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第743回 野鳥の家紋 ⑴

①https://www.google.co.jp/amp/s/xn--ecknfh5be1fb7bfj4vtc4a1hyfqfya1835purvcn54h.com/post-5549/amp/より引用の黄門様の「三つ葉葵」の御紋

 ①はテレビの時代劇でお馴染みでありました徳川家光の黄門様が、いざという時に悪人相手に振りかざした三つ葉葵の御紋の印籠です。このように昔からどの家系にも家紋という家の印みたいなものがあり、当然として尊く崇められていた野鳥の家紋も数多くあります。野鳥の家紋は左向きが多く、家紋は二万種以上もあり、分家は手を加えて家紋が変化し、また家紋は一家に一つとはかぎりません。家紋を十三も持つ旗本もいました。また西洋からの家紋は貴族のみが使用しました。

②https://sengoku-g.net/crests/view/47より引用の柴田勝家の「二羽雁金」の家紋(雁)

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 柴田勝家は安土桃山時代の武将。尾張の人。妻の小谷の方は織田信長の妹。信長第一の将。本能寺の変後、豊臣秀吉に敗れました。二つ雁金は家紋「雁金紋」の一種で、渡り鳥「雁(がん・かり)」を題材としています。ガンの鳴き声は「よい知らせを運ぶ」とされ、縁起のよい鳥で、群れで移動することから、結束や絆を意識して紋に利用しました。通常の二つ雁金は二羽ともクチバシを閉じており、柴田勝家が使用の紋様は、上の雁金のみクチバシを開いているのが特徴的です。

③https://kotobank.jp/word/鴛鴦紋-452497より引用の近衛家と伊達氏の「鴛鴦」の家紋

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 夫婦仲の良い鳥として採用され、家族繁栄の象徴です。正式には鴛鴦紋(おしもん)と言って、家紋のひとつに数えられます。オシドリを丸く図案化した紋章で、近衛家・伊達家の替え紋です。近衛家は、公家の五摂家のひとつです。家名は平安京の近衛大路に由来します。通称に陽明家があるります。本姓は藤原氏で藤原北家近衛流の嫡流にあたるそうです。伊達家は正式には伊達氏で、鎌倉時代から江戸時代まで東北地方南部を本拠とした一族で、藤原北家山蔭流と称されます。

④https://blog.goo.ne.jp/raishou0213/e/cb68f0368b7639ca2a9a533913c57a73より引用の「丸に違い鷹の羽」の家紋(浅野内匠頭家より)

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 家紋に鷹を使うのは、羽が交差したものが多く、鷹の羽は、武家の間では矢羽として最高級の贈り物で、七割が丸に違い鷹の羽らしいです。武士の象徴、権威、武勇の象徴として、菊池家が最初に家紋としました。西洋では鷹よりも大型の鷲を紋章とすることが多いですが、日本では圧倒的に鷹が好まれました。関東と九州に多いです。浅野長矩は、播磨赤穂藩の第三代藩主。官位は従五位下・内匠頭。浅野内匠頭と呼称され、赤穂事件を演劇化した作品『忠臣蔵』が有名です。

⑤https://sengoku-g.net/crests/view/9より引用の日本航空でお馴染みの「鶴丸」の家紋

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 この⑤の家紋は皆さんもご存知の鶴丸は日本航空のツルのマークです。延命長寿の瑞鳥として、稲作は鶴によってもたらされたという伝承があります。そして皇室から下賜されたもので翼を広げて鳴き交わし、求愛のダンスを舞う鶴は夫婦和合、子孫繁栄の象徴。源頼朝が天下統一を祝って千羽の鶴を放った故事により、鎌倉の鶴岡八幡宮の神紋は鶴丸。日本航空、トヨタ、太宰治、森蘭丸、日野家(公家)、奥州石川(源氏系)、蒲生氏、南部氏と青森県など東北や、四国に多いようです。

⑥http://busho.hudakobo.com/kamon004.htmlより引用の伊達政宗の「竹に二羽飛雀(仙台笹)」の家紋

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 この項の最後に現れるのは⑥の二羽飛雀(仙台笹)でお馴染みのスズメです。柴山家、関東上杉氏、伊達政宗、上杉謙信と武士が多く、竹に雀紋は高い格式を誇り、雀は竹紋より分割して取り出されたもの。害鳥でもありますが、害虫を食べるので吉鳥とされます。全て飛ぶ姿で描かれ、三羽、あるいは二羽の雀の内、向かい合っている二羽は、必ず一羽が口を開けています。紋により右のものと左のものとあり、伊達家の定紋は竹に雀で、東京都、神奈川県、埼玉県、京都府に多い。

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