第1336回 鳥の羽って ⑴
①https://i-zukan.jp/columns/121より引用の色んな羽
子供のころにお寺なんかで遊んでいて、ふと集まっていた鳩の群れが飛び去った後に鳩の羽根が落ちていて、拾い上げてよく思いました。鳥には羽が生えているから飛ぶことができるんだ。しかし実際には羽が有れば飛べるわけではありません。また鳥の身体に色んな構造によって、鳥が飛べることはわかっていますが、でもやはり鳥には羽がなけれは飛ぶことが出来ないのも事実です。身近なスズメも小さな羽根をもち、黒くて大きなカラスも、どんな鳥でも大事な羽根は生えています。
②https://japaneseclass.jp/dictionary/綿羽より引用の剛羽と綿羽などの羽
羽毛は、皮膚から伸びて作られている間は、その毛根である基部に血液が通っていて、羽毛が完成されると血流は途絶し、その後は死んだ組織として激しく羽ばたいても取れないように、皮膚に強く固着しています。羽には鼻孔の上部、口角部、目の周囲などに生えている剛毛状の羽毛と、一生を通じて換羽しない特殊な羽毛です。直径1ミクロンの綿羽の一種。羽枝と小羽枝が絶えず伸び続けます。ハト、フクロウなどの鳥には身体全体に粉綿羽があり、尾脂腺が未発達の鳥で見られます。
③-1.http://www.torinobyouki.com/blog/2016/09/post-164-332980.htmlより引用の後羽
③-2.http://jackwalf.blogspot.com/2016/05/blog-post.html?m=1より引用の羽小枝
また色んな羽がある中、今の野鳥にすべてあるとは限らない羽もあります。後羽があることは原始的な形質で、退化や消失は進化の過程で一様ではありません。翼や尾羽にはなく、体羽だけに存在します。後羽がある野鳥はキジ類、ライチョウ類で、ない種はハト類です。最大の後羽を持つのはエミューとヒクイドリです。羽小枝は多くのカモなどの水鳥にあり発達しています。撥水性を生むダウンと呼ばれる羽根、しかしウ類にはないのは、潜水するため浮遊力はいらないからです。
④http://chiz.silk.to/hane2.htmlより引用の鳥の羽根
このほかには、雨覆(あまおおい)と言う小中大の大きさで、④のイラストのところにあります。
空気が逃げるのを防ぎ、雨除けではなく、飛翔をスムーズにする役目です。下雨覆は上面とは違う柔らかな羽。小翼羽は翼を畳んだとき、最も前にくる部分。人間なら手首に相当。急旋回や着地のときに失速を防ぎます。タカ目で特に発達しています。上尾筒はクジャクやケツァールのオスでは非常に長く、尾羽は飛行時にブレーキの役割をし飛行には余り影響のない上尾筒が伸びました。
⑤-1.http://sixty6.blog.fc2.com/blog-entry-242.htmlより引用のヤマセミの冠羽
⑤-2.https://note.com/hiho2351/n/n149f3139d455より引用のハクセキレイの尾羽
羽の中には当然、飛翔するためではないものや、意外に飛翔には欠かせないものもあります。⑤-1.のヤマセミのような冠羽はタゲリ、ヒバリなどでは一年中見られます。⑤-2.のハクセキレイのような尾羽は背骨の後部先端に付いていて、迎角、面積を変えられ、飛行時の安定と制御の働きをし、大きいほど遠距離飛行には不利です。陸鳥では面積が大きいものが多く、首の長い鳥は尾羽が短いです。ツバメ、トビなど空中で急に方向転換をする種では尾が二股に割れているものが多いです。