02/72575/より引用のカラスの仲間のオナガ(体長約36㌢)

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   ③のコクマルガラスによく似た存在が、次に紹介いたします二種です。正式にカラスの部類ではありませんが、カラス科のカラスの仲間です。そのひとつの④-1.の写真のカササギは、コクマルガラスが首筋からお腹にかけて白い羽ですが、カササギは長い尾羽が特徴で、お腹が白い羽で覆われています。④-2.の写真のオナガカササギと同じく尾羽が長く、顔下からお腹の全体にかけて白い羽で覆われています。カササギは朝鮮半島からきたとされ、オナガとぶつかり数は多くないです。

⑤-1.https://togetter.com/li/1146921より白い羽の生えた翼を持つハシボソガラス(体長約50㌢)

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⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASN8C7R37N7WPTLC00R.htmlより引用の胸元が白いハシボソガラス

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   白い羽のカラスの情報は圧倒的に⑤-1.や⑤-2.の写真のハシボソガラスが多いです。正確に言いますと⑤-1.の白い羽と-2.の羽とでは種類が違います。コクマルガラスの例では二型の同種でした。 ハシボソガラスは黒型のみで、翼の部分が白く変色しています。鳥の羽には二種類あり、正羽と呼ばれる外側の羽と内側の綿羽です。-1.の白い正羽は突然変異らしいですが、-2.の白い綿羽は、ハシボソガラスではもともと保温性の高い羽毛であり、換羽の時に外に出てくる正式な羽の様です。

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