
第2237回 日本で黒い鳥は ⑴
①-1.https://jp.123rf.com/photo_32058977_%E5%BA%83%E3%81%92%E3%81%9F%E7%BF%BC%E3%81%A7%E5%88%86%E9%9B%A2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E9%BB%92%E3%81%84%E9%B3%A5.htmlより引用の黒い鳥のシルエットイラスト
①-2.http://ikimono8000.blog36.fc2.com/blog-entry-1510.html?spより引用のこれは珍しい手前のハシブトガラス(体長約56㌢)と奥側のハシボソガラス(体長約50㌢)

私たちが住んでいますこの日本に於いて、①-1.のタイトルイラストの「日本で黒い鳥は」と黒い鳥の正体を尋ねられましたら、どなたもカラスであろうと答えて、ちょっと詳しい方なら①-2.の写真の田園に生息していますハシボソガラスと、街中のまた生ゴミを漁っていますハシブトガラスの二種は答えると思います。やはりこの二種のカラスは身体の大きさが50〜60㌢はあり、大きくて目立つ存在だと思います。また実際にカラスを漢字に致しますと「烏」と表され、この象形文字でも「鳥」に対して「烏」はクチバシも脚も眼も黒いので「鳥」の漢字に対し横線一本が少ないです。
②https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/miyamagarasu-kokumarugarasu-chigai-miwakekata/より引用の右のミヤマガラス(体長約47㌢)と左の二羽がコクマルガラス(体長約33㌢)

この日本には前項のハシブトガラスとハシボソガラス以外にも、渡り鳥として越冬のためにやってきますのは、②の写真のコクマルガラスとミヤマガラスです。二種とも日本では群れを形成していることが多く、特にミヤマガラスは時に数千羽の大群になることもあり、ニュースになることが多いほどです。面白いのはミヤマガラスの大群にコクマルガラスの群れが混じって渡って来ることです。また写真のようにコクマルガラスは二つのタイプに分かれます。黒い個体を暗色タイプ、白黒の個体を淡色タイプと呼ばれています。日本のハシボソガラス同様に郊外で行動するカラスです。
③-1.https://blog.goo.ne.jp/dwarfgarden/e/9f0524ff37d68d2d27e98c6aedd38bcdより引用のワタリガラス(体長約61㌢)

③-2.https://www.birdfan.net/2021/09/10/83262/より引用のホシガラス(体長約35㌢)

日本の黒いカラスには③-1.の写真のワタリガラスがいます。このカラスもやはり渡鳥として越冬のために、北海道にやってきます。名前の由来はそのままの通りに渡ってくるカラスだからワタリガラスで、別名をオオガラスとも言われます。カラスの仲間のうちでは、最大級の大きさのカラスです。このほかには、日本では四国以北の高山帯から亜高山帯に生息し、冬季はやや低地に降りてくきます漂鳥の③-2.の写真のホシガラスです。でも普通にカラスの真っ黒でなく、星混じりです。
④https://zukan.com/jbirds/internal15205より引用のカラスバト(体長約40㌢)

和名の「カラス」には①〜③項で紹介致しましたのは紛れもなくカラスの仲間ですが、世界にも飛ぶことができないニュージーランドの固有種のフクロウオウムは、一体フクロウなのかオウムなのかはオウムでした。このようにその鳥の容姿が名前の一部になることがあり、④の写真のカラスバトもその一つです。つまり、この「カラス」と言うのは「カラスのように身体が黒い」と言う事です。日本では本州中部以南、四国、九州、伊豆諸島、隠岐、沖縄諸島、五島列島、薩南諸島に分布します。この鳥の場合は体長もカラス並みです。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2019/03/29/69308/より引用のカワガラス(体長約22㌢)

⑤-2.http://xenopuszoo.web.fc2.com/bird/umigarasu.htmより引用のウミガラス(体長約42㌢)

カラスバト同様に「カラス」並みの黒さを持ち、しかし、カラスの仲間ではありませんが、⑤-1.の写真は日本では、北海道、本州、四国、九州、屋久島にかけて広く分布しましす留鳥で、河川の上流から中流域にかけてと山地の渓流に生息しますカワガラスです。ピッピッと鳴きながら、速い羽ばたきで川面の上を一直線に飛翔します。頑丈な脚で岩をつかみ、水流の圧力を利用して川底を歩きながら水中で捕食します。一番小さな「カラス」です。また⑤-2.の写真は一見遠目でこのを見ましたらペンギンかと勘違いしてしまいます程容姿が似ていますウミガラスです、この鳥もカラスの様に真っ黒でなく、黒と白のツートンカラーです。日本周辺では樺太の海豹島、海馬島、ハバロフスク周辺、北方領土の歯舞群島に分布します。よく似た仲間にハシブトウミガラスがいます。