見出し画像

第2236回 なんだこの鳥は ⑸

①-1.https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/a/072500045/?ST=m_newsより引用の野鳥と人が蜂蜜めぐり「共生」するノドグロミツオシエ(体長約20㌢)

①-2.https://love-spo.com/books/hanta12.htmlより引用のミツオシエとラーテルの共生のイラスト

画像1

 もう何年も前から、①-1.の写真はアフリカ大陸に分布致します「蜜売鳥」のミツオシエの仲間です。この鳥は前に二本、後ろに二本向く対趾足の鳥で、この趾を持つ鳥はキツツキやカッコウなどがいます。この鳥は英名をハニーガイドと呼ばれています。人の声を聞きとり、その意味を理解できることが、最新の研究で初めて確認されました。人が蜂蜜を求めて、ハチの巣を探しそうとしていますとノドグロミツオシエは、人を巣の場所まで案内し、ご褒美に人が取り出したハチの巣をもらえると言う共生関係です。この鳥は人だけでなく、①-2.のイラストのイタチの仲間のやはりアフリカ大陸に分布し、哺乳類、鳥類、果実などを食べ、蜂蜜やハチの幼虫を好むラーテルとも共生関係にあります。また本当に蜜が好きな証拠に和名をミツアナグマです。鳴き声でラーテルにそのありかを知らせようとします。ミツオシエについて行ったラーテルはハチの巣を壊して蜜を舐め、ミツオシエはおこぼれの蜜蝋にありつくのです。

②-1.https://wikiwiki.jp/kf-animalia/%E3%83%8E%E3%83%89%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%83%84%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%82%A8より引用の托卵するノドグロミツオシエ(体長約20㌢)

画像2

②-2.https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/6413/?ST=m_newsより引用の托卵されるヒメハチクイ(体長約15〜17㌢)団子

画像3

   またミツオシエは別の顔を持っています。世界的に有名なカッコウをはじめ、日本にもホトトギスツツドリジュウイチなど托卵を致します鳥は他にもいます。この②-1.の写真のノドグロミツオシエもそのひとつです。人やラーテルと共生関係を持つ顔と、自分で育てず他の鳥に育てさせる托卵鳥の顔。その対象は②-2.の写真のサハラ以南のアフリカに分布しますヒメハチクイハチクイです。この鳥は地中の細い穴を50㌢ほど堀った奥に卵を産みます。ミツオシエはハチクイが産卵した直後の巣を狙い潜入し托卵します。2週間後、一番最初にミツオシエのヒナが生まれます。ミツオシエのヒナのクチバシは鋭く尖っていて後から産まれてくるハチクイのヒナを殺します。しかし、ヒナが抵抗しハチクイが勝つ事もあるといいます。

③-1.https://karapaia.com/archives/51562172.htmlより引用の繁殖期のオスのグンカンドリ(体長約85〜100㌢)

画像4

③-2.https://secure.birds.cornell.edu/cassso/login?service=https%3A%2F%2Febird.org%2Flogin%2Fcas%3Fportal%3Debird&gateway=true&locale=jaより引用の眠りながら飛翔するオオグンカンドリ(体長約100㌢)

画像5

   ③-1.の写真はアホウドリ類のようにあまり羽ばたかず長距離を飛ぶことができますグンカンドリで、繁殖期に見せるオスの求愛ディスプレイですと紹介致しましたら、前回に済んでいると言われそうですが、今回のグンカンドリは冒頭に「あまり羽ばたかず長距離を飛ぶことができる」とありますが、これをソアリングといいます。この鳥の翼開長は230㌢に達し、この飛行方法で、一週間もの間休むことなく飛び続けることができます。しかも、同時に眠ることもできるのです。哺乳類の中のイルカは水中にいますので、眠っている時にも息継ぎをしなくてはならず、脳の半分は寝ていて、半分は起きている状態の半球睡眠を行っています。この方法を使ってグンカンドリも飛行しながら睡眠を取る事ができ、長期間飛行します。

④-1a.https://jp.123rf.com/photo_2344327_%E5%B2%A9%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%A7%E5%AF%9D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E9%B3%A5.htmlより引用の猫のように丸くなって寝ているニシハイイロペリカン(体長約168〜183㌢)

画像6

④-1b.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3より引用のニシハイイロペリカン

画像11

④-2a.https://www.google.co.jp/amp/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/8283503/より引用のアメシストテンシハチドリ(体長約3㌢)

画像7

④-2b.https://ebird.org/species/amtsun1?siteLanguage=jaより引用のアメシストテンシハチドリ

画像8

   皆さんも④-1a.の写真をご覧になられて、絶対に鳥の寝姿だとは思わなかったと思います。何かの毛深い獣が丸くなって寝ているのだと思ったはずです。この④-1b.の写真の寝姿の鳥はペリカンの仲間で最大の種であり、ユーラシア大陸の北部に広く分布していますニシハイイロペリカンです。ニシハイイロペリカンは比較的寒い地域に生息するため防寒の必要から羽毛が長めになり、④-1a.の写真のようになりました。また鳥の中には④-2a.の写真のように、睡眠の際に人間のようにいびきをかく鳥もいるわけです。この鳥はエクアドルではアンデス南東山麓の海抜1900〜2700㍍の所に生息していますアメシストテンシハチドリです。ご覧の様に、ぐっすりと眠り「スピー、スピー」と規則的ないびきを繰り返します。ハチドリはその小さな体の体温を保つ為に、起きている間はずっと食物を求め動き続け、夜が来ると体温を落とし冬眠状態となり眠ります。冬眠する鳥もいます。

⑤-1.Twitterより引用のスタイリッシュな美人のヘビクイワシ(体長約100〜150㌢)

画像9

⑤-1b.Twitterより引用のヘビの頭に蹴りを入れ殺してしまうヘビクイワシ

画像12

⑤-2.http://lalalive2.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/in-1638.htmlより引用の振り向き美人なリビングストンエボシドリ(体長約40〜50㌢)

画像12

   最後の項は「美人な鳥」です。もう⑤-1.の写真のサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に生息致します美人な鳥は写真の左半分のように、スタイルを強調するようなポーズを取ったり、右半分の写真の顔のアップをご覧になれば、まつ毛のカールされたなる程の美人と思われるのではないかと思います。この鳥の名前は猛禽類のヘビクイワシで、写真の容姿からは信じられないです。名前の通り主食は蛇で、その捕獲の仕方は、⑤-1.の写真のように蛇の頭部に蹴りを入れ、最後は踏み潰します。そして更なる⑤-2.の写真の美人な鳥は、全体的に美しい光沢があり、名前の通り、頭の羽は烏帽子を被ったような形状をしていて、また南アフリカに蘇生しますリビングストンデージーの白い花を散りばめたような冠毛のリビングストンエボシドリは写真写りの良いお洒落な振り向き美人です。

いいなと思ったら応援しよう!